戦闘第三〇八飛行隊【第二二一海軍航空隊】（１）
戦闘第三〇八飛行隊【第二二一海軍航空隊】（１）
【開隊】
昭和１９年７月１０日付
笠ノ原基地、第二二一航空隊に所属、第二航空艦隊に編入。
『第二二一航空隊』
【司令】
斎藤正久大佐 （海兵４７期）
【副長】
榊原喜与二中佐 （海兵５５期）
【飛行長】
岡本晴年少佐 （海兵６０期）
戦闘第三〇八飛行隊／定数：零戦４８機 笠ノ原基地
【飛行隊長】
蛭沢久也大尉 （海機５０期）
【分隊長】
高橋 脩 大尉 （海兵７０期）
河西久夫大尉 （海兵７０期）
小林岳彦大尉 （海機５２期）
戦闘第三一二飛行隊／定数：零戦４８機 笠ノ原基地。
【飛行隊長】
塩水流俊夫大尉 （海兵６８期）
戦闘第三一三飛行隊／定数：零戦４８機 笠ノ原基地。
【飛行隊長】
河合四郎大尉 （海兵６４期）
戦闘第四〇七飛行隊／定数：零戦４８機 鹿児島基地。
【飛行隊長】
林 喜重大尉 （海兵６９期）
【開隊】
昭和１９年７月１０日付
笠ノ原基地、第二二一航空隊に所属、第二航空艦隊に編入。
『第二二一航空隊』
【司令】
斎藤正久大佐 （海兵４７期）
【副長】
榊原喜与二中佐 （海兵５５期）
【飛行長】
岡本晴年少佐 （海兵６０期）
戦闘第三〇八飛行隊／定数：零戦４８機 笠ノ原基地
【飛行隊長】
蛭沢久也大尉 （海機５０期）
【分隊長】
高橋 脩 大尉 （海兵７０期）
河西久夫大尉 （海兵７０期）
小林岳彦大尉 （海機５２期）
戦闘第三一二飛行隊／定数：零戦４８機 笠ノ原基地。
【飛行隊長】
塩水流俊夫大尉 （海兵６８期）
戦闘第三一三飛行隊／定数：零戦４８機 笠ノ原基地。
【飛行隊長】
河合四郎大尉 （海兵６４期）
戦闘第四〇七飛行隊／定数：零戦４８機 鹿児島基地。
【飛行隊長】
林 喜重大尉 （海兵６９期）
昭和１９年９月５日
「九州」 [死亡状況不明]
二股茂治上飛兵 （特乙２期） 二二一空・戦三〇八
昭和１９年１０月５日
「台湾沖」 [詳細不明]
【戦死者】
斎藤外男上飛曹 （乙飛１３期） 二二一空戦三〇八
昭和１９年１０月１４日
在南九州地区の第二二一海軍航空隊が、台湾の台中、新竹各基地に進出。
昭和１９年１０月１５日
「台湾沖航空戦」
【編成】 [調査未完]
不明
高橋 脩 大尉
磯崎甚平一飛曹
【戦果】[調査未完]
不明
【被害】
不明
【戦死者】
高橋 脩 大尉 （海兵７０期） 二二一空戦三〇八
磯崎甚平一飛曹 （乙飛１５期） 二二一空戦三〇八
昭和１９年１０月１８日現在
第二二一海軍航空隊／保有航空兵力
台中基地：３０機
新竹基地：４０機
昭和１９年１０月１９日現在
台湾の第二航空艦隊／航空兵力
戦闘機：３０３機
攻撃機： ８５機
偵察機： ７機
合計３９５機（うち可動２２３機）
期日不明
戦闘第三〇八飛行隊の零戦１６機（指揮官：小林岳彦大尉）が、フィリピン・クラ－ク航空基地に進出。
昭和１９年１０月１８日
クラークに進出した戦三〇八は“長駆挺身攻撃隊”〔＊注）コメント欄を参照下さい〕として、モロタイ島の米軍基地攻撃を下令される。
昭和１９年１０月１９日
