1日 大晦日に実家に泊まった叔父が寿司を握っていた
母に食べさせたいのだそうだ
叔父は料理の腕だけは凄い
絶品だった
母はお腹が痛いと言った
そばをモリモリ食べた影響だろう
セカンドオピニオンの先生の言葉が過る
「今は何を身体に入れても毒になる」
あまりにも可哀想だ
栄養を取ることも許されないのか
それでも母は結局食べた
正確には味と食感を楽しんだ
口の中でクチャクチャして吐き出す
美味いと言う
僕にはもう直視できなかった
2日 妹からの連絡で、寿司なら食べられそうだというので、買って行った
酸っぱいのは食べられるので、酢でシメたものと柔らかいものを中心に買った
イクラとネギトロはけっこうイケた
鯖の押し寿司もクチャクチャして出した
この日は起き上がる事なく、横になりながら食べていた
頭を上げると、クラクラするからと言う
もう、起きることも無くなっちゃうのかな
3日 今度は妹が寿司を買ってきた
寿司なら喜んで食べると思っている
僕らはバカみたいだ
食べると痛みを与えてしまうのに…
それでも食べた
美味しいと言ってくれている
やはり寝たまま…
4日 朝、血液検査をした
結果は
肝機能の異常を表す値がさらに上昇していた
もう肝臓が機能していない
老廃物などの有害物質を無害化することができない
食べてもガン細胞が栄養を吸い取っていく
残った老廃物はそのまま毒になる
絶望…
元気だった頃の写真をアルバムにした
ペルーに旅行に行ったときのものだ
写真の日付は「2013.11.4」ほんの2ヶ月前のこと
マチュピチュをバックに笑う母を見ながら途方に暮れていると
「背中をさすってくれ」
と、いきなり声を掛けられた
いくらでもさするよ
5分くらい経っただろうか
「少し楽になった」
と言ってくれた
続けて
「早くお父さん迎えに来てくれないかなぁ」
だって
僕は背を向けた母にバレないようにその場に崩れた
5日 病室に入ると従兄弟がいた
甥っ子は妹の膝の上でスースー寝ていた
従兄弟は僕と入れ替わりで帰り、妹と母と寝てる甥っ子と僕だけになった
静かだった
誰も話さない
後何日、このメンバーでいれるだろう
と思って、ボーっとしていた
妹はおそらく僕と同じような気持ちだったのだろう
すすり泣きだした
母に食べさせたいのだそうだ
叔父は料理の腕だけは凄い
絶品だった
母はお腹が痛いと言った
そばをモリモリ食べた影響だろう
セカンドオピニオンの先生の言葉が過る
「今は何を身体に入れても毒になる」
あまりにも可哀想だ
栄養を取ることも許されないのか
それでも母は結局食べた
正確には味と食感を楽しんだ
口の中でクチャクチャして吐き出す
美味いと言う
僕にはもう直視できなかった
2日 妹からの連絡で、寿司なら食べられそうだというので、買って行った
酸っぱいのは食べられるので、酢でシメたものと柔らかいものを中心に買った
イクラとネギトロはけっこうイケた
鯖の押し寿司もクチャクチャして出した
この日は起き上がる事なく、横になりながら食べていた
頭を上げると、クラクラするからと言う
もう、起きることも無くなっちゃうのかな
3日 今度は妹が寿司を買ってきた
寿司なら喜んで食べると思っている
僕らはバカみたいだ
食べると痛みを与えてしまうのに…
それでも食べた
美味しいと言ってくれている
やはり寝たまま…
4日 朝、血液検査をした
結果は
肝機能の異常を表す値がさらに上昇していた
もう肝臓が機能していない
老廃物などの有害物質を無害化することができない
食べてもガン細胞が栄養を吸い取っていく
残った老廃物はそのまま毒になる
絶望…
元気だった頃の写真をアルバムにした
ペルーに旅行に行ったときのものだ
写真の日付は「2013.11.4」ほんの2ヶ月前のこと
マチュピチュをバックに笑う母を見ながら途方に暮れていると
「背中をさすってくれ」
と、いきなり声を掛けられた
いくらでもさするよ
5分くらい経っただろうか
「少し楽になった」
と言ってくれた
続けて
「早くお父さん迎えに来てくれないかなぁ」
だって
僕は背を向けた母にバレないようにその場に崩れた
5日 病室に入ると従兄弟がいた
甥っ子は妹の膝の上でスースー寝ていた
従兄弟は僕と入れ替わりで帰り、妹と母と寝てる甥っ子と僕だけになった
静かだった
誰も話さない
後何日、このメンバーでいれるだろう
と思って、ボーっとしていた
妹はおそらく僕と同じような気持ちだったのだろう
すすり泣きだした