ピアノの先生が【もう一回弾いてみて】と言う3つの理由
レッスンで先生から
「もう一回弾いてみて」
と言われたこと、ありませんか?
子どもたちにとっては
あまり嬉しい言葉ではないことも、
よく分かっています。
せっかく最後まで弾いたのに、
「まだダメなの?」と
感じてしまうこともありますよね。
でも、先生側には
ちゃんと理由があるのです。
今日は、
私が「もう一回弾いてみて」と言う理由を
お話ししてみようと思います。
理由1:家での練習量が分かるから
“ 家で一回も弾いていない ”
“ 弾いたとしても一回だけ ”
というのが分かる場合です。
子どもたちにも
「お家で練習してこなかった時は、
ここで3回は弾いてね」
と伝えています。
その子にとって簡単な曲なら
3回ほど繰り返せば
その場で合格にできることもありますが、
繰り返しても
演奏が安定しない場合は、
次回へ持ち越しになります。
理由2:ミスが“たまたま”なのかを見ているから
演奏中にミスや間違いがあった場合、
・単なるケアレスミスなのか
・それとも他の理由があるのか
を見たいのです。
もしケアレスミスではない場合、
さらに以下の2点に注目しています。
①見落としているだけ(無意識のスルー)
└ 指摘すればすぐに直ります。
②理解できていない(指摘されてもよく分かってない)
└根本的な説明や別の角度からの
アプローチ(別の取り組み)が
必要になります。
もう一回弾いてもらうことで、
どちらのサポートが必要かを
見極めているのです。
理由3:もっと良くなるから
理由1と理由2をクリアしている子
に対しての「もう一回」です。
音も合っている。
リズムも大丈夫。
でも、
・ここを少し丁寧に弾けたらもっと素敵になる
・この音を聴けたら演奏が変わる
・もう少し表情をつけられそう
そんなふうに感じ、
言う時があります。
この場合の「もう一回」は、
「もっと良くなる力があるよ」
というメッセージでもあります。
というわけで
以上の理由を見てもらえば分かるように、
結局は、ほとんどの子に
言っていっているセリフ
になります
飛び級はない
理由1〜3までを
ステップとして考えた時、
この順番には"飛び級”がありません。
たとえば、
理由1…お家での練習を頑張るステップ
理由2…土台を固めるステップ
理由3…更なる上達を目指すステップ
という風に見ることもできるわけです。
だからレッスンでは、
「まずはお家で練習」
↓
「次に安定して」
↓
「その先に素敵な演奏へ」
という順番を大切にしています。
上記を参考にすると、
「もう一回弾いてみようか」
という言葉の裏から
【お子さんの今のステップ】や、
【その一曲の段階】が
見えてくると思います。
最後に
「もう一回弾いてみて」は、
子どもたちにとって
時には嫌な言葉かもしれません。
でも先生たちは、
・力がついているか
・どこでつまずいているか
・もっと伸びるポイントはどこか
そんなことを、
実はたくさん考えながら
声をかけています。
その言葉の裏側にある思いを、
少しでも知っていただけたら嬉しいです