誘導の九七式艦攻１機と、戦三〇八の零戦１６機が、ホロ島の飛行場に進出。
しかし、飛行場はかなり荒れていたため着陸の際、零戦３機が脚の破損、転覆等の事故を起こした。
昭和１９年１０月２０日
早朝 ホロ島を発進、セレベス島メナドに向かう。
しかし、離陸後、さらに零戦２機が脚不良の為、落伍した。
昭和１９年１０月２１日
「モロタイ島長駆挺身攻撃隊」
0300 誘導の九七式艦攻１機が発進、続いて零戦８機が発進。
発進後、高度５メートルにて編隊飛行中、零戦１機が海中に突入した。
0440ハルマヘラ島上空にて上昇、高度１２００メートルにてモロタイ島に突撃を開始。まず三号爆弾により攻撃、続いて銃撃に入る。
【編成】
九七式艦攻１機 零戦８機
第一中隊・第一小隊
一番機
二番機 第一小隊：一機が地上砲火により自爆
三番機 編成不明：一名
四番機 高橋健一上飛曹
第二小隊
一番機 中山光雄飛曹長
二番機
三番機 塚原 実上飛曹 対空砲火により被弾・未帰還
四番機
【戦果】
飛行場数箇所に火災、地上銃撃によりＰＢ２Ｙ哨戒機：数機
【被害】
未帰還：零戦４機
【戦死者】[調査未完]
塚原 実 上飛曹 （甲飛９期） 二二一空戦三〇八
他の３名は氏名不詳
同日
“長駆挺身攻撃隊”は、メナド基地を発進、パラワン島プエルトプリンセナ基地にて一泊。
昭和１９年１０月２２日
“長駆挺身攻撃隊”は、クラーク航空基地に復帰。
昭和１９年１０月２３日
「捷一号作戦」参加の為に、二二一空の四飛行隊の零戦６０機は、比島のアンヘレス基地に進出。
比島に進出した第二航空艦隊の可動兵力
戦闘機：１２６機
攻撃機： ７０機
合計１９６機
昭和１９年１０月２４日
「比島東方航空総攻撃／第一攻撃集団」
未明 中央索敵線の索敵機が、機上電探によりマニラ９０度２５０浬に大部隊を探知、打電後消息を絶つ。
月光、銀河、一式陸攻の索敵機、天山艦攻及び瑞雲水爆の黎明攻撃隊が発進。
0630～0700 攻撃隊：九九艦爆３６機、爆装零戦６機(二二一空戦四〇七)、制空隊：零戦５４(二五二空２６／二二一空２８)機、紫電２１機、掩護隊：零戦５１(二〇三空／六五三空／六三四空）機がクラーク基地群を発進。
マニラの９０度１５０浬付近で、雲上よりＦ６Ｆ戦闘機約５０機の奇襲を受け空戦。
彗星艦爆１２機が単機奇襲を期し、主力とは別行動をとり、単機毎に逐次発進。
0830天山艦攻１１機が発進。
【編成】[調査未完]
爆装零戦６機 零戦２８機
爆装攻撃隊
第一中隊・第一区隊
「九州」 [死亡状況不明]
二股茂治上飛兵 （特乙２期） 二二一空・戦三〇八
昭和１９年１０月５日
「台湾沖」 [詳細不明]
【戦死者】
斎藤外男上飛曹 （乙飛１３期） 二二一空戦三〇八
昭和１９年１０月１４日
在南九州地区の第二二一海軍航空隊が、台湾の台中、新竹各基地に進出。
昭和１９年１０月１５日
「台湾沖航空戦」
【編成】 [調査未完]
不明
高橋 脩 大尉
磯崎甚平一飛曹
【戦果】[調査未完]
不明
【被害】
不明
【戦死者】
高橋 脩 大尉 （海兵７０期） 二二一空戦三〇八
磯崎甚平一飛曹 （乙飛１５期） 二二一空戦三〇八
