谷田部海軍航空隊〔二代〕 1
昭和19年12月5日
飛行練習生教程を神町海軍航空隊に移転、以後は艦戦搭乗員の実用機教育を行う。
【司令】
梅谷 薫 大佐 (海兵46期)
【副長】
【飛行長】
鈴木 實 少佐 (海兵60期) 戦闘機
【飛行隊長】
日高盛康 少佐 (海兵66期)
【飛行分隊長】
林 大尉
城ノ下盛二 大尉 (海兵70期) 戦闘機
石坂光雄 大尉 (海兵71期) 戦闘機 20年3月~4月 戦四〇三へ転勤
新井 大尉 (海兵71期)
竹下藤次郎 大尉 (操練4期)
森田平太郎 大尉 (操練12期)
佐藤孝之助 大尉 (海兵72期)
立川鶴雄 大尉 (海兵72期) ~20年2月16日 関東上空にて戦死
村田善則 大尉 (海兵72期)
【分隊士】
松浦 登 中尉 (予備11期)
日高初男 少尉 (操練24期) 戦闘機 19年後半? ~敗戦
橋本勝弘 中尉 (操練25期)
篠原良慧 飛曹長 (乙飛7期) ~20年2月25日 関東上空にて戦死
【先任搭乗員】
亀井定男 上飛曹 (丙飛7期) ~20年2月17日 関東上空にて戦死
原 上飛曹
中谷芳市 上飛曹 (丙飛2期) 戦闘機
石塚 茂 上飛曹 (甲飛7期) 戦闘機
三浦修之 上飛曹 (甲飛7期)
梅田 董 上飛曹 (乙飛16期) ~20年3月14日 千葉
大石春美 上飛曹 (乙飛16期)
小高登貫 一飛曹 (丙飛10期) 19年12月中旬~20年2月末 三四三空/戦四〇七へ転勤
北村清明 飛長 (特乙1期)
【定数】
艦上戦闘機180機
【主要装備機】
九三式中間練習機、零式練習戦闘機、零式艦上戦闘機、局地戦闘機「雷電」、「紫電」
昭和19年12月中旬(12?日)
小高登貫一飛曹(丙飛10期)が、フィリピンの第二〇一海軍航空隊/戦闘第三〇六飛行隊より着任。
昭和20年1月8日
「谷田部」
【殉職者】
多田利公 少尉 (予備14期)
昭和20年1月31日
甲飛12期/飛練37期の戦闘機操縦の延長教育が終了。
昭和20年2月2日
「霞ヶ浦」
【殉職者】
石川方久 中尉 (海兵72期)
昭和20年2月6日
「茨城県」
【殉職者】
小辻文雄 中尉 (海兵73期)
昭和20年2月10日
「関東地区B‐29昼間邀撃戦」
0900 横須賀鎮守府は中管区に警戒配備を発令。
1315 八丈島の陸軍電波警戒機乙が、北上する大型機編隊を探知。
横須賀鎮守府は警戒配備発令。
1330 横須賀鎮守府は警戒警報発令。
1342 横須賀鎮守府は空襲警報発令。
B-29群は伊豆諸島の東側を北上、鹿島灘方面上空より侵入。
1500~1540 B-29群は太田製作所一帯に投弾、 180度旋回、水戸地区上空から太平洋に離脱した。
〔二五二空の零戦が茂原基地を発進、邀撃に参加〕
[陸軍の第十飛行師団/飛行第七十戦隊の二式戦「鍾馗」、第一練成飛行隊、飛行第五十一戦隊、五十二戦隊の四式戦「疾風」が邀撃]
{米第21爆撃兵団/第73、第313爆撃航空団のサイパン出撃B‐29:118機、第一目標(中島・太田製作所)に84機が投弾、最終順位目標と臨機目標に16機が投弾、18機が引返す}
【編成】
不明
【谷田部空戦果】
撃墜:B29爆撃機1機
[陸軍戦果]
第十飛行師団/撃墜:9機
高射砲隊/撃墜:3機
《米軍記録》
損失:12機(被撃墜1〈戦闘機〉、不時着水7、行方不明1、空中衝突2、離陸事故1)
損傷:29機
撃墜:21機 不確実撃墜15機 撃破25機
【谷田部空被害】
不明
【三〇二空被害】
損傷:彗星1機(被弾中破) 雷電1機(被弾小破)
【地上被害】
中島飛行機・太田製作所の施設37棟のうち11棟が破壊されたが、爆撃精度は低かった。
[陸軍被害]
未帰還:7機
昭和20年2月16日
「関東地区艦載機邀撃戦」
零戦延べ63機で邀撃、会敵延べ機数F6F戦闘機26機。
【編成】
不明
立川鶴雄大尉 谷田部空 未帰還 戦死
村田善則大尉 谷田部空 未帰還 戦死
松浦 登中尉 谷田部空 未帰還 戦死
【谷田部空戦果】
撃墜:1機(不確実)
撃破:1機
【谷田部空被害】
未帰還:零戦3機
搭乗員戦死:3名
【戦死者】
立川鶴雄 大尉 (海兵72期) *関東
