アメリカから帰国して、最初に困惑したのが、放射能汚染食品についての情報の
信憑性だった。
友人Aはわかめを食べろというし、友人Bは駄目だというし。
食べろという人も食べるなという人も情報源はネットだったり誰かのブログだったりして、
何が正しくて何が間違っているのか、結果が出ておらず、誰も解決策がわからないこの
問題だからこそ、「不確かかもしれない」と思しき情報はむやみに拡散すべきでないと思う。
私が取り組んだ不妊治療においてもそう。
ICSI(顕微受精)についての知識も、誤認されているところがかなり多いとも思う。
心無い情報の拡散については、「自分自身に降りかかっている問題」で無い場合、
不確かであるにもかかわらず、人は興味本位で広めてしまいがちだ。
私はそれより以前から、自らが知った情報について、よほどの確信が無い限りは
ネットに書き込むことをしない、と決めていた。自分の目で見たり経験したことがすべて
だと思うし、自分自身が苦しんで得た数字に間違いは無い、そう信じられるから。
mixiの日記でもそう。
あの野菜を買うな、あの産地はやめろ、牛乳は一滴も飲むな、だのネットで知った不確かな
情報を拡散する誰かのブログか何かを添付して大騒ぎしたりする、私はそういう行為が嫌い。
自分自身の中でだけで消化すればいいと思う。
どこどこ産が怖い、そう思ったら自分自身でその産地を食べないようにすればいいだけで、
それをおせっかいにネット上に出す必要はまったく無いと、私は思うのだが・・・・・
またも前置きが長くなった・・・
実は昨日、NHKの朝の情報番組内において、「トキソプラズマ症」という聞いたことはあるかも
知れないけれどあまり詳しく分からないといったような言葉が出てきた。
トキソプラズマ症、とはトキソプラズマにおける原虫感染であり、世界中で見られる感染症である、
とのこと(Wikipedia参照)。
妊婦が初感染した場合にのみ、胎児に悪影響を及ぼす恐れが
ある。
とのことであり、一般的によほど抵抗力の無い幼児やHIVなどによって免疫抑制状態に陥って
いない限りは、感染しても無症状であることが多いとのこと。
猫のふん、そして生肉(牛や羊など)が口に入ることで感染する可能性があるとのことで
あったが、妊娠前の感染は問題が無いらしく、妊娠中に初感染した場合、胎盤を通じて胎児に
感染してしまい重症化した場合において、脳炎や神経系疾患を起こしたりする場合がある
とのことであった。
放送後、ネットではやはり、にわか知識の人間が、「生肉は食べるな」「猫は飼うな」と
無責任な書き込みを多数したようだ。
正しい知識を持って、生活したいと思う。
ネット上などで、顔の見えない不確かな情報が流れやすい昨今。
賢く生きるためにも、大変なご病気でご苦労された方の経験談や、
我々の健康の為に日々研究にご苦労されている人たちの報告など、
そういった確かな情報だけをしっかり取り入れなければならないと思う。
もちろん新聞各社やテレビ報道についても、責任持って報道してほしいと
願う。