昭和１９年１０月１８日現在
第二二一海軍航空隊／保有航空兵力
台中基地：３０機
新竹基地：４０機
昭和１９年１０月１９日現在
台湾の第二航空艦隊／航空兵力
戦闘機：３０３機
攻撃機： ８５機
偵察機： ７機
合計３９５機（うち可動２２３機）
期日不明
戦闘第三〇八飛行隊の零戦１６機（指揮官：小林岳彦大尉）が、フィリピン・クラ－ク航空基地に進出。
昭和１９年１０月１８日
クラークに進出した戦三〇八は“長駆挺身攻撃隊”〔＊注）コメント欄を参照下さい〕として、モロタイ島の米軍基地攻撃を下令される。
昭和１９年１０月１９日
誘導の九七式艦攻１機と、戦三〇八の零戦１６機が、ホロ島の飛行場に進出。
しかし、飛行場はかなり荒れていたため着陸の際、零戦３機が脚の破損、転覆等の事故を起こした。
昭和１９年１０月２０日
早朝 ホロ島を発進、セレベス島メナドに向かう。
しかし、離陸後、さらに零戦２機が脚不良の為、落伍した。
昭和１９年１０月２１日
「モロタイ島長駆挺身攻撃隊」
0300 誘導の九七式艦攻１機が発進、続いて零戦８機が発進。
発進後、高度５メートルにて編隊飛行中、零戦１機が海中に突入した。
0440ハルマヘラ島上空にて上昇、高度１２００メートルにてモロタイ島に突撃を開始。まず三号爆弾により攻撃、続いて銃撃に入る。
【編成】
九七式艦攻１機 零戦８機
第一中隊・第一小隊
一番機
二番機 第一小隊：一機が地上砲火により自爆
三番機 編成不明：一名
四番機 高橋健一上飛曹
第二小隊
一番機 中山光雄飛曹長
二番機
三番機 塚原 実上飛曹 対空砲火により被弾・未帰還
四番機
【戦果】
飛行場数箇所に火災、地上銃撃によりＰＢ２Ｙ哨戒機：数機
【被害】
未帰還：零戦４機
【戦死者】[調査未完]
塚原 実 上飛曹 （甲飛９期） 二二一空戦三〇八
他の３名は氏名不詳
同日
“長駆挺身攻撃隊”は、メナド基地を発進、パラワン島プエルトプリンセナ基地にて一泊。
昭和１９年１０月２２日
“長駆挺身攻撃隊”は、クラーク航空基地に復帰。
昭和１９年１０月２３日
「捷一号作戦」参加の為に、二二一空の四飛行隊の零戦６０機は、比島のアンヘレス基地に進出。
比島に進出した第二航空艦隊の可動兵力
戦闘機：１２６機
攻撃機： ７０機
合計１９６機
昭和１９年１０月２４日
「比島東方航空総攻撃／第一攻撃集団」
未明 中央索敵線の索敵機が、機上電探によりマニラ９０度２５０浬に大部隊を探知、打電後消息を絶つ。
月光、銀河、一式陸攻の索敵機、天山艦攻及び瑞雲水爆の黎明攻撃隊が発進。
0630～0700 攻撃隊：九九艦爆３６機、爆装零戦６機(二二一空戦四〇七)、制空隊：零戦５４(二五二空２６／二二一空２８)機、紫電２１機、掩護隊：零戦５１(二〇三空／六五三空／六三四空）機がクラーク基地群を発進。
マニラの９０度１５０浬付近で、雲上よりＦ６Ｆ戦闘機約５０機の奇襲を受け空戦。
彗星艦爆１２機が単機奇襲を期し、主力とは別行動をとり、単機毎に逐次発進。
0830天山艦攻１１機が発進。
【編成】[調査未完]
爆装零戦６機 零戦２８機
爆装攻撃隊
第一中隊・第一区隊
