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わたしからも、12年目の春へ。写真集『10年の幸福写真』2022年4月2日発売!

見返したら1年半以上ブログを更新していませんでした。

みなさま、お元気でしたか?

 

コロナ禍で、看護師のわたしを気づかって連絡をくださった方々、ありがとうございました。

(数年ぶりに電話がかかってきたりした!)

言うまでもなく、もちろん大変です。笑

が、医療職だけが大変なわけじゃないと、たぶんたくさんの医療従事者が思っています。

そして、なにもコロナに関わることだけが大変なわけでもないですよね。笑

みんな生きてるんだからそりゃ大変だ。

 

さて、本題。

 

 

コロナ禍のとき、なにやってた?のわたしの返答がこちら。

 

 

「“10年の幸福写真”の編集をやってました。」

 

 

写真家 平井慶祐の写真集の編集を、12年ぶりにやらせてもらいました。

正確にはまだ終わっていないけど。

本編の最終編集・校正のタイミングがコロナ陽性者の対応と重なってマジできつかったし

わたしなんでこんなことやってんの?寝れば?と何度も思ったけど

コロナに振り回されっぱなしの2年間も、諦め癖も、

 

それこそ、もちろんまだまだ大変なこともあるけど、

色眼鏡のバイアスかかりまくりで見られがちな大好きな人たちを、

いやいやこの人たち、こんなに素敵な人たちに囲まれて、ほんとに幸せそうなんだぜ!

なんだったら、誰かのことも幸せにできちゃうんだぜ!!

ってのを伝えたかったよね。

 

そしてとっても強いのよ、

わたしが「もうコロナ嫌だー!」って吐露したときに

「でもそれ、いつか終わるでしょ?」って言ったからね。泣いちゃったよね。笑

 

さらには「もしできなかったとしても、どうしたらできるかを考えることが大切だ。諦めちゃダメだ」

とも言われたなぁ。でもわたし諦めたなぁ。だからもうなにも諦めたくないなぁ。

 

 

 

この11年で、泣いたり、笑ったり、生まれたり、死んだり、失くしたり、得たり、

 

突発的に降ったり湧いたりする困難ももちろんあるけど

 

でも、それぞれの人生は途切れたりせずに、これからも今もこの先も続いていくんだと気がついた。

 

そしてもちろん幸せもあるし、幸せは、この先も生きる。

 

万が一途切れたとしても、生きる。いきる。

 

 

    

 

 

 

東北の人でもなんでもないわたしからしたら、石巻の人たちが、

10年目の春を目前に、『幸福』という言葉を選んだことに心底驚いた。

 

実行委員長の「これからはやりたいことをやる10年にする!」のLINEにスマホを握りしめて大泣きした。

 

あれから2年ですね。

 

わたしのやれることが変わったのは、コロナのせいに見えて、コロナのせいじゃない。

ほんとは気づいていたよ。

 

続く人生の途中と、いつかの通過点。

 

 

去年とその前は言えなかったかな。今年は久しぶりに。

 

わたしからも、「12年目の春へ。」

 

 

さて、次のターンだ。

 

 

 

 

発売後は書店やAmazonでも買えるようになるけど、できれば予約して欲しいです。

なぜなら、ベイスからの購入分は、実行委員たちがワイワイヒーヒーしながら渡波で発送作業をするから。

おもしろいことのひとつでもあるんじゃないですかね?笑

 

↓予約はこちらから。

 

第12回 苗木 picnic 延期のお知らせ。

 

 

 

 

 

 

緊急事態宣言が解除され、県外移動の自粛も解除されましたがまだまだ自粛ムードが続く中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

わたしはしっかり自粛の日々です。

 

告知にも至りませんでしたが、6月27日・28日に予定しておりました“第12回 苗木 picnic”を、延期とさせていただくことにしました。

 

3月に石巻を訪れた際には、6月末にはCOVID-19が落ち着いていて欲しいという願いと、こんなときだからこそ少しでも明るい場を作りたいと思っていましたが、現状COVID-19に対しては根治的な治療薬もワクチンも開発されておらず、特に関東では一部の地域かもしれませんが感染者があとを絶ちません。

わたしは関東に住んでいるため(仕事以外はまったく外出しておらず感染者が増加している地域にも行っていませんが)わたしが地方に行くことで地元の方に不安を与えてしまう可能性があること、人を集めること自体が不安の要因になってしまうこと、何かしら感染の可能性が付きまとうことを考えると、どうしてもいま苗木 picnicを開催することができません。

 

何より、心から楽しめる状況でないのなら、開催するべきではないと思いました。

 

 

本当は、今回は地元で活動する“NPO MAKE THE HAPPY”と連携し、去年各地のブース出展でお預かりした募金で苗木を購入、それを皆さんに植えていただき、“音楽で育つ森”を大きくできたら…と思っていました。苗木のお世話もしたかったし、去年の7月に植えた苗木の様子も見たかった。飲み会もしたかった。お揃いのTシャツ着て。夏に向けて新しいTシャツも作ってもらったんだ。あげないけど(笑)

