生まれ変わって、
誰にでもなれると言われたら、
私は間違いなくクルーニー兄さんになりたいと答える。

『クルーニー兄さん』ことジョージ・クルーニーは1961年、アメリカのケンタッキー州に生まれる。父親のニック・クルーニーはローカル局のキャスターを務めており、クルーニー兄さんもテレビという環境には幼い頃から親しみがあった。シンシナティ レッズの入団テストを受けるが失格。その後役者を目指してLAに移り、1年間友人のアパートのクロゼットに寝泊まりしながら、オーディションを受ける日々を送った。その後、多少のヒットに恵まれ、ドラマERにて本格的に脚光を浴びる。その後は、ご存知の通りである。

ゴージャスである。
完璧なスーツのシルエットに、良い時計、良い靴。センスなんてものは、似合わないと意味が無い。彼には、良いモノが似合う。例えお金持ちになれて、例えセンスも磨けたとしても、身につけるものに負けてしまっては恥ずかしい。

思想はかなりリベラルで、
政治的なコメントもするが、ほとんど反感を買わない。広報活動がすごく上手い。ERで医者を演じたかと思うと、サウスパークでゲイ犬としてワンワンとしかセリフが無い仕事を受けたりもする。仕事選びも広報活動も、首尾一貫、自分というブランドを、丁寧に構築している。一度掴んだチャンス。つまらんスキャンダルや失言で無下にすることは無い。彼は計算高く、慎重な人間である。

うちの一家では、『兄さん』や『姉さん』というのは個人を敬う最上級の敬称である。親しみと敬いの気持ちが籠ったこの敬称は、我が家ではさほど多く使われる事が無い。素直に『羨ましいなぁ』と思える人こそ、我々には兄さんである。そして、ジョージ・クルーニーは間違いなく『クルーニー兄さん』なのである。

映画界では、
他ではユアン・マクレガー(マクレガー兄さん)くらいかな?
『姉さん』だとゼタ・ジョーンズ姉さんや野際陽子姉さんです。



はし