一番機 田中 洋大尉 二二一空戦四〇七
制空隊
第一中隊・第一区隊
制空隊
第一中隊・第一区隊
一番機 蛭沢久也大尉 二二一空戦三〇八 未帰還
【制空隊戦果】
撃墜：Ｆ６Ｆ戦闘機７機
【被害】
未帰還：零戦１１機
【戦死者】
蛭沢久也大尉 （海機５０期） 二二一空・戦三〇八
【制空隊戦果】
撃墜：Ｆ６Ｆ戦闘機７機
【被害】
未帰還：零戦１１機
【戦死者】
蛭沢久也大尉 （海機５０期） 二二一空・戦三〇八
松井 康 中尉 （海兵７１期） 二二一空・戦三〇八
宮脇実雄大尉 （海兵７０期） 二二一空・戦三一三
土井邦博中尉 （海兵７１期） 二二一空・戦三一三
小豆畑善十上飛曹（乙飛１２期） 二二一空・戦三一三
山田定男一飛曹 （乙飛１６期） 二二一空・戦三一三
田中 洋 大尉 （海兵７０期） 二二一空・戦四〇七
松浦濱吉飛長 （丙飛１６期） 二二一空
昭和１９年１１月１２日
「第三神風特別攻撃隊・第二白虎隊」
1230 爆装零戦６機、直掩零戦３機が、アンヘレス基地を発進。
木村忠雄二飛曹のみ突入。
一旦、レガスピー西基地に降着。
1625 レガスピー西基地を再発進。
1231 レイテ湾輸送船団に突入した。
【編成】
爆装零戦６機、直掩零戦３機
直掩隊
一番機 鬼頭清一郎中尉 二二一空戦三一三
二番機
三番機
【戦果】
不明
【被害】
宮脇実雄大尉 （海兵７０期） 二二一空・戦三一三
土井邦博中尉 （海兵７１期） 二二一空・戦三一三
小豆畑善十上飛曹（乙飛１２期） 二二一空・戦三一三
山田定男一飛曹 （乙飛１６期） 二二一空・戦三一三
田中 洋 大尉 （海兵７０期） 二二一空・戦四〇七
松浦濱吉飛長 （丙飛１６期） 二二一空
昭和１９年１１月１２日
「第三神風特別攻撃隊・第二白虎隊」
1230 爆装零戦６機、直掩零戦３機が、アンヘレス基地を発進。
木村忠雄二飛曹のみ突入。
一旦、レガスピー西基地に降着。
1625 レガスピー西基地を再発進。
1231 レイテ湾輸送船団に突入した。
【編成】
爆装零戦６機、直掩零戦３機
直掩隊
一番機 鬼頭清一郎中尉 二二一空戦三一三
二番機
三番機
【戦果】
不明
【被害】
未帰還：７機
【戦死者】
鬼頭清一郎中尉 （海兵７１期） 二二一空戦三一三
中田久義一飛曹 （丙飛１４期） 二〇一空戦三一一
木村忠雄一飛曹 （丙飛１６期） 二二一空戦四〇七
朝倉秋雄二飛曹 （丙飛１６期） 二二一空戦四〇七
木内正光二飛曹 （丙飛１６期） 二〇一空戦三一一
杉田久治二飛曹 （丙飛１４期） 二二一空戦三〇八 トラック島でのＢ２４ 邀撃戦に活躍
鯉沼綱夫二飛曹 （丙飛１６期） 二〇一空戦三一一
昭和１９年１１月１４日
「第三特別攻撃隊・山本隊」 指揮官：中島浩二中尉
1600 爆装零戦２機、直掩零戦１機が、アンヘレス基地を発進。
天候悪化と日没のため、各機分散。
【編成】
爆装零戦２機、直掩零戦１機
第三特別攻撃隊・山本隊
攻撃隊
一番機
二番機
直掩隊
一番機 中島浩二中尉 二二一空戦三〇八
【戦果】
不明
【被害】
未帰還：２機
【戦死者】
中島浩二中尉 （海兵７１期） 二二一空戦三〇八
