第九三六海軍航空隊 | 航空戦史 雑想ノート【海軍編】

第九三六海軍航空隊

呉鎮守府所管(特設)

第九三六海軍航空隊

【開隊】
昭和17年11月1日、『第四十航空隊』を改称
【装備機種】
艦上爆撃機、(艦上攻撃機)、水上偵察機、哨戒機
【原隊/原駐地】
(空白)
【最終所属】
第十方面艦隊/第十三航空艦隊
【解隊】
敗戦時


昭和18年4月20~22日
1030 ペナンに派遣されていた九三六空の九七式艦上攻撃機が哨戒中、マレー半島西岸にあるプーケット島沖で、浮上潜水艦を発見。潜水艦はただちに潜航したが、深度35㍍付近で投下した250㌔対潜弾が、機械コントロールルームと後部発射管室の中間に命中。後部の船体とハッチは破壊され浸水、艦内の照明は消え、動力も失われた。
海底80㍍に沈座した同艦は、艦内に煙が立ち込めて、乗員の一部が倒れるに至って、浮上、暗闇の海上にて修理に努め、低速航行が可能なまでに回復した。
〔4月21日〕
0320 船団(2隻)を護送中の特設砲艦「江祥丸」がこの米潜水艦「グレナディア」を発見。3時間追跡したが見失う。
九七式艦攻が上空に飛来、さらに陸軍機も発見に協力したが、見つからなかった。
〔4月22日〕
0905 九七式艦攻1機が再発見し攻撃。「グレナディア」は機銃で反撃した。
0930 第九根拠地隊の特設捕獲網艦「長江丸」が現場に到着。砲撃を開始すると、艦長のフィツジェラルド少佐は艦の放棄を決意、降伏した。
1000 船体は沈み始め、乗員は海上から救助されて、士官8名、下士官兵30名が捕虜となった。
【戦果】

撃沈:米潜水艦「グレナディア」[協同:九七式艦攻/特設捕獲網艦「長江丸」]
*「グレナディア」は、昭和17年5月8日に沈めた日本郵船所属の「太洋丸」(14,458総㌧)が唯一の戦果。

 

昭和20年1月1日付、『第九三三海軍航空隊」に統合される。
 

昭和20年1月8日

【戦死者】

大岡基良  少尉  (予備14期〈法大〉/飛行要務専修) *比島

 


【特記事項】
南支那海、ボルネオ、ジャワ、スマトラ周辺海域の船団護衛、シンガポールから石油、ゴム、錫、タングステンなどの輸送船の航路の護衛。


[筆者注:調査未完、今後大幅に加筆、改訂予定]
 

初稿