太ももの太い血管からカテーテルと呼ばれる細い管を心臓まで通し、その先端から造影剤を流してエコーでは見えない心臓の内部を確認する。
また肺の圧力もみてたかな?
検査せずに手術することは、地図を持たずに知らない土地へ行くことくらい危険を伴う。
でもカテーテル検査をすることも危険を伴う。なんともジレンマだ。
生まれてから一度も手術を経験していなかった私にとってこの初めてのカテーテル検査の日は、胃がキリキリして吐き気を感じ緊張していた。
心不全のためミルクを小まめにしか飲めないむぎちゃんにとっての検査前の水分制限も地味に辛かった。飲めなくなった時間から検査へ向かうまでずーっと抱っこしていた。泣くとサチュレーションが下がってしまう。
検査は順調…と言いたかったところだが、始まってすぐ明らかにまだ検査が終わってないのに先生に呼ばれた。
不吉な予感。
先生からビジバシと緊張している雰囲気を感じたが、顔は笑顔が張り付いていた。
「麻酔をしたところで、瞳孔チェックをした。が、左右の目に誤差がある。これは脳になんらかの異常がある時に起こりうるサインだ。まだカテ検査はしておらず、至急CTを取りに行っている。脳に血腫などが出来ている場合は最悪検査はできない。ただ麻酔をかけただけだから大丈夫だと思う。」
目の前が真っ暗になってしまった。
脳になんらかの障害が?
ミルクも飲めなかったのはそのせい?
身体が少し緊張した状態だったし(酸素療法始めて治ったけど…)
うだうだしても仕方がないのだけど更に吐き気が強くなってきた。
2時間後に先生が現れた。
検査は無事に終わりました。
瞳孔差は脳からくる異常ではなかった。たまにこのようなケースがある。後日MRIをするけどCTで見た感じ綺麗だったから脳に問題ない。
検査結果はグレン手術を今行える状態にある。ただまだ月齢が足りないから生後3ヶ月を待つ。とのことだった。
どうやら検査も無事に終わり、検査前に聞かされていたリスクは回避された。
輸血をしながらムギちゃんは帰ってきた。
おかえり、がんばったね。
あと少し手術までがんばろう。
後日取ったMRIも異常はなかった。
これで少し一安心。