神森義文一飛曹 （甲飛１１期） 二二一空戦三一三
昭和１９年１１月１５日
台湾
【戦死者】
岡田正人飛長 （特乙２期） 二二一空戦三〇八
昭和１９年１１月１９日
「第三神風特別攻撃隊・高徳隊」
1600 爆装零戦４機、直掩零戦２機で、マバラカット基地を発進。マニラ東方海上索敵攻撃中Ｆ６Ｆ戦闘機と交戦。
【編成】
爆装零戦４機、直掩零戦２機
第三神風特攻隊・高徳隊
攻撃隊
【戦死者】
鬼頭清一郎中尉 （海兵７１期） 二二一空戦三一三
中田久義一飛曹 （丙飛１４期） 二〇一空戦三一一
木村忠雄一飛曹 （丙飛１６期） 二二一空戦四〇七
朝倉秋雄二飛曹 （丙飛１６期） 二二一空戦四〇七
木内正光二飛曹 （丙飛１６期） 二〇一空戦三一一
杉田久治二飛曹 （丙飛１４期） 二二一空戦三〇八 トラック島でのＢ２４ 邀撃戦に活躍
鯉沼綱夫二飛曹 （丙飛１６期） 二〇一空戦三一一
昭和１９年１１月１４日
「第三特別攻撃隊・山本隊」 指揮官：中島浩二中尉
1600 爆装零戦２機、直掩零戦１機が、アンヘレス基地を発進。
天候悪化と日没のため、各機分散。
【編成】
爆装零戦２機、直掩零戦１機
第三特別攻撃隊・山本隊
攻撃隊
一番機
二番機
直掩隊
一番機 中島浩二中尉 二二一空戦三〇八
【戦果】
不明
【被害】
未帰還：２機
【戦死者】
中島浩二中尉 （海兵７１期） 二二一空戦三〇八
神森義文一飛曹 （甲飛１１期） 二二一空戦三一三
昭和１９年１１月１５日
台湾
【戦死者】
岡田正人飛長 （特乙２期） 二二一空戦三〇八
昭和１９年１１月１９日
「第三神風特別攻撃隊・高徳隊」
1600 爆装零戦４機、直掩零戦２機で、マバラカット基地を発進。マニラ東方海上索敵攻撃中Ｆ６Ｆ戦闘機と交戦。
【編成】
爆装零戦４機、直掩零戦２機
第三神風特攻隊・高徳隊
攻撃隊
一番機
二番機
三番機
四番機
直掩隊
二番機
三番機
四番機
直掩隊
一番機 永田 磧上飛曹 二二一空戦三〇八
二番機
【戦果】
無し
【被害】
未帰還：直掩零戦１機
【戦死者】
永田 磧上飛曹 （甲飛９期） 二二一空戦三〇八
昭和１９年１１月２２日
鹿屋[状況不明／調査未完]
【死亡】
坂本 博中尉 （海機５？期）
昭和１９年１１月３０日
航空隊改編のため、第二二一海軍航空隊は戦闘第三〇三／三〇四／三〇八／三一二／三一五／三一七飛行隊の６個飛行隊編成となる。
以下、②に続く。
【参考文献】
二番機
【戦果】
無し
【被害】
未帰還：直掩零戦１機
【戦死者】
永田 磧上飛曹 （甲飛９期） 二二一空戦三〇八
昭和１９年１１月２２日
鹿屋[状況不明／調査未完]
【死亡】
坂本 博中尉 （海機５？期）
昭和１９年１１月３０日
航空隊改編のため、第二二一海軍航空隊は戦闘第三〇三／三〇四／三〇八／三一二／三一五／三一七飛行隊の６個飛行隊編成となる。
以下、②に続く。
【参考文献】
テーマ一覧「主要参考文献・資料」を参照下さい。
今後大幅に改訂予定(フィリピン方面については、全般的に調査未完のため)。
初稿 2005-04-17
第２稿 2005-10-06 一部加筆