遊女は死に場を求めてやってきた。

彼女の目に留まったのは満開の桜の古木。

木の枝にヒモをかけて首をつるらしいのだ。

だが彼女は、ゴザを敷いて化粧道具を並べる……。 


死ぬために化粧をするっていうのが印象的だ。

可愛らしいなと思うし、それだけに切ない。

いや、ひょっしたら気合いを入れるためのイカツイ顔を作るのかなぁ。

ちなみに化粧箱は、舞台監督、鈴木田竜二の手作り。

ニスで仕上げたら立派なもんになるやろなー。


ピッコロ劇団稽古場ダイアリー