実名で、会社の名前を出して、
ブログを書いている以上、このブログはただの個人的なブログではない。それだけが目的ではないが、広報的な側面は必ずある。私も他のスタッフに、『自分の意見を書くのは構わないが、誹謗・中傷の類いは慎むように』とは伝えていた。

ただ、『書く』というのは創造的な作業であり、
制約を嫌うものである。
正直、まぁ自分のブログがつまらない。

社長さんやら、その他広報活動の一環としてブログをされている人の中には、それはタイソウ書くのが上手い方もいる。ただ、そういう人は別格だし、自分にはその能力が無いと思う。あくまで広報としてのブログはつまらない。新しいコミュニケーションチャンネルとしてブログを書いたところで同様である。つまらない。書き物は、読み手を満足させてこそ、コミュニケーションたり得る。

どんなブログがおもしろいか?
やっぱり、『書きたいから書いている』ブログが面白い。当たり前かも知れないが、まったくもって再確認した。面白いブログには、ただ純粋に『書きたい』という、まぁ何とも一方的で傲慢な自己満足が詰まっている。自分の博識を披露したり、自分が取り組んでいる価値ある仕事を紹介したり、自分の苦悩を分かち合ったり、可愛い自分の彼女を自慢したり、可愛い自分の愛車を自慢したり、まぁ言ってみれば、他人にとってどうでもよい事ばかりである。ただ、逆説的だが、それだからこそ、自己満足的なブログは他人が読んで楽しい。良い例が、サンマイクロシステムズ CEOジョナサン・シュワルツさんのブログ である。彼がまだCIOだった頃、会社の重役とは思えない、自分の意見を伝えるというスタイルが貫かれていた。時として内部的な失敗を辛辣に酷評したり、会社に浴びせられるクレームに対し、非広報的な反論を展開したり、彼らしい、読んでいて楽しいブログだった。ところが、彼がCEOに抜擢されてからはそうはいかなくなった。今ではただの広報ブログである。最近では読みにもいかない。つまらん。

逆の意見もあろう。
あくまで、エンターテイメントとしてのブログというのも存在する。ショウとしてのブログも多く、やはりそれはそれで、読んでいて楽しいものである。ただ、自分のスタイルではない。

どう書こう?
とりあえず、もう少し広報的な思惑は忘れて、
いつもの自分で書いてみようと思う。
やっぱり、小生意気な、シニカルな笑いが自分の持ち味だと思う。
ビビるからつまらないのである。
少なくとも、もっと色々書いてやろう。


はし