第二一〇海軍航空隊④ | 航空戦史 雑想ノート【海軍編】

第二一〇海軍航空隊④

第二一〇海軍航空隊④ 【第一国分/串良派遣隊】

    
昭和20年3月25日

1818 連合艦隊は“天一号作戦”警戒を発令。
第三航空艦隊/第七基地航空部隊・指揮官は麾下兵力を率い、第五航空艦隊/第一基地機動部隊指揮官の指揮下に入り、九州展開の為「展開第二法」を発令。


昭和20年3月26日

1102 連合艦隊は“天一号作戦”発動を発令。

*第一機動基地航空部隊信電令作第一七四号(二六日一七四七)
第七基地航空部隊ハ下(原文は左)ニ依リ準備出来次第九州方面ニ進出スベシ
 一 索敵及偵察部隊   鹿屋 
 二 六〇一部隊     第二国分
 三 二五二部隊     富高
 四 一三一部隊     串良
 五 二一〇部隊     出水
 六 関東空部隊     鹿屋


昭和20年3月27日

1400 真木飛行長の指揮で零戦26機、紫電14機、彗星艦爆7機で、南九州の出水基地に展開。
1630 零戦に搭乗の直居中尉機が、鹿屋基地上空でグラマンF6F「ヘルキャット」艦上戦闘機8機と遭遇、後下方より攻撃、遁走する最後尾機を桜島上空まで追跡したが、振り切られ燃料不足で志布志基地に不時着。
1800 直居中尉機が、出水基地着。
司令:田中大佐搭乗の輸送機が、土佐沖でコンソリデーテッドPB4Y哨戒機の攻撃を受け、司令以下数名が機上で負傷し、高知航空隊に不時着。


昭和20年3月28日

1500 零戦26機、紫電14機が、出水基地を発進。
1530 第一国分基地に進出し、六〇一空司令の指揮下に編入される。


昭和20年3月29日

零戦4機、彗星艦爆7機が出水基地に、天山艦攻12機が串良基地に進出。


昭和20年3月30日

出水基地より、彗星艦爆14機が第一国分基地に移動。
明治基地より、彗星艦爆14機が第一国分基地に進出。[合計進出機数28機]


昭和20年3月31日

明治基地より、零戦2機が出水基地に、天山艦攻1機が串良基地に進出。


昭和20年3月末

南九州進出航空兵力
零戦    32機  第一国分30機/出水2機
紫電    14機  第一国分
彗星艦爆 28機  第一国分
天山艦攻 13機  串良

零戦隊

【指揮官】

塩水流俊夫大尉
田村五郎中尉
遠山善雄中尉
直居欽哉中尉    
鳥谷一二三中尉
中村 篤中尉
大野英男中尉
森田義朗少尉    
福地 貴少尉
川原忠美少尉
武藤信行少尉

伊熊二郎少尉

花房亮一飛曹長

野月善七上飛曹
井上辰男上飛曹
鈴木利定上飛曹
勝又洋一上飛曹
加藤邦達一飛曹
熊谷 潔一飛曹   
 その他13名

 

紫電隊

【指揮官】

三森一正大尉     
関野成夫大尉
清水正義中尉   
明比徹郎中尉
新藤 馨中尉
飛松三郎中尉
塙明次郎少尉                                                      

池上信夫少尉    
伊藤久雄上飛曹   
山中忠男上飛曹   
藤井 実上飛曹
 その他3名

 

彗星隊

【指揮官】

操縦 野村浩三大尉      
偵察 矢島俊二中尉
操縦 鈴木文夫大尉     
偵察 新谷真五上飛曹
操縦 児玉光雄大尉      
偵察 篠原秋男中尉
操縦 江種繁樹上飛曹     
偵察 卯滝重雄中尉      
操縦 新井 灌少尉      
偵察 松井三治二飛曹
操縦 堀切晋一少尉      
偵察 加藤芳正二飛曹
操縦 斉藤 巌少尉      
偵察 浅川 正二飛曹 
操縦 宮尾三十一二飛曹    
偵察 佐守邦美少尉
操縦 乾 正信上飛曹     
偵察 堀井勝司一飛曹
操縦 山崎隆晴上飛曹   
偵察 山本甚一二飛曹 
操縦 新屋義輝一飛曹 
偵察 長嶺但文一飛曹
操縦 高江洲義市一飛曹    
偵察 渋谷秀夫二飛曹 
 その他16機/32名


昭和20年4月1日

明治基地より、天山艦攻?機が串良基地に進出。


昭和20年4月初旬

串良基地に天山艦攻24機が進出していた。

           
串良基地進出航空兵力
第三航空艦隊

 第二一〇海軍航空隊                 天山艦攻24機
 第一三一海軍航空隊/攻撃第二五四飛行隊  天山艦攻26機
                攻撃第二五六飛行隊  天山艦攻9機

第五航空艦隊

 第七〇一海軍航空隊/攻撃第二五一飛行隊  天山艦攻24機

第十航空艦隊

 宇佐海軍航空隊                    九七式艦攻47機
 姫路海軍航空隊                    九七式艦攻
 百里原海軍航空隊                   九七式艦攻



昭和20年4月1~2日

「夜間雷撃」
詳細不明
【編成】

天山艦上攻撃機
     桜井  上飛曹  二一〇空    未帰還 行方不明
【戦果】
【被害】


昭和20年4月2~3日

「第三次夜間雷撃」
1715 第一区隊の天山艦攻3機が、串良基地を発進。
1853 第一区隊の天山艦攻3機が、喜界島着。
2355 第一区隊/一番機が、喜界島発。
0004 第一区隊/二番機が、喜界島発。
0042 第一区隊/二番機が、夜戦の追躡を受ける。
0218 第一区隊/二番機が、巡洋艦を雷撃、中央部に命中火柱。
0315 第一区隊/二番機が、喜界島に帰着。
0403 第一区隊/二番機が、喜界島発。
0530 第一区隊/二番機が、天候不良のため、鹿屋基地に不時着。
0735 第一区隊/二番機が、鹿屋基地発。

0740 第一区隊/二番機が、串良基地に帰投。
【編成】

天山艦上攻撃機6機
第七〇一海軍航空隊・攻撃第二五一飛行隊:3機[うち1機引返す]
第一三一海軍航空隊・攻撃第二五六飛行隊:1機
第二一〇海軍航空隊                2機

 第一小隊・第一区隊

  一番機 操縦 野崎実男飛曹長  二一〇空  *巡洋艦又は大型駆逐艦轟沈

        偵察 久保田 勇大尉
        電信 竹内喜代司上飛曹
  二番機 操縦 田崎正男上飛曹  二一〇空  *巡洋艦中央に命中火柱

        偵察 桑原 伸一飛曹
        電信 加古兼蔵二飛曹
  三番機 操縦 田上虎男二飛曹  一三一空・攻二五六  *巡洋艦轟沈

        偵察 景田景二二飛曹
        電信 陰田達二二飛曹

 第二区隊

  一番機 操縦             七〇一空・攻二五一 
        偵察
        電信
  二番機 操縦             七〇一空・攻二五一 
        偵察
        電信
  三番機 操縦             七〇一空・攻二五一 
        偵察
        電信
【戦果】
【被害】 

 

以下、⑤に続きます。 

 

【参考文献】

テーマ一覧「主要参考文献・資料」を参照下さい。 

 

[筆者注:調査未完のため、今後大幅に加筆・改訂を予定しております]

 

初稿  2005-05-12