現状の外側にゴールを設定するという言葉は、様々な解釈があり得ます。例えばすでに思い描くことができたことはすでに現状の内側だと言う人もいます。
何が現状の外側で何が内側かというのはあくまで主観的なものです。
というか、ゴール設定は一種のツールです。ツールというのは目的があってはじめて機能するものです。
あれ?
ゴールが目的なのでは?
ゴール設定がツールということは、その目的は何なの?
目的は、新しい刺激を脳に与えることです(^▽^)/
ゴールは設定だけを考え、達成することは考えなくてもいい(2020年6月17日)
ゴールを達成することが嬉しいのではなくて、その過程で様々な経験をすることが楽しいのです。もちろんその経験の中には苦い経験も含まれます。俺もこれまでにたくさん苦い経験をしてきましたし、これから先もするでしょう。しかし同時に、たくさんの楽しい経験もするでしょう。そうやってどんどん自分に対して新しい刺激を入れ続けること、これがゴール設定なのです。(2020年6月17日記事より)
人生は「緩やかな自殺」と言ったら病んでるの??と言われてしまいそうですが、俺たちはいつか死にます。最後は死んで終わりなのですが、生きてる間は苦しむか楽しむかどっちがいいか選べるのだとしたら、楽しみたいですよね。
日食なつこさん、最高です!!!
いずれあたしも死んでいく
死に方はきっと選べない
ならば生き方を選びましょう
前例がないような奇抜なのを
(日食なつこ 「開拓者」)
俺たちは死に方は選べません。明日交通事故に遭うかも分かりません。だからこそ、生き方を選ぶしかないのです。
じゃあ楽しく生きるのか、つまらなく生きるのかどっちか自分で選ぶことができるとしたら、そりゃ楽しいほうがいいですよねっていう話です。
だからゴールを設定するのです。それも現状の外側に。
現状の外側にゴールを設定することで、俺たちは情動が掻き立てられます。
例えば、モテるために筋トレをして、脱いだときにがっちりした身体を女性に見せたい!!と考えてテンションが上がるならば、それは立派なゴール設定です。
そのためにパーソナルトレーナーを雇って週1回トレーニングをしようとします。しかし、そのためには毎月3万円ほど掛かります。
今の自分の収入と支出のバランスを考えると、パーソナルトレーニングをするのは難しい。他で支出を減らそうにも、食費はタンパク質や資質、ビタミン、ミネラルなどをしっかり摂るためには削れないし、家賃や光熱費も無理。
他に削れるところを削っても、パーソナルトレーニングをするとなると、収支バランスが狂って毎月とんとんか若干のマイナスになってしまう、、、
いや、でもここはゴールのために多少の無理は仕方がない!!と考えてトレーニングを開始してもよいのですが、あえて待つのもありなのです。
この辺は難しいところなのですが、ゴールはパーソナルトレーニングを受けることだけでなく、それより低い次元のゴールがあります。衣食住のゴールです。
パーソナルトレーニングは言ってみれば贅沢なゴールです。
実際、このトレーニングを受けなくても困りません。しかしお金がなくなったら困ります。
いや、お金がなくなっても死にはしない!というのはその通りだと思いますが、本当にお財布がすっからかんになったことがある人なら、もう二度とあのような経験はしたくないのではないでしょうか。
まずは最低限のラインは死守するべきなのです。
*お金は大切です。
現状の外側のゴールだからといって、これまで築いてきたものをいきなり放棄することはありません。無茶をするのが現状の外側のゴールを目指すときの行動ではないのです。
むしろ、望んだ未来がすぐには手に入らない状態(認知的不協和)にあれば、創造的無意識が自然とゴールを達成してくれるというのがコーチングの理論です。
すぐに行動に移す必要はありません。
これは何にでも言えることですが、まず変えるべきは頭の中身です。
ゴール設定も知識の習得も、やっていることは頭の中身をアップデートしているのです。頭の中身が変われば、自然と行動は変わります。
頭の中身が変わるというのをより物理的に表現してみます。
お腹いっぱいご飯を食べたときにお母さんがやってきて「ご飯おかわりする?」と聞いてきても、「もういらない」となります。
これってご飯を食べるという物理的な行動をしたからご飯はもういらないとなったのですが、もっと正確に言うと、ご飯を食べたことによってレプチンというホルモンが視床下部に届き、その結果として食欲が抑制されます。
つまり、
ご飯を食べる → レプチン放出 → 脳の視床下部に届く → 食欲の抑制
という流れです。
頭の中身が変わることで食欲が抑制されます。
物理的なホルモンの作用と同様、言葉によっても俺たちの脳は制御されています。いじめられて不登校になった子どもは、いじめられた友達の名前を思い出すだけでぶるぶる震えることがあります。
言葉によって身体の震えという物理的な行動が起こされています。そしてこれを意図的にやめようと頑張っても無理なのです。
先ほどの食欲に関しても、レプチンによって抑制されている状態から無理やり食べようと思っても無理です。吐きます。
物理的なレベル(摂食)にせよ、情報的なレベル(言葉)にせよ、それによって頭の中身が書き換わればあとは自動的になされます。
逆に達成を意識的に阻止しようとしても無理なのです。
だからこそ俺たちがやるべきはゴールを設定することだけで、今の自分の状況(経済的なものとか)を鑑みてそれをすぐに達成することができなくても焦らないことです。
ゴールは設定だけを考え、達成することは考えなくてもいい(2020年6月17日)
無茶をするのではなくて、しっかりと財布のひもは閉じましょう!!
今はパーソナルトレーニングを我慢して、自分なりにランニングをしたり、怪我をしない程度に自重筋トレをやったりして身体を動かしましょう。
やがて経済的に余裕が出たら、そのときに満を持してパーソナルトレーニングを受けましょう!
それは自分が思っているよりも、意外とすぐかもしれません( ̄ー ̄)ニヤリ