さて、朝四時に松山のカプセルホテルを後にします。
このホテル、屋上はロードバイク用の駐輪場になっていました。知らずに輪行して保管してもらってたという・・・。
やっぱ最初に聞いておくべきですね。
松山から今治まで、約47キロ。
日の出が6時半ぐらいなので、ちょっと間に合うかどうかギリギリ。
日の出前の海沿いを走ります。右手を予讃線の始発が通り過ぎる。
と、
ここまで淡々と旅の行程を書き綴ってきましたが、道中、関係ないことをいろいろと考えるものです。
思い通りにならないことを思い出したり、唐突に反省してみたり、後悔してみたり、
早朝や深夜に走ってると特にそういう物事が押し寄せてきます。
この旅、走り終わったら何か変わるかな?
何かの歌にもあったけど、僕が何千マイルも走ったら(実際は1000キロで600マイルだ)
どうしょうもない僕のこと認めてくれるかい?
どうしようもなく許せないあの人のこと許せるかな?
許してもらえないことを嘆きなから、自分も許せずに苦しんでいたりするし、
そんな諸々を答えの出ぬまま堂々巡りを繰り返しているものです。
そんなこと考えながら走ってたらアブナイでしょ!
って、
空が明るくなりはじめ、
あわよくば、日の出をと思い多少気が焦ります。
そういえば、しまなみの自転車道の入り口はどこだろう?
引いたルートのまま走ったら自動車道の入り口につき、慌てて探します。
もたもたしているうちにGarmin Etrexの表示が日の出を伝える。。。。
やっと入り口を見つけループの坂道をぐるぐると登り。。。
ここまでの距離が、なんと、
ええ、あのね、
ここまで読んでくれた人には正直に言いますが、泣きましたよ。ええ。泣きましたとも。
行程ゆるゆるの旅行とはいえ、1000キロ走ってこの光景ですからね、泣かないわけがないでしょう!
とはいえ、まだ朝が早く、平日ということもあり誰もいません。
朝飯は食べたけれど、なんだかおなかが空いた。スニッカーズが1本しかない。
まあ、とにかく今日はしまなみ海道、楽しもう。。。。
で、お昼近くなり、いよいよお腹が空いてきたころ、なぜだろう。。
頭の中が、帰ることでいっぱいになりました。
お腹が空いたのと裏腹に、気持ちの上ではもう胸いっぱいになっていたのでしょう。
これ以上走って、何が見つかるって、もう何も見つかりはしないでしょう。
決して家が恋しいわけじゃないのだけど・・・・
そんな気持ちに駆られ、大山神社前の「大漁」の席待ちの最中に、
必死に今夜のバス便を探していました。
やはりバスで帰る術はないらしい。
食べたら少し落ち着きました。
ただ、この時点で決めたのは、今夜は尾道で一泊し、明日新幹線で帰ろう、ということでした。
そもそも旅の目的が尾道であったので、そこまでたどり着くのはもちろんだけど、
この上、京都まであと2日、名古屋までさらにもう1日、、、
無理だと思いました。
疲れたのではないし、疲れるような走りはしていないのだけど、
これ以上、何も入らないと思いました。京都の街を観たところで、今はもう何も思わないだろうって。
で、やって気ました。尾道へ。
で、尾道ラーメンを食べて、、、
明日は帰ります。
DNFじゃないよ!グランドミッションは達成!


































