飛行艇部隊について
飛行艇航空隊は、飛行艇24機(常用18機、補用4機)の編成であると、隊員数は二千名を越える大部隊である。
航空隊の編成についても、飛行艇は大型機なので、1機に10名以上の乗員が搭乗する。当然、編成等も他の機種の航空隊とは自ずと変わっているので、以下に概略する。
1)飛行分隊長(第一~六分隊長)は九七式飛行艇4機、搭乗員約50名を配下にもっていた。
2)整備分隊は各飛行隊長のもとにあり、それぞれが飛行科三個分隊の飛行艇(12機)を担当していた。
3)飛行科士官はすべて各飛行分隊長が掌握しており、特に飛行隊付は配置されなかった。
4)飛行分隊長は、内務編成上の分隊長職のほかに、作戦編成上の中隊長の任務がある。
5)各長には掌長(掌飛行長、掌通信長など)1名が付属し、資材補給などを掌握していた。
6)飛行長、飛行隊長は搭乗配置にあるが、機長を兼務しない。飛行分隊長は機長を兼ねている。
7)作戦計画などの司令部機能は、6名の飛行分隊長と飛行隊長、飛行長が当たり、事務は飛行士、飛行隊士の2名が処理。
8)術科指導官は6名の飛行分隊長がそれぞれ担当していた。
9)搭乗編成は空戦を考慮して決められた。
【大型機の機長は階級に基づき、操縦・偵察のいずれかが機長となる。機長は空戦時には必ず指揮官席についた。操縦員が機長の場合は操縦員を別に2名配員した。
空戦になった場合、機長、操縦員2名、搭乗整備員、通信員各1名は所定配置を離れず、他は全員機銃に配員するよう配慮した。九七式飛行艇は11名、二式飛行艇は11~13名を1個クルーとしていた。
個有配置は、指揮官1名、操縦、偵察、電探(レーダー、のちに追加された)、通信、搭整各2名、二式飛行艇は見張り兼射手2名が追加されていた】
10)九七式飛行艇の機銃装備は、20ミリ×3、7.7ミリ×3。二式飛行艇は、20ミリ×5、7.7ミリ×3
主要参考文献
日辻常雄 著『最後の飛行艇』今日の話題社
本間 猛 著『予科練の空』光人社
航空隊の編成についても、飛行艇は大型機なので、1機に10名以上の乗員が搭乗する。当然、編成等も他の機種の航空隊とは自ずと変わっているので、以下に概略する。
1)飛行分隊長(第一~六分隊長)は九七式飛行艇4機、搭乗員約50名を配下にもっていた。
2)整備分隊は各飛行隊長のもとにあり、それぞれが飛行科三個分隊の飛行艇(12機)を担当していた。
3)飛行科士官はすべて各飛行分隊長が掌握しており、特に飛行隊付は配置されなかった。
4)飛行分隊長は、内務編成上の分隊長職のほかに、作戦編成上の中隊長の任務がある。
5)各長には掌長(掌飛行長、掌通信長など)1名が付属し、資材補給などを掌握していた。
6)飛行長、飛行隊長は搭乗配置にあるが、機長を兼務しない。飛行分隊長は機長を兼ねている。
7)作戦計画などの司令部機能は、6名の飛行分隊長と飛行隊長、飛行長が当たり、事務は飛行士、飛行隊士の2名が処理。
8)術科指導官は6名の飛行分隊長がそれぞれ担当していた。
9)搭乗編成は空戦を考慮して決められた。
【大型機の機長は階級に基づき、操縦・偵察のいずれかが機長となる。機長は空戦時には必ず指揮官席についた。操縦員が機長の場合は操縦員を別に2名配員した。
空戦になった場合、機長、操縦員2名、搭乗整備員、通信員各1名は所定配置を離れず、他は全員機銃に配員するよう配慮した。九七式飛行艇は11名、二式飛行艇は11~13名を1個クルーとしていた。
個有配置は、指揮官1名、操縦、偵察、電探(レーダー、のちに追加された)、通信、搭整各2名、二式飛行艇は見張り兼射手2名が追加されていた】
10)九七式飛行艇の機銃装備は、20ミリ×3、7.7ミリ×3。二式飛行艇は、20ミリ×5、7.7ミリ×3
主要参考文献
日辻常雄 著『最後の飛行艇』今日の話題社
本間 猛 著『予科練の空』光人社