数人いる中で、一人がずーっと喋っている。
しかも活舌が悪いから、何を言っているのか分からない。
さっき言った事と二転三転するから、余計に聞いていて疲れる。
目の前に座っている上司は、目をつぶっている。
演説かのようなつまらない話に、私は窓の外の空を見上げた。
への字口をよく注意されるから、への字口にならないように気を付けて窓の外を眺めた。
話がつまらないというより、何を言っているのか分からない。
普段は皆、活舌が悪くて聞き取れないからメールで連絡をする人です。
私も聞き取れないから、質問されてもつい聞き返してしまう。
そして自分が正しいという思いが強いからなのか、自分の意見を曲げないし私の話を受け入れない。
しまいには、訳の分からないことを言い出す。
疲れて帰りたいと思った。
演説のような会議が、約一時間半続いた。
空腹と独りよがりな演説にうんざりして、早く帰りたいと思った。
時折助け船を出してくれる優しい人がいたのが、せめてもの救いだった。
先週の金曜日、久しぶりに出社して最近の状況を報告する場に出席したが、予想以上にぐったりした。
夜は疲れているのに、目が冴えてしまった。
庭の猫ベッドに座るポコさんを撫でているうちに、癒された。
「触らせてくれて有難う」とポコさんにお礼を言って、家の中に入った。
年齢を重ねると頑固になると思う。
自分の生きてきた世界を、正しいことだと思う人もいるだろう。
でも私はそうなりたくないと思った。
私に助け船を出してくれた人のように、同じ年を取るでも相手を思いやる人になりたいと思った。
とにかく先週の金曜日は疲れた。
多分仕事をする以上に疲れたと思う。
色々と考えされた、会議でした。
