ある人がもう少しで40歳になる。

残りの人生、どんな人生にしたい?

そんな答えにくい私の質問にその人はこう答えた。

 

 

 

「普通がいい」

 

 

 

そのあと、

その言葉の裏に隠されたとても悲しい事実を聞いた。

それは私にとってもとても悲しい事実で、

太陽を奪われて暗闇に突き落とされた気分だった。

 

 

 

鬱々とした気分で1週間が経った。

未だ何も手につかず、やる気も起きない。

まず音楽が耳に入ってこない、

ギターは弾く気になれないし、

歌をうたう気にもなれない、

友達からのLINEを読んでも返信せず電源Off。

一言で言い表すなら、

 

 

 

「無気力」

 

 

 

今日は寒いなぁー。

毛布にくるまって冬眠したい。

きっと冬眠って気持ち良いと思う。

何も考えなくていいんだから、サイコーじゃん。

何も考えず、

何も見ず、

何も聞かず、

何も感じず、

息を吸って、

息を吐くだけ。

 

 

 

あー、ダメダメ。

こういう時こそ忙しく動き回ろう。

やることは山ほどある。

やりたくないけど、

このままだと私の人生、

「息を吸って吐く」だけになっちゃうよ。

そうだ、こんな時こそずっとやろうと思ってたことをやろう。

唐突だけど、

 

 

 

骨髄バンク登録。

 

 

 

子供が小さかったから出来なかったけど、

とりあえず資料請求した。

資料がきたら旦那説得して登録しよう。

こんな私でもせめて誰かの役に立ちたい。

 

 

それから、今日こそギターを弾こう。

時間は無制限じゃないから。

こんな時こそ動くんだ。

暗闇で歩けないなら、

転がってでもいいから前へ前へ。

 

 

 

悲しい事実は消せないけれど、

アナタがそれを抱えて生きるなら、

私は悲しさを抱えたアナタごと抱えて生きてやる。