実家で母と暮らしている、兄との会話です。

木曜日、洗濯物を取り込んで畳んで帰ってきたのですが、金曜日に兄に言われました。


「来てくれたのは有難いんだけどさ、木曜日帰ったら家が地獄絵図だったんだよね。」


何かと思ったら、流しの洗い物がされていなかったと。


「俺が鍋から何まで、全部洗ったんだぜ!」と言う兄に、お母さんが病気なんだから、お兄ちゃんが洗って当然じゃん!と言いたいところを、グッと堪えた。


普段から母になんでもやってもらっていると、兄のような人間が出来上がるのだと、溜息が出た。


兄は思いやりがあるのだが、思いやりの使い方を間違えているのだろう。


「お母さんが水を飲みたいと言うから水を持って行くのに、飲まない。

おかきが食べたいと言うから持って行ったら、食べない。

もう気が狂いそうだよ!」そう訴える兄の話に、心底呆れた。


それが看病ではないのか?


母は相変わらず、「痛い痛い」を言っているそうです。


「本当にちゃんとした医者が診たんだろうな?救急外来だからって、その場にいた学生に診せたんじゃないよな?」そう私に怒りをぶつける兄に、そうでした、兄は何かあったときに人のせいに出来るように、私に付き添わせたんだと気が付いた。


「俺は病院への送り迎えだけで、付き添いはしない」と言われたんだが、私にイチャモンをつけてくるとは。


「本当にインフルエンザの薬か!?

栄養剤の間違いじゃないのか!?」言われて、ウンザリした。


間違いなく、きちんとした先生だったこと。

インフルエンザの薬だったこと。

看護師さんが勝手に判断して点滴したのではなくて、先生の指示だと説明した。


「じゃあなんで治らないんだ!?」

そんなこと、私に言われても知らない。


土曜日、再度病院に連れて行こうとしたが、水曜日と同じで病院に行かない!と動かないそうです。


私はインフルエンザではなかったけど、高熱が出ているので、実家に行くことは出来ません。


兄しか頼れないのに、兄は諦め気味です。


もう看病の限界がきていると、愚痴をこぼします。


お母さん、素直に病院に行ってくれたら良いのに。


そうしたら私も安心して、寝られるのにな。