昨日、黒い湯の花について書いて気になったので調べてみたら、やっぱり黒い湯の花は全国でもなかなか珍しいらしいんですよね。
湯の花は温泉成分が空気に当たって酸化して出来たもので、黒いって事は鉄由来かなぁ、と思ってたんだけど温泉フリークさんのブログによると明礬由来なんだって。
色んな方のブログを読んだけど、やはり多くの人が「真湯」をベストに挙げてましたね〜。
アナの行った時はブルーがかった白いお湯だったけど、日によって湯色が変わってエメラルドグリーンのクリアの時もあるんだって。
さて、最終日の朝はやっぱり外湯でスタート
ここ、「河原の湯」は宿から2分位。
野沢の外湯の中河原の湯は「熱め」らしいけど大丈夫かしら…?
震えるほど熱いです…。
これ、人間が入れる温度かなぁ。
入ったらタンパク質変性が起こりそう、つまり、茹だりそう…。
湯もみをしてみたり、少しずつ掛け湯をしてみるんだけど、掛け湯してるだけで身体が赤くなってくるし、反射的に「あづっあづっあづっ!」って言っちゃうの…。
湯船のふちに立つと、後ろを振り返りつつ、
「お、押すなよぉ〜?絶対に押すなよぉ〜?」
って言ってみたくなりましたが決死で自重しました…。
結局、13ある外湯のうち、入れなかったのはココだけ…悔し。
↑六軒清水で給水〜
こちらのお蕎麦はこの地に自生する「オヤマボクチ」っていう葉の裏に白い毛がたくさん生えている植物をつなぎに使っている珍しいお蕎麦。
↑このお蕎麦のつなぎはまずオヤマボクチを乾燥させる→もんで叩いてゴミをとる→煮る→水洗いして葉脈を取ってまた煮る→水洗いして葉脈を取ってまた煮る→水洗いして葉脈を取ってまた煮る…繰り返すこと4〜5回…。
その後天日乾燥させて取れる繊維(つなぎ)は葉っぱ1キロから4〜5gなんだって…
こんなに大変なのに使わないとダメ?オヤマボクチ…。
…なんだけど、豪雪地帯で小麦の栽培が難しいので、農閑期にこの凄まじくめんどくさい作業をしてオヤマボクチのつなぎを作るんだそうなんですよ。
でも、この大変すぎる作業の末に出来上がるお蕎麦は大変特徴のあるもので、まず、植物繊維の効果でお蕎麦を透けるくらいに薄〜く伸ばせるんだそうです。
薄〜く伸ばすのですごく長いお蕎麦でした。又、かなり特徴的なツルツル食感と噛み応え。
確かに唯一無二のお蕎麦になってるんですよね。
ご主人に、「オヤマボクチって山に入って採ってくるんですか?」
と聞いてみると、
「山で採取するとまとまって生えていないし、とてもとても足りないので、採取したものから種を採って栽培しているんですよ」
とのことでした
どうりで、1日50食って聞いて12:00開店のところ、12:20くらいに行ったらもう既に満席でアナは1番最後のお客みたいだったんですよね。
今回は旅館のお料理は全くダメだったんですけど、このお蕎麦を食べられただけで大満足
野沢温泉に行ったら必ず食べて欲しいお蕎麦なんですよね