先日、駅ビルのエスカレーターに乗っていたら、ものすごいグレープフルーツの香りが漂ってきた。
多少やり過ぎな感じであるが、いいにおい![]()
実物はここまで香らないだろうというその香りは、癒しグッズのお店が出どころみたい。グレープフルーツのアロマを焚いている様子。
そういえば、最近すっかりアロマとはご無沙汰だった。
かれこれ前、営業職やら販売職やらについていた時は、やたらとアロマグッズに目がいったものだ。当時、アロマオイルをたらすライトも買ったけど、今は家のどこかでほこりをかぶって眠っている。
「今日の目標、一人100万円で
今月の支店目標はウン百万円ですから、絶対に死守しましょう
」
と始業時のミーティングで、売上げ目標を熱く叫ぶ上司の姿を思い出す。
頑張り屋の彼女が割り出す日々のノルマは、月末に向かうにつれて雪だるま式に膨らんでゆき、どう考えても達成できるはずがないことは新卒の我々にも一目瞭然。
「死んでも守らなくちゃだめなんだって…
」
と学生気分抜け切らぬ我々は、怯えつつも嘲笑した。責任者であり部下を引っ張っていかなくてはならない上司も相当に苦しかっただろうが、私にとってもかなりストレスを感じるツライ仕事であった。
そんな腹の底から仕事が苦痛な時代、私はいい香りに救いを求めたわけである。
アロマライトの出番がない今は、香りに頼らなくてもいいほど穏やかで居心地の良い職場にいるということ(家庭も円満ということか
)。限りなくストレスフリーな環境に感謝している。私には、華やかなスポットライトも当たらないけど、ガツガツしたノルマもない、事務職が向いているらしい。
さて、ストレスといえば、テレビで見た石川遼君のニキビが気になった。
ゴルフはまったく分かりませんが、彼、素敵ですね![]()
少し前に読んだ「朗読者」という本(「愛を読むひと
」というタイトルで映画化された)は、今年読んだ本の中でベスト3に入る私にとっての傑作で、簡単にいってしまうと二十歳くらい年の差のあるカップルの話。女性のほうが年上のセンセーショナルな設定であるが、年の差愛以上に深いテーマがあって、読んだ人はだいたい口を揃えて「考えさせられる作品だった」と言う。私もずしりと重みを感じた。
「てことは、私と石川遼君が恋に落ちるってことか…
」
シリアスはテーマはさておき、おバカな私はその世界感をリアルに再現してみようと試みた。
そんな話を同僚のN子ちゃんにしたら、
「いやいや、20才年下っていったら石川遼君よりもっと下ですよ
」
と言われ、それは単に私の願望だと判明した。
いけない、すっかり話が逸れてしまった。
とにかく、石川遼君のニキビは若い男の子にでるニキビとは思えない。顔の側面に赤く噴火したニキビは痛そうで、20代女性のストレスニキビと同じ出方に見えるのだ。
そりゃ、そうだよね。あの若さで、あんな人気者で、厳しい勝負の世界にいて、最近じゃCMでしっかり演技もしてるものね。あんなにプレッシャーがかかったら、ストレスニキビもできちゃうよね。アロマくらいじゃ太刀打ちできないのかもしれないな~。
頑張れ、遼君
お姉さんは応援しています。
かくいう私も、ゴールデンウィーク前、久しぶりにストレスニキビに襲われたが、アロマオイルを焚かずして、いつの間にかニキビはほぼひいていった。(結婚式の準備がだいぶ進展したおかげです
)
よくよく考えたら、シャンプーやボディクリームは好みの香りのものを使っているし、先月の誕生日には、お友達から素敵な香りグッズもいただいて、日々の生活を色んな香りが彩っているわけだ。
パッションフルーツの香りのピローミストを寝るとき枕にシュッシュして、かわいいお花のルームフレグランスも部屋の片隅に置いてある。みんな、ありがとう
おかげさまで、いい香りに包まれて優雅な気分を満喫中。
そうだ、ストレスにかかわらず、キレイなお姉さんにいい香りは不可欠なんだ。10代の男子には必要ないかもしれないけれど。