玉蘭王女を演ります、森万紀です。
稽古場での稽古もあと一日となりました。

 



稽古後、自主稽古中の二人。動きにさらに磨きをかけるため、菅原くんからパントマイムの教えを受けて、その要素を真剣に取り入れている中川くんです。

さて、稽古場



この仮組みセットでの稽古もあと一日。
今回の美術は、傾斜のある木なんですが、それを木材でサイズや傾斜まで再現したこのセット。なんとも複雑に木が組み合わされて、創られています。
製作者はもちろん、我らが舞台監督の鈴木田竜二さんです!いつもながら、美術と現場への愛に満ちています。

お次は小道具。公演前ではありますが、どうしても皆さまにご紹介せずにはおられず!許可をとり?!パチリ!

 



これは、劇中、西の国から、東の国の忠治王に渡す親書なんですが、製作者は、その忠治王こと、岡田くんを中心に、玉藻の木全さん、芙蓉の平井さんです。
舞台では、ごく一部、見えるかなあ…というものなのですが、この懲りよう!
もちろん、この出来栄えは、役者の血となり肉となり、芝居に生かされるわけですが、それでも、あまりにも見えないのは残念なので、特別公開です!
他の小道具もそうなのですが、いかに芝居を大切にしているか、先輩はじめ仲間の、その姿勢に刺激を受けます。

さて。
今回の、恋と外交交渉が入り混じるお話。
翻案者、喜志先生の渾身の願いが込められています。

先日、朝日新聞で、作詞家のなかにし礼氏が、「愛は人間に与えられた最高の幸福。エロスは人を愛すること。人が人を愛し、歓喜を味わう、それが平和。エロスがなければ平和もありません。」「人を愛することは基本的人権の謳歌であり、場合によっては、権力に対する最大の反逆になり得るのです。」と語りかけておられました。
何かこの作品に通じるものを、強く感じました。

演出の孫さんは、「昆虫を見ていて、愛に正直に生きる姿に感動する」というようなことをおっしゃっていました。

恋は、本当にかけがえのないもので、そして、体力気力、大変なものだなあ!と感じています。

最後に一枚。愛しの君の写真を…。
劇中、玉蘭が恋する忠治王様。



匠と呼ばれる腕前の岡田くんは、今日も作業をしていました!

よき舞台をと、皆んなで頑張っております。
是非是非是非是非、劇場に足をお運び下さいませ!!