74歳の母が、10月15日付で会社を辞めました。

 

本当に辞めました。

 

母は自分のことは後回しにして、子供を優先する人です。

 

負けず嫌いの頑張り屋さんです。

 

私は母のおかげで大きくなれたと思っています。

 

私が子供の頃、父はお酒を四六時中飲んで、仕事をしない駄目な人でした。

 

子供がお腹を空かせていても、俺のお腹が満たされていたら問題ないと言う人でした。

おそらく、子供を可愛いと思ったことが一度も無い人だと思います。

 

俺が本気を出したら一発でお前を殺せることを頭に入れておけ!

 

そんなことを子供の私に、平気で言える人です。

 

働かない父の代わりに母が働いて、私達子供三人を育ててくれました。

貧乏が身に染みた母は、仕事を失うことが怖くて、普通に暮らせるようになっても働いていました。

 

42度の熱が出ても、決して会社を休むことはありませんでした。

 

42度の熱が一週間出て、肺炎になり入院が必要になっても、会社を休むわけにはいかないと断り、入院しませんでした。

 

代わりに朝晩の点滴をすることを条件に、入院はしませんでした。

 

そんな働き者の母が、本当に仕事を辞めました。

 

これからは今迄出来なかったことを、したいと言っています。

 

生まれ育った四国にも、行きたいと言っています。

 

私と東京観光をしたいと、言います。

 

色々な所に、旅行に行きたいと言います。

 

母の子供で、女は私だけです。

 

なので一緒に出掛けて、出来る限りこれからは、母の夢を叶えたいと思います。

 

会えば喧嘩をするけど、これまで頑張ってくれた母を労いたいと思います。