先日,、娘が造形教室でお迎えが3時半だったので、
一人で渋谷のユーロスペースへ「げんぴん 」を観に行ってきた。
本当は、その前になちゅリストのhiroちゃん と
一緒に観に行くはずだったけど、
娘の具合が悪くなり断念した。
で、リベンジ。
11時上映開始で、渋谷駅に着いたのが10時50分過ぎ。
一人なので、速足で歩いて、時間前に席に着くことができた。
あまり広い劇場ではないけど、観てる人はマバラ。
「うまれる」は、つるの剛士がナレーションをしていたり、
出演している人の名前も出ていたのに対し、「げんぴん」は、
一人も紹介や名前のテロップが出ていなかった。
流石に吉村医院の吉村院長は、見たらわかるけど、
そこで働いている助産師さんや少しだけでてくる娘さんなどの
紹介はいっさいない。
りんごの木のママSちゃんが、吉村医院で出産している。
産む直前に入院して、薪割りをしているのかな?と想像していたら、
Sちゃんいわく、検診で行った時の待ち時間に壁を拭きながら
スクワットや薪割りをしているとのこと。
どこかから移築した古家で、妊婦さん同士がふれあいながら、
心も身体も元氣になっていく姿が印象的だった。
そこには「心と身体はつながっている。」
ということを実感している人がたくさんいた。
吉村先生は、「本来の姿になるように手助けしているだけ」と
言っていた。
お産が怖いという人は、医療介入し過ぎる病院で、
あれこれ言われたり、薬を出されて、精神的にも肉体的にも
追い込まれると言う。
身体が元氣になれば、心も元氣になり不安もなくなり、
自然なお産ができる。
昔の人は、産む直前まで畑や家事をしていたんだから、
できるだけ動くことを推奨していた。
大きな病院で、「このままでは赤ちゃんは助からない。」
と言われて、吉村医院を訪れ、診てもらった結果、
「何の問題もない。」と言う人もいる。
でも、産む場所を決めるのも自分。
「なぜか自然分娩をしたくて、ここに来たけど、
もしかしたらお腹の子がそうさせたのかもしれない。」と、
言う人もいた。
自分が女医で、大きな病院での出産も見てきているけど、
自分が産むなら自然にと思っていたという人もいた。
様々な人が訪れる中で、吉村先生も簡単に受けている訳ではない。
「命がけで受けているから、そのつもりで。」と言う言葉に重みがあった。
そういう中でも、出産直前に救急車で大きな病院に搬送された人もいた。
送りだされる時に助産師さんから、
「ギリギリまで自分の意思を伝えてね。」と
言ってもらって、結果帝王切開でも後悔はない。
もし自分が江戸時代にうまれていたら、
きっと赤ちゃんには会えなかっただろうから。。。
吉村先生も「今の医療では死=悪とされているが、そうは思わない。
生があるから、死もある。死を受けいれないということは、
生きることも認めてない。」と。
いろいろな思いや、環境にいる人が訪れる助産院。
それぞれのドラマがある。
吉村先生自身も、娘さんから「もう少し患者さんにするように、
私にも寄り添って欲しかった。」と言われていた。
んんん~どんな親子関係だったんだろう。
吉村医院に訪れる妊婦さんに誠心誠意つくした結果、
親子関係は決して良くはなかったのだろう。
なんだか、そこがひっかかった。
想像でしかないけど、いろいろな葛藤があったんだろうなぁ。。。
「やめたい」と思ったこともあったと言っていた。
もうすぐ80だというのに、ハツラツといて元氣がみなぎる吉村先生。
いつまでもお元氣でいて頂きたい。