神風特別攻撃隊 金剛隊
神風特別攻撃隊「金剛隊」は、大村、元山、筑波、谷田部、台南、高雄の各練習航空隊の教官、教員により編成された、体当たり専用の特別攻撃隊である。
編成後、フィリピンに進出、順次第二〇一航空隊に編入され、機数が多かったので隊名はそのままで通し番号をつけた。
練習航空隊より教官や教員を抽出するということは、この時点で海軍当局は今後の搭乗員養成を諦める(もしくは大幅な縮小)ということであり、こと此処に至っても強大なアメリカ軍に対抗する策がなく、なりふりかまわず貴重な搭乗員を特攻作戦に刈りだし、さらに優秀な搭乗員が払底するという愚を招いた。
また、金剛隊に限らず、特攻隊の士官は、ほとんどが予備学生13期出身者である。彼ら13期は後の14期と違い、志願して海軍に身を投じたのではあるが(14期は徴兵である)、学業途上に国家の大事に身を捧げるには、余りに過酷な現実が待っていた。職業軍人である兵学校出身士官などより、平時には国をささえなければいけない予備学生出身者の大量喪失は、戦後日本の復興にも大きな損失であったといえよう。
[筆者注:この項は調査途上で、今後、大幅な校正を予定しています]
松岡英雄中尉 高雄航空隊 第九金剛隊
朝倉正一中尉 台南航空隊 第一金剛隊
野末甲子上飛曹 台南航空隊 第三金剛隊(未確認)
辻 誠夫大尉 谷田部航空隊 第十一金剛隊
大田雄三中尉 谷田部航空隊 第九金剛隊
石塚 茂上飛曹 谷田部航空隊 第九金剛隊
大川 渡二飛曹 大村航空隊 第三金剛隊
長井正二郎少尉 第一一航空隊 第十八金剛隊
【参考文献】
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[筆者注:調査未完のため、今後大幅に加筆・改訂を予定しております]
初稿 2004-12-18