いや、よく知らない。
ただ、ちょこちょこそう聞く。

Twitter、Ruby on Railsを放棄か

あくまでも噂、らしい。


あと、ライバル関係にあった

MerbがRails 3に統合、人気Rubyフレームワークが合体へ

となる。


別にそんなに危惧するような状況ではない。まだRailsが終わったと決まった訳じゃない。

確かにRails2には異論はあるが、出来としてはいいと思う。ただ、Railsの歩みはどうもしっくりこない。それこそ3年程前、Javaコミュニティに対し挑戦状を叩き付け、軽快な開発プロセスという新しい潮流を作った。一度は「原始的」と判断されたスクリプト言語によるウェブアプリケーションが、Javaの失敗へのアンチテーゼとして再び、Javaの起こした失敗から学び、新しい形で復活した。それも、PHPといったスクリプト言語の雄ではなく、スクリプト言語ながら真っ向からオブジェクト指向を貫く異端児Rubyで、である。どこかで聞いた様ななんとも胡散臭いキャッチコピーに嫌気し、一度は受け入れを拒絶したJavaコミュニティも、いつのまにか内部でRailsファンが増え、いつしか両刀使いのエンジニアが多くなった。ただ、それまで、である。新しい潮流ではあっても、Javaの次世代ではない。あくまで、補完的な存在である。

完全に勢いを失っている。
最近では、PHPの話の方がよく聞く。いや、私はPHPに対してちょっと偏見が強いんだと思う。私が一時期PHPを触れたのは2002年。正直、『行儀の多少良いPerl』くらいにしか感じなかった。今ではフレームワークも出て、それなりなんだろう。しかし、CMSのソースをちょこちょこ見る機会はあるが、あんまり良い印象は受けない。いじる機会でもあれば、それなりの意見も出せるんだが、まぁ時間が無い。

RailsコードをPHPに変えて、
大幅にコード量が減った、みたいな記事も多少見るが、バカバカしい。
普通なら不可能。Railsは優れているからコード量が少ないのではない。規約によって、コード量を減らしているのである。さらに少ないコード量にする為には、更に多い規約が必要。こんなの、よっぽどRailsに不向きな事をやらせているか、Railsを上手く使っていないかのどっちか。当たり前だが、Railsだって万能薬じゃない。そんなの、出てきた時から誰でも知っている事である。

私だって、今でも基本的にはJavaの人間である。
ただ、一度は恐れたRailsが、とりあえず取り組んでみるとそれなりに良さも分かり、と思ったところに力の陰りが見えて来ているのを残念に思う。

Railsは、
バージョン3で下位互換性が問題視されたら、おそらくそれで寿命が決まる。
ちょっと下位互換性を甘くみ過ぎ。ビジネスシステムにおいて、フレームワーク採用の最も重要な評価基準の1つでもある。良ければいい、というものではない。


次はなんだろう?
少なくとも、PHPの新鋭プレームワークではない。
ITの新潮流は、そんな取って付けたような安直なものではない。
すんごい小さくて便利なERPとか、今は存在しない何か、である。

誰か作ってくれないだろうか。モジュール型軽量オープンソースERP、みたいなの。
Software Factoryとか、良い概念もたくさんある。


はし