「パートどこ?」

 

「へ~、ドラムなんだ!」

 

「え?今バンド組んでないの?」

 

「じゃ、私と一緒にバンドやろーよ!」

 

 

そんなナンパのような始まりだった。

 

 

 

今回ドラムをサポートメンバーとして支えてくれたのが、

私が依然組んでいたバンドのドラムっ子、Mちゃん。

 

彼女は某所でアルバイトしていたのだが、

私のナンパのような軽いノリで本当にバンドを組んでくれた面白い子だ。

 

 

 

音楽やったことないのに急にベース買っていきなりバンド始めたアホな私。

しかもその時34歳。

覚えの悪い私に、彼女は惜しみなくたくさんのことを教えてくれた。

いつも彼女のドラムを聴いてリズムをとり、

演奏し、

歌ってきて、

今となっては、

10人のドラマーが叩いても音だけで彼女を聞き分ける自信がある。

それほど彼女のドラムが大好きなのだ。

 

 

4年。

彼女とは経験も実力も雲泥の差なのに、

文句一つ言わず、

ワガママで、

自由で、

勝手で、

気ままな私にここまでついてきてくれたこの4年。

今回のグルーチ・グルーチョ解散でひと段落となる。

私は彼女のドラムに支えられてここまで来れたから、

彼女には感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

 

いつも支えてくれてありがとう!

私が迷子にならないように一緒に居てくれてありがとう!

音楽の楽しさを教えてくれてありがとう!

一緒に音楽やってくれてありがとう!

また一緒にやろーね!絶対だよ!!

その時は今の私よりもっともっと上手くなって、

Mちゃんにまたこう言うんだ。

 

「え?今バンド組んでないの?」

 

「じゃ、私と一緒にバンドやろーよ!」