我家に来てから暫くして、ニコさんの外出せ攻撃が始まりました。

玄関に体当たりしたり、爪で玄関の下をカツカツって叩いたりしていました。

立ち上がって二本足になり、前足で玄関のノブに手をかけて開けようとしたときは、賢い!とも思いました。

玄関に鍵がかかっていなければ、空いていたと思います。

 

ニコさんの外出せ攻撃は、夜中に始まります。

早いときは、日付が変わる前から始まります。

長い時は、6時間出せ!出せ!と騒ぎます。

私は寝不足で会社に行く、毎日でした。

 

そして今年ヘルニアで休職になった私が常に家にいるということで、試しに外に出してみました。

裏は畑だし、多分大丈夫だろうと思い出しました。

そしてなにより、外に出すほうがニコにとって幸せだと思ったからです。

 

家猫を外に出すな!ということはよく分かっています。

事故に合うかもしれない。

病気になるかもしれない。

外の子と喧嘩をして、怪我をするかもしれない。

全て分かった上で、外に出しました。

毎日外に出せと騒ぐニコさんを見ていたら、外に出したほうがニコの為だと思ったのです。

 

その結果外の楽しさを知ったニコは、一日の大半を外で過ごすようになりました。

夜中に大抵外に出せと始まるのですが、一度外に出すとなかなか帰ってきません。

昼間に帰ってきたと思っても、ご飯を食べたらまた外に出ていきます。

 

長い時は24時間中、22時間くらい外にいます。

一度丸一日帰ってこないことがあったので、首輪にニコさんが何処にいるか分かる機械を付けました。

それからは家の近くにいることが分かると、玄関を開けるようになりました。

 

待ってましたとばかりに、家に入るニコさん。

夜は大抵家にいますが、ゲージの中のベッドで寝るので、私達に近寄ることはほとんどありません。

 

ニコが望むならと外に出していますけど、私達のことが嫌いなのか?家が嫌いなのか?

それともただ外が好きなだけなのか?と色々と考えます。

 

今日は風邪をひいているっぽいニコさんを病院に連れていく為に、早めに出しました。

結果、この時間になっても帰ってきません。

いる場所は分かっています。

向かいの家の自転車ハウスです。

あそこに入ると朝まで、帰ってきません。

何度か外を見に行き、「ニコー」と呼びかけますが、帰ってきません。

庭の子達が、ゆたぽんにしがみつくように寝る姿を見る度に、ニコは寒くないのかな?

寒いから、向かいの家の自転車ハウスにいるんだよね?

寒いなら家に帰ってくれば良いのにと、思います。

 

庭を見る度に、ブランケットがはだけている庭の子達にかけ直します。

ニコは賢いから、もしかしたら「ニコが帰ってきたら、病院に連れて行こう」を聞いたから帰ってこないのかもしれません。

 

私が猫の中で一番ピコが可愛いと思っている事を知っているのかもしれません。

自分が一番ではないこの家が嫌なのかな?

ピコが一番と思う私は、ニコを飼うべきではなかったのか?

色々と考えます。

これからもニコが望むなら外に出すけど、少しのお散歩で帰ってこないかなーと思います。