※ 今回ご紹介する 『殺戮ガール』は
本当に めちゃくちゃ面白いです
多少 エグい描写がありますが 非常に良く作り込まれた傑作だと思います
今回 おもいっきり ネタバレするので
読んでみようかなぁ って少しでも思われた方は 原作を読んでから 今回のブログを読んでください
読み終えた後なら きっと共感していただけると思います
七尾与史
『殺戮ガール』
前回 ご紹介した 『死亡フラグが立つ前に』
に 収録されていた 『ドＳ編集長のただならぬ婚活』
を読んで 今一度 『殺戮ガール』を 読み返したくなり
久しぶりに再読しました
今回で おそらく ３度目となる再読
この作品 登場人物が 非常に多いので 理解力に あまり自信のない自分は １度や２度では 細部まで理解できてなく
今回 本当の意味で この作品を 心行くまで堪能できました
作中では いろんな人の視点で物語が展開していきます
主には
警視庁捜査一課刑事 の 奈良橋桔平
『スペクター』の作者から依頼を受けた私立探偵 の 間宮晴敏
弟 と 甥っ子を 事故で失った 荒巻博史
この３人の視点で展開していく小節が主ですが
他にも
ピザ屋のバイトの 沢村健太
ミツミツエリー の ツッコミ担当の 坂東絵理
シリアルキラーの 左京薔薇夫
などの 視点で展開していく小節もあります
ようするに 主人公である 『殺戮ガール』は
その時 その時 で 名前を変えて 生活を変えて 容姿も変えて いろいろな人達の前に現れるんです
だから 彼女の人生を描いていくには どうしても 複数の人達の視点で描いていかなくてはいけないんです
それが この物語の一番の面白さなんですが
自分のように 理解力にいまいち自信のない人間は
その登場人物の多さから いろんな大事な所を見失ったり 見落としたりしてしまって
なかなか この物語の 本当の面白さにたどり着けないんですよねぇ
しかし 改めて読み直して 本当に面白い作品だと思いました
作中には 全編通して いくつもの事件がおきます
どれも とてもセンセーショナルな事件ばかりで
本来なら それ１つで 立派な小説が１本書けてしまいそうなくらいなのに
それを 全部 惜しげもなく 織り込んでしまっているのです
そして その全ての事件を引き起こしたのが 本当は たった一人の女性 の仕業だというのですから とんでもない発想ですよね
そういった意味では 非常に 贅沢な物語だと思います
１冊で いろんな事件や いろんな人間関係が 楽しめちゃう訳ですから
結局 物語のラストは 何も解決しないまま終わってしまうのです
しかも ラストは ダジャレ で 締め括られて
安っぽい落語のような終わり方です
先に読んだときは この終わり方があまり好きではありませんでしたが
今回は これでイイんだ って 思いました
物語的には 誰も幸せになっていないし
ただ 不幸の連鎖が増えただけですから
本来なら 後味悪く終わって
読後感最悪 な パターンなのに
読み終わって これだけ 満足感があるのは
作者が あえて(?) こういうラストにしたからなのでしょう
エンターテイメント作品としては 満点だと思います
やはり 自分は 七尾与史さん が 大好きですね
今だったら 自分の中の好きな作家ランキングで 伊坂幸太郎 や 石田衣良 を抜いて
ダントツの１位 ですよ
いやぁ 本当に面白い
すごく 大満足
もう お腹いっぱい
やっぱり それも 替え玉 のおかげかな
(笑)さてさて 今日は 非常に静かな１日でした
天気も悪かったですし 残念な１日でしたねぇ
明日も 今のところ 予約が静かですが
なんとか 賑やかになってくれるコトを期待しております
さあ 明日も キャンディベルベット を どうぞよろしくお願いいたします
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