とってもやりたかったからいろいろ考えたんだよ。

 

 

正直に言えばOVER ARM THROWにも来て欲しかったけど(来てくれるかどうかは別として)迷惑をかけるといけないから今年はライブは諦めよう、picnic earth単体でやるならそこまで人数は集まらないだろうから大丈夫かな、外だから大丈夫かな、消毒薬は何とか手に入れられそうだなとか、本当にいろいろ考えた。最終的には、わたしひとりで行くなら大丈夫かな?とまで思ったんだけど、植樹はさ、やっぱり皆でやった方が楽しい。

 

 

植樹もね、夏フェスと同じ(比較対象が我ながらさすが)。暖かいうちにしかできない。だからもしかしたら今年はもう無理かもしれない。でもわたしはもう少し粘ります。争うものではないから“あきらめない”じゃない、粘る。もしできそうなことがあれば、必ずやる。だけど無理はしないから、無理だったらごめんなさい。

 

 

きっとそれぞれにある1年のうちにある楽しみが次々に中止になっちゃって、仕方ないと我慢ばかりで、嫌になるよねぇ。

この間にできることを、とか、それに代わるものをとか考えるけど、限界があるよねぇ。

 

でも、何かかしらの努力をしないと、楽しみにしていた来年だって、確実にはやって来ないと思うんだ。だから皆いろいろと考えている。

 

 

もし仮にわたしたちが動けなかったとしても、皆が植えてくれた木は確実に根を張り、枝葉を伸ばしています。それが苗木のいいところ。

 

 

一時でも早く、また皆で集まれますように。植樹ができますように。大きな声で歌えますように。(歌唱がダメってなんだよ笑)

 

そんな日を心から楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑去年の七夕。なんとこの日のブログを書いていないことに気がついたので今年の七夕に書こうかな(1年越し)

 

 

 

 

 

 

最後に。わたしも看護師です。どの立場にいる医療従事者も介護職も。がんばろうね。おつかれさま。

 

 

2020年3月11日。

2020年3月11日。晴れ。

 

あれから9年。

 

 

新型コロナウイルスの影響で、各地の追悼式や集会が自粛・縮小されていることは知っていたので、迷惑をかけない範囲で石巻をまわらせていただきました。

 

まずはやっぱり南浜。

 

 

 

 
 
 
 
震災から1年も経たない頃、わたしにできることはこれかもしれない!と、以前所属していたNPOの当時の代表に話を持ちかけてみたら、見事なフットワークでスタートしてくれた石巻での育苗。
 
現在は代表も変わっているけど、たくさんの人たちのおかげで、元気に育っている。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 
あのとき、最低でも10年は続けようと思った。いつの間にか9年が経っちゃった。
 
正直、これだけ経ったら、もっといろんなことが進んでると思ってた。そんな簡単じゃないね。
そもそも自分が生きているうちに完結しないことをやってるんだから、9年経とうと10年経とうと、やることは同じ。続けます。
 
 
 
南浜のあとはせめて遠藤さんと綾子さんの顔だけは見て帰ろうと、チームわたほい基地へ。
 
地元の方たちが続々と手を合わせに訪れていました。
 
 
 
 
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↑おみやげ持っていったらその場で着てくれた!2020年の3.11。
 
 
 
3.11にお邪魔するのは今年が3年目だけど、わたしがこの場にいてもいいのかなー?と思うのは相変わらずでソワソワしてたら、遠藤さんと綾子さんが“虹のかけはし”の3本の矢に折り鶴をかけるのを手伝わせてくれた。
 
 
 
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見えるかなぁ。
 
 
 

この日は天気が目まぐるしく変わって、晴れたり曇ったり強風だし…だったのだけど、14:46 この瞬間だけは、毎年風が止んで陽がさす気がする。

なにができるわけでもないっていつもいつも思うよ。

でも、せめて、これからも元気に一生懸命生きようと、毎年思う。

 

 

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photo by 平井慶祐

 

 

 

 

黙祷のあとは海へ。

 

 

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わたしは海が好きだ。

 

生まれ育った愛知県には海があるし、父親が長崎出身なので、ちいさい頃から海で遊んでいた。海辺の町がどんな景色なのか、幼い頃の記憶にもしっかりと残っている。

 

だから震災のあと初めて石巻に来たときとても苦しかった。

瓦礫の山となった景色と、幼い頃に見た長崎の島の景色が、順に頭を巡った。

 

きっといい町だったに違いないと思った。しあわせな生活だったに違いないと思った。

 

わたしが震災のあとも東北に通う理由は、本当はそこにある気がしている。

 

 

 

 

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9年間ずっと思っていること

 

どれだけ言葉にしても、どれだけ時間を重ねても、悲しみを分け合うなんてできないこと、ほんとは知っています。戻らないことばかりだということも知っています。

 

なにかできるとしたら“いま”をつくることだけ。でも、未来は、“いま”の連続だって信じています。

 

 

 

 

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どうぞあたたかくてやさしい春が来ますように。

 

 

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photo by 平井慶祐

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、う○こ描きに行きますね。

 

 

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