【個性が強烈なキャラ:レイモンド・バビット】

【俳優:ダスティン・ホフマン】

 

    【米国映画】『レインマン』    

 

【作品情報】

1988年公開のアメリカ映画。製作会社はユナイテッド・アーティスツで、監督はバリー・レヴィンソン。原作のバリー・モローはロナルド・バスと共同で脚本を執筆。

主演はダスティン・ホフマン、トム・クルーズ。
第61回アカデミー賞と第46回ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、さらに第39回ベルリン国際映画祭においてそれぞれ作品賞を受賞。

自由奔放な青年と重いサヴァン症候群の兄との出会いと兄弟愛、そして人間としての変化を描いたヒューマンドラマである。また、ロードムービーとしての側面を備えた作品。

 

 

 

 

【感想】

 泣けます。ダスティン・ホフマンの名演技、トム・クルーズの初々しいイケメンが観たい方にお勧めします。数字に強い、早口、演技しながらの超長台詞をどうやって覚えるのだろう。神としか言いようのないダスティンさんの素晴らしい作品。

 

【登場人物】

 

レイモンド・バビット/ダスティン・ホフマン
サヴァン症候群。Dr.ブルーナーの説明では「知能指数自体は高いが、自分を上手く表現できず自分の感情をよく理解できていない状態」とされている。分厚い本でも一見しただけで覚えてしまう並外れた暗記力と、4桁の掛け算や平方根を瞬時に言い当てるなど数字に強いという特性を持つ。ただし、暗記は丸暗記なため細かな機微などは理解していないし、話を理解し想像する能力や社会的常識が欠けているため、文章題は解くことができない。
行動パターンと記録収集に強い執着を持つ。曜日、時間によって「食べる物」「見る番組」「する事」が決まっており、「ベッドの場所」「歯磨き粉」「身に付ける物」それを「買う店(Kマート)」までも曲げられない。出来ないままでいると不安定になりアボットとコステロの「一塁手は誰(Who)だ」を復唱して心の安定を保つ。また、単調な繰り返しに強く惹かれる。あらゆる事(チャーリーの暴力をも)を赤いノートに書き留め、カメラでスナップを撮り、メジャーリーガーの野球カードを決まった順に重ねている。

 

【あらすじ】

チャーリー(トム・クルーズ)は高級輸入車のディーラーを営んでいるが、排ガス規制のために経営が危うくなる。社員に仕事を押し付け、彼女と週末旅行に出掛けた彼のもとに長い間没交渉になっていた父の訃報が届く。遺産目当てに故郷にかえったチャーリーは、車とバラ以外の財産がサヴァン症候群の兄レイモンド(ダスティン・ホフマン)への信託財産として運用されることを知る。
遺産を手に入れようと、チャーリーはレイモンドを入所している施設から強引に彼を連れ出し、ロサンゼルスに戻ろうとするが、その道中でレイモンドの持つ特殊な才能(抜群の記憶力)に気付き、幼い頃に彼と交わした交流を思い出す。