昨日、りんごの木の愛子先生が主催して下さった講演会を聞きにいった。
「どうして あそびが だいじなの?」というテーマで、お話をして下さったのは、
天野秀昭氏
大正大学 特命教授
1980年より世田谷冒険遊び場に参加
日本で初めての専任プレイリーダー
NPO法人「日本冒険遊び場づくり協会」「プレイパークせたがや」開設
「せたがやチャイルドライン」の運営にもあたる
日本冒険遊び場づくり協会 副代表
という肩書をお持ちの方
りんごのママは、プレイパークを手伝っていたり、自主保育をしていた人も多いので天野氏をご存じの方や、すでに何度も講演会を聞きに行っている人もいたみたい。
天野氏のお子さん2人は、すでに社会人となっているが、まだお子さん達が小さい頃は、プレイパークなどはなく、自分で作って、一日中そこで遊ばせたそう。
印象に残ったのは、
「親子で向きあおうとするからこじれる」と、おっしゃる。
天野氏宅には、知り合いの子ども達が「今日はウチに帰りたくない。」と言って、夜分にやってくる。
その時に、「おーよく来たな、上がれ、上がれ。」と、ウチに上げる。
そうすると、天野家の子どもは「どうして、僕達には寝ろというのに、よその子は家にあげて、深夜まで話をするの?」と聞く。
天野氏は、「お前達も話を聞いて欲しいなら、よそへ行けばいくらでも聞いてくれる大人がいるだろう。」と、言うそう。
縦ではなく、斜めの関係が大事だと。
そして、本題は子どもの遊びは魂の鼓動
遊びの正体は、やってみたい!という動機=情動
今の日本の「教育」というのは、分解すると
教・・・教える
育・・・育てる
だけど、天野氏が提唱しているのは、 「遊育」
遊・・・遊ぶ
育・・・育つ
「教育」と「遊育」の大きな違いは、主体である。
教育とは、善悪・正誤であり、大人の価値観
遊育では、子どもが自らやってみたい!やってみよう!と思うことで成り立つ。
子どもを例える3大形容詞として、
あぶない(A)
きたない(K)
うるさい(U)
この頭文字をアルファベットにすと、AKUになる。
これは、大人が勝手に決め付けたこと。
子どもが一番子どもらしい事なのに、社会全体が否定をしている。
だから少子化の原因になっている。
A・・・危ないことを経験することで、常に自分の能力の限界に挑戦して世界を
広げようとしている。
おのずと危機管理能力、自己防衛能力が身について、怪我はしない。
K・・・汚いことは、まったく氣にならない。どうでもいいこと。
やりたいことをやっている子は常に集中している。=氣の構え がある。
最近の小・中学生で集中力がない子どもは、遊んでいない子だと言いきっていた。
そして、遊ぶ場所の問題。
室内と屋外がどう違うのか。
室内・・・環境が体に合わせてくれる。(暑ければエアコンをいれる。)
屋外・・・体が環境に適合する。(暑ければ汗が出る。)
この違いは大きい。
外で遊ぶことで、五感(視力・聴力・味覚・臭覚・触角)が育つ。
ということは、心にもいい影響を与える。
迷惑をかけないように!と言って子育てをする親は、体裁や秩序=価値観を
押しつけている。
子どもは、迷惑をかけどき!
最近は大人も自立ではなく、依存している人が多い。
子どもは、迷惑をどんどんかけて、そして感謝する氣持ちを養うもの。
優しさ=尊重は、大人から尊重(大切に)されていれば相手の氣持ちがわかるもの。
それは、主体性がうまれ、自分の人生の責任もできてくるから。
尊重して育ってこなかった子は、いじめをしたり、相手の氣持ちがわからなかったり、
依存したりする。
とにかく、やってみたい!という普遍性の高い情動が大切だと言うこと。
だから、外で遊ぶことは、これからの人生さえも変える大事なことなのだ。
目からウロコのお話ばかりで、内容も口調も面白くって、楽しい2時間だった。
ありがとうございました。
旦那に任せないで、娘を公園や自然の中へ連れていこう!と思ったよ。