今日は月に一度の幼稚園「りんごの木」
のお話会。
いわゆる、ちまたで言うところの「父母会」なのだけど、マストではない。
出たくない人は、出なくていいし、用事があれば遅刻・早退も自由。
そして今日は、小さい組(いわゆる年少)の週4・週3初めての合同だった。
今日も愛子さん節が炸裂。名言トークばかりだった。
まずは、来週に迫った運動会のこと。
週3は、2才児もいるし、週4でも全くの初めてという子は、まず「大ぜいの人がいる」だけで、何もできなくなる子が多いらしい。
なので、出たい子は出る、出られない子は見ている、でいいとのこと。
出られなければ来年頑張ろうでいいじゃない。
家族で、お弁当を食べに来ましたで、いいと思うよ。って。
「お母さんが、自分のために早起きして、お弁当を作ってくれた」事が、子どもにとっては、とても嬉しく、喜びや愛情を感じられる貴重な事。
そして、1番組(年長)は競技も自分たちで決める。
もう経験もしているので、「あれがやりたい」「これがいい」と、いろいろな意見が出て、それを全部試してみるらしい。
子どもたちは、母親・父親の騎馬戦を見て、目が点になるらしい。
そして、自分たちも「やってみたい」と。
そして、試してみるのだけど、実際に騎馬が組めないから、これは大人しかできないこと=大人はすごい。という事になるらしい。
りんごの木では、年長・年中とは言わない。
愛子さんは、なぜ教育用語はわかりづらいのか!という思いで、一番大きいから「1番組」、二番目に大きいから「2番組」と呼んでいるという。
すごくシンプルでわかりやすいでしょ?って。
確かに子ども達は、漢字の意味を理解している訳ではないので、年長と言われても言葉で覚えているだけのこと。
なるほど~。
「だから、みんな一番組に統一すればいいのにね。」と愛子さん。
愛子さんも10年間、普通?の幼稚園で保育者として勤務していたので、運動会の前になると、皆同じ服(体操着?)で、右・左と同じ格好を練習させ、親が見て耐えうる程度の事をマスターさせるのに躍起になる話しをして下さった。
「もう一週間前になると先生たちがピリピリして、表情も険しく、怖いのよー。」
子どもたちも言われるがままに練習するけど、楽しむための運動会なのに、なぜ?という思いが常にあったとのこと。
そして、必ずご褒美に何かプレゼントがあったらしいけど、それって、まさに動物を調教して、エサをやるのと同じじゃないかと思ってしまう。
だから、りんごの木は「パン食い競争」であんパンが食べられる位で、ご褒美は何もありません!と愛子さん。
近所のお友達も夏休み前から、「運動会の練習で毎日大変。衣裳も親が手作りして。」という話しを聞く。
夏休みに福岡へ転勤で引っ越してしまった同じクラスだったかりんちゃん。
制服のある幼稚園で、最初は楽しそうに通っていたのに、最近行きたくない!と言いだした。
何で?とママが聞くと「だって、ああしろ、こうしろっていわれるからいやだ。」と、かりんちゃん。
すごく、意思が強い子なので、りんごの木では考えられない事が起こって、反発している。
「かりんちゃんは、いやだ、やりたくない、って自分の意思を言えるけど、他の子は、それが当たり前、そういうモノだと理解しちゃっているのよね。」と愛子さん。
愛子さんの考え方は、自分の意思を持って欲しい。
そして困った時には、「どうしようか。」と考え、方法を探すように促している。
りんごの木の2番組、1番組は、その年の生徒達を見て決まるけど、だいたい縦割りになるとのこと。
だいたい遊びがメインだけど、ミーティングの時間もあるそう。
5・6才で言葉のコミニュケーションをとることで、思考回路が発達し、考える力がぐんと伸びるので、いっぱい考え、言葉で表現できるようになって欲しい。
そして、人の話しもしっかり聞けるようになるそう。
りんごの木は、園庭がない分、空き地を借りていて、週に一度はそこで一日過ごす。
穴を掘ったり、火を使ったり、木に登ったり、どろんこになったり。。。
今どきの子は、モノがあふれていて、突然遊具のない空き地へ連れていっても、何もできないのが、だんだんと色々な事を自分たちで発見して、できるようになるそう。
普通の幼稚園に行っている子は、木登りもマッチもすれないけど、りんごの子は皆得意らしい。
それ以外にも、子ども達には絶対に多数決はしないそう。
大人の世界は多数決が多く、そっちへ流れてしまいがちなので、せめて子どもの時は、それは要らない、しないという愛子さんの考え方。
子どもにとって、4・5・6才年々見違えるように成長していく時期に、何を伸ばしてあげられるかを常に考えて保育しているというりんごの木。
それでも、ひらがなも自分の名前しか書けないまま小学校にあがって大丈夫かしら?
きちんとイスに座っていられるのかしら?
と、心配するママも多いらしい。
たとえ、きちんと?教育をする幼稚園へ行っていたとしても、座っていられない子はいる。
それは、その子の問題。
幼稚園のせいではない。
愛子さんは、幼稚園を選ぶ時に、「迷っているなら、とりあえず普通の幼稚園に行ってみたら?」というスタンス。
何をもって、「普通」というのか?という疑問もある。
私は、本当にりんごの木に出会えて、娘を通わせることができて、娘も楽しんでいる事に感謝感激。
ありがとう。