村田善則 大尉 (海兵72期) *本州東方
松浦 登 中尉 (予備11期) *茨城
昭和20年2月17日
「関東地区艦載機邀撃戦」
零戦延べ27機で邀撃、F6F戦闘機9機と交戦。
第?次邀撃の為、零戦4機で発進。
筑波山方面より侵入してきたF6F戦闘機4機を高度1,000メートルに発見。
【編成】
零戦4機
第 次邀撃隊 第一小隊 一番機 石坂光雄大尉
二番機 篠原良慧飛曹長 *撃墜:F6F戦闘機1機?
三番機 亀井定男上飛曹 自爆
四番機 小高登貫一飛曹 *撃墜:F6F戦闘機2機?
【谷田部空戦果】
命中弾2機[うち撃墜ほぼ確実1機] (筆者注:撃墜:F6F戦闘機3機説もあり)
【谷田部空被害】
損失:零戦2機
搭乗員戦死:?名
【戦死者】
亀井定男 上飛曹 (丙飛7期)
昭和20年2月中旬
「紫電」11型の装備が開始された。
現存写真により確認された機番号
紫電11型甲 ヤ-1151
ヤ-1156
紫電11型乙 ヤ-1163
昭和20年2月25日
「関東地区艦載機邀撃戦」
午前 十一連空は零戦42機[筑波空:14機、谷田部空:28機]を、横須賀、霞ヶ浦上空に配置し、艦載機560 5機を邀撃。
【その他、横須賀空:零戦8機、「紫電」3機、三〇二空:「雷電」15機、零戦9機が邀撃】
また、地上おいても被害が出た[詳細不明]
【編成】
零戦28機
【谷田部空戦果】
不明
【谷田部空被害】
不明
【戦死者】
篠原良慧 飛曹長 (乙飛7期)
北村清明 飛長 (特乙1期)
昭和20年2月末
小高登貫一飛曹(丙飛10期)が、第三四三海軍航空隊/戦闘第四〇七飛行隊に転任。
昭和20年3月1日付
第十航空艦隊(第八基地航空部隊)が編成され、これに戦闘機の実用機練習航空隊の筑波空、谷田部空、大村空、元山空が編入される。
昭和20年3月14日
「千葉」 [筆者注:調査未完、詳細不明]
【 ? 】
梅田 董 上飛曹 (乙飛16期)
昭和20年3月20日付
十航艦は第三航空艦隊(第七基地航空部隊)の指揮下に入る。
昭和20年3月22日
「関東」 [筆者注:調査未完、詳細不明]
【 ? 】
溝渕玲一 中尉 (海兵73期)
昭和20年3月26日
「天一号作戦」が発動され、第七(第三航空艦隊)、第八(第十航空艦隊)基地航空部隊に九州方面進出が下令された。
『直掩隊』
大都留 建 大尉 (海兵71期)
奥原新次郎 中尉 (海兵72期)
萩原 勝 中尉 (予備13前期)
前田 忍 中尉 (予備13前期)
松下昌雄 中尉 (予備13前期)
露木達夫 中尉 (予備13前期) 二〇三空/戦三〇三へ転属 5月18日戦死 *鹿児島
古河敬生 (予備13期)
大石春美 上飛曹 (乙飛16期)
福本 二飛曹
その他、調査未完、詳細不明
合計100名
『昭和隊』
鈴木典信 中尉 (海兵73期) 4/14突入 第一昭和隊
丸茂高男 中尉 (海兵73期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
大木 正 中尉 (予備13前期) 4/14突入 第一昭和隊
安則盛三 中尉 (予備13前期) 5/11突入 第七昭和隊 機番ヤ-101
中村晴雄 少尉 (予備13後期) 4/14突入 第一昭和隊
清水則定 少尉 (予備13後期) 4/14突入 第一昭和隊
石嶋健三 少尉 (予備13後期) 4/14 第一昭和隊 出撃後、発動機不調で喜界島に不時着、機体大破・戦死
草村昌直 少尉 (予備13後期) 4/16突入 第二昭和隊
有村泰岳 少尉 (予備13後期) 4/16突入 第四昭和隊
西田 肇 少尉 (予備13後期) 4/16 第三昭和隊 発進寸前、着陸してきた飛行機に追突され、機体大破・戦死
貞方弘義 少尉 (予備13後期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
相馬泰三 少尉 (予備13後期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
北原篤幸 少尉 (予備13後期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
