佐世保海軍航空隊 | 航空戦史 雑想ノート【海軍編】

佐世保海軍航空隊

佐世保海軍航空隊 

 

大正9年、佐世保
 

【定数】

水上機部隊。後に付近に小規模な飛行場を併設し、陸上機を置いたが狭くて使いずらく、十分な活用が出来なかった。

【所属】

佐世保鎮守府

 


佐世保海軍航空隊/大村分遣隊

 

昭和16年秋頃

九六式艦上戦闘機隊を長崎県大村航空基地に展開、大村分遣隊を設置。

零戦による空戦訓練の他、佐世保鎮守府の防空を担当する準実施部隊。


昭和19年7月初旬

飛行隊長:神崎国雄大尉と先任下士官:名原安信上飛曹が、局地戦闘機「雷電」の講習を受けに厚木の              第三〇二海軍航空隊に派遣され、雷電2機を受領。
岩永夏男飛曹長らが夜間戦闘機「月光」、長野一敏飛曹長らが「雷電」の受講ために、同じく三〇二空に赴いた。
              

昭和19年7月7~8日

「佐世保、長崎地区B-29夜間空襲」
0200~0300 ボーイングB‐29「スーパーフォートレス」四発重爆撃機18機が、佐世保、大村、戸畑、八幡へ少数機による、牽制夜間爆撃に来襲。
陸軍第十九飛行団の53機が邀撃。
海軍は夜間の為、邀撃に参加出来ず。
【戦果】

無し
【被害】

無し


昭和19年7月10日頃

三〇二空より月光3機が、佐世保鎮守府の依頼を受け、佐世保、大村方面の夜間防空の為、大村基地に              派遣されて来る。
【編成】

三〇二空大村派遣隊

 一番機 操縦 遠藤幸男中尉
       偵察 尾崎一男一飛曹
 二番機 操縦 野村安蔵二飛曹
       偵察 大沼正雄飛曹長
 三番機 操縦 岡戸 茂 上飛曹
       偵察 名和 寛 一飛曹


岩永飛曹長らは月光3機を受領、大村に帰還。


昭和19年7月中旬

佐世保空本隊で、水上機搭乗員より夜間戦闘機への転科者を募り、操縦員の赤松 寛上飛曹、平山智寿              一飛曹、櫛野英人二飛曹、偵察員の分隊士:岡本 常少尉(予備13前期)、半場敏之二飛曹らが応じ、              司令部付の零式輸送機の搭乗員からは、偵察員の先任下士官:二村繁三上飛曹が応じ、大村に移動。

    

昭和19年7月19日付

“大海令第三〇号”により第三〇二海軍航空隊、呉海軍航空隊及び佐世保海軍航空隊の戦闘機隊が、以後、陸軍防衛総司令官(東久邇宮稔彦王大将)の作戦指揮を受ける事となり、佐世保空戦闘機隊は西部軍司令官(下村定中将)の指揮下に入り陸軍第十二飛行師団(旧第十九飛行団)と協同して所定地域の防空に当たる。


昭和19年7月下旬

予備13前期の偵察員の住吉茂信、村野幾士、川村保治各少尉が着任。


第三五二海軍航空隊(草薙)

【開隊】

昭和19年8月1日

大村航空基地にて、『佐世保海軍航空隊・大村派遣隊』を改編(佐世保、長崎、大村地区の防空を主任務)
【装備定数】

局地戦闘機(乙戦)48機 夜間戦闘機(丙戦)12機