前回のブログをアップした直後、妹から電話が入った。
「ねぇ、昨日のライブ、名前出しちゃだめなの?」
妙に匿名性を持たせて友達のミュージシャンについて書いた私であるが、一緒にライブに行った妹のほうは、彼女のブログで彼を紹介したいと言う。
そりゃ、そうだ。妹の言うとおり。名前くらいご紹介しておけば、少しは宣伝になるかもしれない。
ホント私って友達がいのないやつだわね~。
そのメジャーデビューが決まったお友達はカミナリグモ というバンド(ユニット?)をやっていて、the pillowsの中山さわおさんのプロデュースにてメジャーリリース決定したそうだ。そうね、前回さくっと書くべきだったね。
さて、昨日のこと、恵比寿のビストロに高校時代の友達と食事へ行った。
夕方7時、現地集合。
待ち合わせの一時間前に恵比寿の駅に到着し、お店の地図もきちんとプリントアウトしてバッグに入れたにもかかわらず、またまた遅刻してしまった。駅から徒歩5分と書かれているその距離で、道に迷ったのだ。必死に歩いているうちに汗だくになり、結局、友達が迎えに来てくれて、お店にたどり着いたという始末。その前に優雅にショッピングしていたのも悪かったが、地図が読めないって悲しいね。こんな目にあうなんてさ。
それにしても、いいお店であった。フードスタイリストをやっているお友達が選んでくれたル・リヨン は、ごはんもワインもおいしいし、テラス席は最高に気持ちがいい。暑くもなく寒くもない昨夜はまさにオープンテラス日和で、約半年振りの会合はより一層盛り上がったという感じ。
そもそも私は、フードの仕事をしているMちゃんが選んでくれるお店は間違いないと信じ込んでいる節がある。
「色んなお店を知っている彼女がおいしいって言うんだから、絶対においしいはずだ!」
大切なのは、この先入観及び信頼感か。
食通といえば、もう一人、ハズバンドと私が崇めているBさんがいる。
先日、Bさんからバームクーヘンが届いた。以前、Bさんがハズバンドの仕事を手伝ってくれた御礼に北海道の海鮮物を送ったら、気遣いのBさんはさらにそのお返しで、彼イチオシのバームクーヘンを送ってくれた。なんとも優しいBさんご夫妻、毎度ありがとうございます。
いただいたのは、デルベア のバームクーヘン。
選び抜いた自然素材を、ドイツの伝統的な製法で丹念につくるこだわりの一品。一日20個の限定生産で、注文後2~3ヵ月待ちは当たり前、というほど人気らしい。
バームクーヘンと一緒に届いたパンフレットには、生産者の熱い思いと説明文が小さな文字で書かれていたが、我々の興味を惹いたのはBさんからのメールの一文に尽きる。
「5~10mmくらいに薄く切って、トースターで軽く温めてみてくれ。飛ぶよ!!」
飛ぶって、一体、どういうこと?
興味津々で指示通りにやってみたところ、よーく分かった。飛ぶって意味。
このバームクーヘン、本当においしい。とてもおいしい。飛ぶほどウマイ。
しかし、食通の彼が「飛ぶ」と称するからこそ感動もひとしおで、食べる前から、飛躍的においしいことは決まっていたと言っても過言ではない。
おいしいものを色々食べた週末だった。が、食べ物そのものよりも印象に残ったのは、食べ物を形容する言葉の力かもしれない。
そして、人が言うことっていうのは、多かれ少なかれ影響力があるものだと再認識して、友人知人が見てくれているこのブログで、頑張っているミュージシャンの友達を紹介しなかった私はつくづく薄情者だと反省した。
