大津海軍航空隊〔二代〕
大津海軍航空隊(二代)
昭和19年2月
琵琶湖南岸の大津基地にて開隊
二座水偵の教育を担当
飛行術練習生教程を行う
【司令】
【飛行長】
【飛行隊長】
桑嶌 康 大尉 (海兵66期) 分隊長兼務
【飛行分隊士】
小畑政次 中尉 (予備9期) ~20年春 三三二空へ転勤
森 上飛曹 (甲飛)
【主要装備機】
九五式水上偵察機 零式水上観測機 水上戦闘機「強風」
昭和19年5月25日
甲種飛行予科練習生13期鹿児島空90名が入隊。飛練38期教程を実施。
昭和19年7月25日
甲種飛行予科練習生13期土浦空前期41名が入隊。飛練39期教程を実施。
甲種飛行予科練習生13期鹿児島空43名が入隊。飛練40期教程を実施。
昭和19年夏
二座水偵隊は解散。
昭和19年8月下旬
飛行隊長:桑嶌大尉、小畑中尉、森上飛曹の三名が、水上戦闘機「強風」の装備を命じられ、横浜水上基地の倉庫に受領に赴き、水上戦闘機「強風」11型[現存する写真の“オツ-103号”機で判断すると初期型の大型スピンナーで集合排気管のもの3機[2機ともいわれる]を受領、横浜南部・杉田沖で試飛行を実施、東海道沿線の海岸沿いを飛行し、大津空に帰着。以後、空戦フラップのテストなどでしばしば飛行したが、使いこなすには慣熟が必要だった。
19年後半より
陸上戦闘機搭乗員の不足により、二座水偵の操縦員は戦闘機に転科し、零戦隊に移行しはじめた。
昭和20年1月~2月頃
「琵琶湖上空B29邀撃戦」
「強風」水戦2機[三番三号爆弾2発装備]で、大津基地を発進。
紀伊水道から大阪上空を通り抜けた高度8,000㍍のB29- 3機を琵琶湖の北部で捕捉。高度10,000㍍より三号爆弾の投下をはかるが、凍結して投弾できなかったため、小畑大尉[19年12月に進級]は後上方より一撃をかけたが、有効弾は認められなかった。
【編成】
水上戦闘機「強風」11型2機
第一区隊
一番機 小畑政次大尉
二番機 森 上飛曹
【戦果】
無し
【被害】
無し
小畑大尉と森上飛曹は他に、偵察に飛来したB29も邀撃しているが、この時も一撃を与えたが、致命傷にはならなかった。
昭和20年2月5日
甲種飛行予科練習生13期三重空・奈良分遣隊59名が入隊。飛練42期教程を実施。
昭和20年5月5日
改編され、実戦部隊となる
【備考】
昭和20年8月15日現在
大阪警備府に所属
【司令】
松本 通世 大佐
【参考文献】
テーマ一覧「主要参考文献・資料」を参照下さい。
[筆者注:調査未完のため、今後、大幅に加筆・改訂を予定しております]
初稿 2005-01-27
第2稿 2005-07-23