NPO法人チェルノブイリ救援・中部の代表をされている河田昌東氏の

「ちゃんと知りたい 原発のこと」というお話を聞いてきた。


チェルノブイリ原発事故から25年。
このNPO法人では事故後20年間救援活動を続けている中で、

原発事故の怖さを訴え続けてきたのに…と言う言葉が印象的だった。


「チェルノブイリ事故から学ぶべきは、炉型の違いや社会体制の

違いにより事故の起こり易さを云々することではなく、核事故の

本質的な怖さと人間管理能力の可否であった。」


明らかに政府の発表以上の放射性物質が、いろいろな所に出ている。


ー放射能とともに生きる世界ー


「私たちは否応なしに放射能とともに生きざるを得ない世界に

突入したのである。今からでも『やはり原発は核兵器と同じく

人類と共存できない存在だった』と、多くの人々が氣づき、

ライフスタイルの見直しを含め新たなエネルギー社会を構築する

ことが必要になる。未来の世代に引き継ぐための大きな転換期を

私たちは迎えているのである。」


チェルノブイリと福島の違いを説明してもらい、ではこれから

どうしたらいいのか。


ということ。


政府が、今までなかった放射線物質の基準値を事故後に暫定基準

とした値は、暫定とはいえ、驚くほど甘い基準。


放射線ヨウ素は、半減期が8日と短いのに比べ、セシウムは2年から

30年もかかる。
ということは、土壌にも長くとどまり、そこで栽培される農作物や

牧草汚染し、そこで暮らす人々の呼吸を通じて放射能粒子は

体内にとりこまれる。


これが、内部被ばく。


放射線セシウムは、心臓に最も多く蓄積される。


チェルノブイリでも、事故後に最も多くなった病気は、

・心臓病

・脳血管病

・糖尿病などの内分泌病、免疫力低下による感染症だそう。


セシウムを吸着するものを肥料や餌にまぜるという方法が

あるらしい。
そうすることで、できるだけ野菜や牛乳に放射線物質が出ないよう

にできる。


ー自分でできることはー


・ナス科やウリ科の野菜を食べる。…なす、トマト、かぼちゃなど
・アブラナ科(葉物類)とナス科でもじゃがいもは、残留しやすいので

氣をつける。
・ビタミンA、C、E、βカロチン、カテキン(ポリフェノール)、ペクチン

のモノを摂る
・井戸水はOK、水道水は浄水器を使う。
・酢付けにして食べる(30%セシウムが減る)
・洗う、煮る


ーその他、質問コーナーで出た回答はー


・お肉より鶏卵の方が汚染しづらい
・お米は表面にセシウムがたまるので、玄米ではなく白米にし食べる
・横浜・川崎では今のところ雨は大丈夫だが、台風は危険
・魚介類は、数ヶ月から2、3年後にでる
・沿岸部で獲れるエビ、貝類は汚染されやすい


乳児がいる家庭では、産地に氣をつけた方がいいけど、
具体的に、どこのはやめた方がいいとか、どこは大丈夫とは言えないと。
それは、生産者のことも考えてると、なかなか難しい問題。


とにかく、体に入ってしまった有害物質を早く出して、体内被曝をしない

ように自分で氣をつけていくしかない。


そして、免疫力をあげて、どんどん出せる体をつくること。


土壌を変えるのに(元に戻すのに)かかる時間は莫大なので、

少しでも放射線物質を減らすような努力を政府が力を入れて

欲しいと思う。



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