木部崎登 少尉 (予備13後期) 4/29突入 第五昭和隊
高橋三郎 少尉 (予備13後期) 5/11突入 第七昭和隊
佐々木八郎 少尉 (予備14期) 4/14突入 第一昭和隊
小野寺朝男 少尉 (予備14期) 4/14突入 第一昭和隊
松村米蔵 少尉 (予備14期) 4/14突入 第一昭和隊
平林勇作 少尉 (予備14期) 4/14突入 第一昭和隊
柏倉繁次郎 少尉 (予備14期) 4/14突入 第一昭和隊
篠崎俊二 少尉 (予備14期) 4/14 第一昭和隊 離陸時に搭載爆弾が落下、飛行場で被爆・戦死
神原正信 少尉 (予備14期) 4/16突入 第二昭和隊
矢島哲夫 少尉 (予備14期) 4/16突入 第二昭和隊 機番ヤ-460
中村栄三 少尉 (予備14期) 4/16突入 第三昭和隊
笹本洵平 少尉 (予備14期) 4/16突入 第三昭和隊
佐藤光男 少尉 (予備14期) 4/16突入 第四昭和隊 機番ヤ-140
市島保男 少尉 (予備14期) 4/29突入 第五昭和隊 機番ヤ-406
小泉宏三 少尉 (予備14期) 4/29突入 第五昭和隊 機番ヤ-480
外山雄三 少尉 (予備14期) 4/29突入 第五昭和隊 機番ヤ-470
安田弘道 少尉 (予備14期) 4/29突入 第五昭和隊
根本 宏 少尉 (予備14期) 5/11突入 第六昭和隊 機番ヤ-135
小川 清 少尉 (予備14期) 5/11突入 第七昭和隊 機番ヤ-33
篠原惟則 少尉 (予備14期) 5/11突入 第七昭和隊
茂木 忠 少尉 (予備14期) 5/11突入 第七昭和隊
金子照夫 少尉 (予備14期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 6/22突入 第一神雷爆戦隊
石塚隆三 少尉 (予備14期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 6/22突入 第一神雷爆戦隊
佐藤孝一 少尉 (予備14期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
天野 徹 少尉 (予備14期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
市瀬英雄 少尉 (予備14期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
牛山総一郎 少尉 (予備14期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
内藤祐次 少尉 (予備14期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
渡辺賢一 少尉 (予備14期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
佐藤徳二 少尉 (予備14期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
炭広秀雄 二飛曹 (乙飛18期) 4/14突入 第一昭和隊
高野道彦 二飛曹 (乙飛18期) 4/16突入 第三昭和隊
吉永光雄 二飛曹 (乙飛18期) 4/29突入 第五昭和隊
薮田 博 二飛曹 (乙飛18期) 4/29突入 第五昭和隊
川端三千夫 二飛曹 (乙飛18期) 4/29突入 第五昭和隊
星野義一 二飛曹 (乙飛18期) 5/11突入 第六昭和隊
皿海彰二 二飛曹 (乙飛18期) 5/11突入 第七昭和隊
岩田 学 二飛曹 (乙飛18期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
松岡武重 二飛曹 (乙飛18期) 4/26 七二一空/戦三〇六へ 生存
横山 俊 二飛曹 (乙飛18期) 4/16突入 第二昭和隊
合計53名
以下、2に続く。
【参考文献】
テーマ一覧「主要参考文献・資料」を参照下さい。
筆者注:調査未完につき、今後大幅に加筆・改訂を予定しております。
初稿 2007-10-28