あのきらびやかな宝箱に

僕という人間と

その物は

不必要なんだ

と、知ったとき

僕は

宝箱が嫌いになりました。



宝箱から目を背け

きらきらは

他の場所に在るんだと

確証もないのに

歩き続けました



他の場所に

辿り着いたとき

きらきらは

宝箱ではなくても

存在するんだと

僕は気づきました



今僕の宝箱には

たくさんの

だいすきと

きらきらが

溢れそうなほど

泳いでおります



なので僕は

あの日見た宝箱には

不必要だとしても

僕はもう

構いやしません



なぜなら

この僕の宝箱には

僕は必要だからです



僕がいなくなれば

この宝箱も

いなくなるでせう



だから天に

隠しておきます



そうしたら

いなくならないと

僕は知っているからです



picka



c l a p *