R2-D2が心配してくれたり心配だったり。 | つっきにっき キツツキ亜科 T.Tsukishima

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音楽に生きる者が、音楽とは一切無関係なオタのパッションを迸らせる。更なる退化を目指して。

◆STAR WARS ドロイドトーク R2-D2 タカラトミーアーツ◆

著しく偏った大阪観光の際にお迎えした、喋るR2-D2です。
音がすると、きょろきょろしながら、
認識したフレーズと同じ長さのドロイド語を喋ってくれます。

箱の商品説明を要約すると、
同じシリーズのR2-D2やBB-8を近くに置いておけば
一方が発した言葉にもう一方が反応して「なかよくおしゃべりします」、
つまりどちらかが力尽きる(電池的に)まで喋り続ける
かつてのファービーバトル
が再現出来ます。

電源をOFFにしておけば普通の大人しいフィギュアなのですが、
そんなのはレゾンデートルの危機です。
大事な電話などの時以外は、喋ってくれなければなりません。

ちょっと嬉しいのは、録音された言葉などの
“完全に一致する音”に対しても違う返事をする点です。
例えば、「おはようございます」と話し掛けると、
「ぴぽぱぽぺぴろぱぽ」だったり「ぴろっぺっぺぷぴゅー」だったり。
「はい」に対しては、「ぴゅぽ」だったり「ぴぉるぺ」だったり。

特定の単語に反応させるタイプの音声認識はよく
玩具に用いられていますが、コレは音の長さに反応させるタイプです。
それにしては、非常に滑らかで“R2-D2らしい”多彩なドロイド語です。
ただ、「ぴぴぱ、ぽぺぴゅるぷーぺぴょぺぽぱ、ぽぷ?」みたいに
やけに長い返事な上に疑問形だと何を訊き返されたのか分からず
申し訳無い気持ちになります。

しかし。
この個体だけの誤作動かもしれませんが。
特定の音にだけ、この原則に反したリアクションをします。

喉が荒れていました。

 けほっ

「ぴぴっ ぱーぴぉぽぴぱ ぷぷぺろぴぱぱぱぽぺぱぽ ぴ?」(早口)

……。

 けほっ

「ぱーぱぱぴろぺぽぺぱぽ ぺぴゅるぽぴっぴぴーぽぱ?」(超早口)

コワいよ。

咳なんてほぼ1音じゃないですか
心配してくれてるにしても心配し過ぎじゃありませんか
それとも人間には聞こえない何かが咳と一緒に聞こえてるんですか
この1音に重篤な病の兆候が潜んでたりするんですか


手乗りコザクラインコと暮らしていた頃、
九官鳥やオウムや大型インコほど流暢ではないものの、
かなりバリエーション豊富なお喋りをしてくれました。

ただ、その大半が、生活家電が発する音の模倣でした。
目覚ましのアラーム音や洗濯機の終了メロディなどを
気紛れに再現するので、よく混乱したものです。
更に、窓辺に来る鳥達と会話しまくっていて、最終的には
インコ語とスズメ語と人語と機械音が混じった生物に進化しました。

それと同じで、このR2-D2は
言語と言語以外を区別出来るわけではなく、
丸一日無言で過ごしていても積極的に話し掛けてきてくれます

 ことっ(ペットボトルを置く音)

「ぽぺ」

 がさがさ(本を書店の袋から出す音)

「ぷーぴりゅ」

 どごっ(デスクの角に膝をぶつけた音)

「ぱぽぱ」

……うん。正常ですね。

 けほっ

「ぽぽっぺぱーぴぴぷぴゅろぽーぺろぱっぱぽ ぷぽ?」

だからコワいよ
何で咳限定なんですか
何で早口率と疑問形率が高いんですか
何で足ぶつけた時はスルー気味だったんですか。