首の皮一枚で留年を免れた息子の話⑤ ~地味妻が最初に息子にかけた一言~ | 開業医妻らしからぬ地味妻の日常 ~医学部受験はじめました~

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腰の低い開業医夫の裏方担当な地味妻。医学部志望の高2男子+理系中3女子の母。医学部受験に向けた備忘録と日々のあれやこれや。

前回ブログの続きです。

 

学年末テスト全科目0点扱いと停学処分1週間の令を受け、担任の先生からのお言葉にほとほと涙を流す息子。地味妻も心で号泣。そんな我々に、涙が落ち着くまで、しばらくお部屋を使っていて大丈夫ですとのお言葉を残して先生が先に退出され、しばし放心状態だった地味妻の口から出た一言。

 

「そうだ、おにぎり食べる?」

 

こんな時にそんなセリフ?

地味妻、ついに壊れたか?と思われるかもしれませんが。

 

これはですね、私の中学時代の恩師だった先生のお話に起因しているのですよ。

 

「すごく辛いことが起きたり、もうダメかもと思った時は、暑くなく寒くない安全な場所に移動して、美味しいものを口にしたら、とりあえず眠りなさい。そうすれば、目が覚めた時には少しだけでも気持ちが上向いているはずだからね。」

 

「辛い時に、自分で自分の心を避難させてあげる術を持つことは、誰かに助けを求めることと同じくらい大切なんだよ。」

 

確か、中学生のいじめによる自殺が増えているというニュースを受けてのお話だったと記憶しているのですが、そのことはずっと自分の心に残っていて。

 

思い返せば、小学生の頃から落ち込んだり悩んだりした時は寝ればなんとかなると思っていた地味妻。やっぱり自分がしてきたことは正しかったんだ!と確信を深め、その後もつらい時はとりあえず食べて寝る儀式をアホみたいに実践してきた過去があるのですが、実際、目覚めた時にはクヨクヨ悩んでいたことがどうでもよくなっていたり、いい具合に改善策を思いついたりするもので。

 

地味妻が単純なだけかもしれないし、どん底に感じるような辛い想いをしていないだけなのかもしれませんが、当時の先生の言葉が自分のお守りになっていることも確かです。

 

まだ涙目の息子に「お母さんの恩師の先生からの受け売りなんだけどさ。」と上記の話をしつつ、娘の学校の役員業務の合間に食べようと持参していたおにぎりを取り出したのですが、息子は「お母さんのお昼ごはんがなくなっちゃうから、それはお母さんが食べてよ。」と遠慮して食さず。

 

息子、全科目0点だろうが停学処分を受けようが、いいヤツなんですよ・・・(親バカ上等)。

 

そして息子に、本当は昼からどこかで一緒に一杯やりたい所だけど(おい)、お母さんは娘ちゃんの学校に戻らなきゃいけないから、お昼はラーメンでもハンバーガーでも好きなもの食べて、一人反省会したら今日はもうお昼寝しちゃいな!と告げ、駅で息子と別れてから急いで娘の学校へ舞い戻ったのでした。

 

ああ、疲れた・・・。

 

でも地味妻には、開業医夫に今回の経緯を伝えるという大仕事がまだ残っていたのですよ。

 

こんな話をしたら、息子より派手に落ち込むかもなぁ・・・チーン