旦那の実家である長崎のお盆は精霊流しをする。


どんな宗教でも、お墓に提灯を灯し、線香を長いまま手向けてお参りをする。


全てのお墓にお参りをするので、お墓中線香の煙で充満。



14日の夕方と本番の15日の夕方にする。


そして、15日は夜8時頃、町内で作った精霊船に


・提灯(中にろうそくを入れて)


・ゴザに包んだご馳走(仏様の好きなもの)


・お花


を、それぞれ積んで(持ち寄って)


お経を唱えてから、船を出す。



初盆がある家は、お墓でもお経を唱える。

今年はなかった。



長崎の繁華街には、大きな船や装飾を施した船など様々な船が出るので、


一度見に行ってみたら?と義母に勧められ、今年は行こうと思っていた。


が、すごい雨。


交通規制もあるので、17時前には路面電車やバスで市内に

入っていなければ見ることができないというので、お昼長崎駅

にいた私たちは早々に一度戻り、

お墓にお参りをして、繰り出すはずだったのに・・・


断念。


TV中継やニュースを見ると、雨に降られて大変そうな映像だった。


15日に雨が降るのは、60年ぶりとのこと。


雨が降ったからと言って精霊船を出さない。という訳にはいかない。

もう準備もしているし、初盆なら尚更のこと。



たまたま、旦那も私の実家と同じ浄土真宗だったので良かったけど、

義母や近所の親戚は日蓮宗が多いらしい。


お参りに行くと、仏壇にミニお膳セットにご馳走が盛られている。


しかも朝・昼・晩でメニューも違うという。



義母が今年はミニお膳を買ったので、日蓮宗ではないけど、

朝食を少しお供えしてみるという。


ご飯、卵焼き、サラダくらいだった。

お味噌汁は、出汁が入っているのでダメらしい。

だから、煮物も味は付けるけど、出汁はいれないそう。


写真を撮れば良かったけど、ミニセットはママごとみたいで

かわいいし、楽しい。


これで、義父も喜んでいるかな~。


そのご馳走と仏壇に供えた果物をゴザに包んで船に乗せる。


近所の公園に置かれた精霊船は、みんなの提灯やらご馳走を

積んで、地元の消防団や若い衆が担いで役場へ運ぶ。


昔は燃やしていたらしいが、最近はダイオキシンだの色々と

問題があるらしく、解体するらしい。


その昔は、川や海へ流していたんだろうけど。


初盆のお宅は、最後まで着いていくそう。

今は、船の置いている公園でお経を唱えたら、見送る人が多い。


しかも今年は雨で、人も少なかった。


そして、お墓でも船を出す時もつきモノなのが、爆竹。



さすがに少しは慣れたけど、あの爆音はどうも馴染めない。


10月の「おくんち」の祭りといい、お盆の爆竹といい、かなり中国を

感じる。台湾かな。


そして、お墓に備えた花は16日にはまだ綺麗でも、すべて取り替える。


線香の燃えかすを綺麗にして、お花も替える。



ところ変われば、いろいろあるね。


私が嫁いでから家族が亡くなっていないので、初盆がどんななのか

わからない。


いろいろな準備も義母にしてもらっているので、わからない。


東京のなすやきゅうりもわからないけど、ちゃんと聞いておかないとなぁ。


と、思うお盆でした。





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