【個性が強烈なキャラ:山田こまわり】

 

 【漫画】『がきデカ』 

 

 

【感想】

強烈な漫画でした。現在では、古本屋以外でも読めるのでしょうか? 思春期のトラウマです。アニメ化されていたとわ知りませんでした。漫画連載時、山上先生に年賀状を送り、返事があった事を記憶しています、印刷でしたが。でも、嬉しかったです。今まで名前が「こまわり君」としか知りませんでしたが、「山田こまわり」とわかりました。当時は、「死刑」「八丈島のキョン」などのギャグが学校で流行っていました。でも、段々ワンパターンになっていたこともあり、リタイヤしてしまいました。何となく、また読んでみたいと思います。では、また。

 

【作品情報】

 

 

 

 

 

『がきデカ』は、山上たつひこ氏の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、1974年44号から1980年52号まで連載された。1990年3月時点で単行本の累計発行部数は3000万部を突破している。

『がきデカ』の面白さは、当時のギャグ漫画としては例のなかった劇画調の画風に依るところが大きい(「死刑!」などの特徴的かつ下品な動きや、女性キャラの肉感的なエロス、頻繁に登場する動物たちの間抜けさ、などなど)。従来のギャグ漫画が「意味」で笑いを作っていたのに対し、劇画調の画風でくだらないことをやって面白さを伝えるのは画期的であった。

こまわり君が他の動物などに変身したのち、従来のギャグ漫画ならすぐ元の姿に戻っていたのだが、『がきデカ』では変身した姿のまま物語が暴走することが多い。この点も、従来のギャグ漫画にない画期的な点であり、文芸評論家の渡部直己が、そのデビュー時の論文でテキスト論的な指摘をした。

ブームが落ち着いた頃に鴨川つばめの『マカロニほうれん荘』が連載開始。登場人物が変身したまま物語が暴走する特徴も『がきデカ』と共通しており、作者はライバル視していた。そのせいか絵のタッチが鴨川つばめに酷似し始め、作中において西城やモモちゃん、ジュンちゃんまでもが目玉が大きく3頭身のいびつなキャラとなってしまった時期もある。

 

【個性が強烈なキャラ:山田こまわり】

 

こまわり君 声 - 三ツ矢雄二(テレビ版) 

日本初の少年警察官。東京都練馬区在住。最寄り駅は保谷駅。高島平近辺に所在するらしい、警視庁ねこ自慢警察署所属。名前の由来は、「小さなおまわり(巡査)」から。連載当時は苗字は不明であったが、『中春こまわり君』で「山田こまわり」と判明する。
2頭身で、下膨れな顔。頬の中には白菜や縄がすっぽり入る。いつもバカでかい警察の制帽をかぶっており、ランニングシャツと派手な水玉模様のネクタイに制服風のズボンを着用している。第1話にて「夏休みを利用して警察学校に通い、日本で初めての少年警察官になった」と発言しているが、その経緯は作中で語られていない。警察官としての資格だけでなく、シロアリ防除士の資格も持っていることが後に判明している。
変態性欲の持ち主、かつややこしい(この作品世界での「いやらしい」を指す語)性格で、極度に興奮するとタマキンがゴムタイヤを溶かすほどの高熱を発する。タマキンがロープのようになったり、合いカギに変形したり、プロペラのように回して空を飛んだりとタマキンはこの漫画で重要な役目を持つが、エロの要素は少ない。
特技は「死刑!」「あふりか象が好きっ!」「八丈島のきょん!」などの意味不明なギャグ全般と、動物との会話、そしてセクハラ。こまわりの母親も含む周囲の女性は、ことごとくその餌食にされている。「こまわり七変化」と称して、人間や動物はおろか虫にさえ化けることもできるが、下膨れの顔と2頭身という外見のシルエットだけは変わらないのでバレバレである。よく化けるのは、周囲の人間や・象・豚・猫などの哺乳類、加藤茶風のハゲオヤジなど。
学業の成績は非常に悪い。栃の嵐の経営する犬猫専門の学習塾に通うものの、授業内容についていけず、更にレベルの低い塾へ転入している。
1975年に葡萄畑というバンドが『恐怖のこまわり君』(作詞 - 山上たつひこ / 作曲 - 青木和義)という曲をポリドール(現・ユニバーサル ミュージック)から発売し、ヒットした。原作5巻に歌詞が掲載されている。
外見・性格ともに、同作者の短編ギャグ漫画『さるとび佐助』の主人公がほぼ転用されている。