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🚃 ①入谷改札を出てDEEPな路地裏を見る 

 

 

 

 

 

もう覚えている方はあまりいないものと思われるが……

 

数ヶ月前に東上野四丁目にある「route 89  bld.」という古い町工場をリノベーションしてブックカフェとギャラリー、古着屋などにリノベーションした施設で、知り合いの古着屋の参加したポップアップにゆくついでに、東上野界隈を散策した記事を上梓した

 

 

東上野から台東、小島、鳥越のあたりは、いわゆる東京の下町と呼ばれる地域のなかでも古民家密度がもっとも高いことで知られている。おそらく戦前物件だけで軽く百棟以上は残っているだろう

 

そのとき衝撃的だったのは、佐竹アーケード商店街の裏手と末広商店会のワンブロックが地上げにより町が根こそぎ破壊され更地にされていたことであろう

 

 

今回は、あまり時間的な余裕ががないため前回のように長時間の散策は出来ないけれど、ギャラリーの周辺には重要度の高い物件が多いので、ポップアップついでに会場近辺の物件の無事を確認してみることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャラリーのある東上野方面には上野駅の入谷改札を使うのが近い

 

こちらの改札を使う乗客は少なく混雑する上野駅とは思えないほど閑散としているが、レトロ建築の駅舎を見物するには絶好のスポットである

 

改札を出てエスカレーターを降りると広大なペデストリアンデッキがあるので喫煙所で一服して目的地に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真の右手のマルイの脇にある商店街がアメ横や御徒町に続く繁華街だが目的地は、その正反対の首都高が頭上に覆いかぶさる国道4号線を越えた左手奥にある

 

首都高を抜けると大通り沿いは壁のようにビルが並んでいるが、このあたりは空襲を免れているため戦前物件が残っていて、ビルの裏側から路地裏に足を踏み入れると駅から徒歩5分とはとても思えない風景を見ることができる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物の壁面は東京の下町では標準仕様の波板外壁、木造二階建ての棟割長屋である

 

勝手口はベニヤ板の張られた木製でこちらの壁面は簓子下板張り、わずかな隙間には植栽としてヤツデが植えられた典型的な下町の路地裏風景……

 

 

 

 

 

 

 

 

裏路地に入ると数軒のサウナが並びその向かい側はすでに表通りからのビルが侵食してしまっている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビルの並び路地の反対側にも同様の木造二階建ての波板外壁の物件が並びこちらの建物も、わずかな隙間に植栽を植えて玄関の前にはプランターが並べられているのも典型的な下町の風景だ

 

不思議なのは、こんな無余地の狭い裏路地に看板建築があることで、現在は住居仕様に改装されてしまっているが、おそらく以前は何らかの商売をしていたのだろう

 

 

裏路地を出て大通りに向かう途中には……

 

 

 

 

 

 

 

 

以前から大通り沿いにある建物に看板だけ出ていて気になっていた「古城」という、屋号を見ただけで昭和な匂いを強く感じる喫茶店があった

 

まださほど遅い時間ではないのに店が閉まっていたので、気になってGoogleマップのピンをタップしてみたら

 

 

 

 

 

 

 

 

あー、あるほど。地下にあるステンドグラスの有名な昭和喫茶店の写真は、インスタの昭和レトロマニアのポストで見た記憶がある。どうやら土日が定休日のようだ

 

おそらくかつては周辺のサラリーマンを主な客層として営業していたのだろう。だからなのか今どき喫煙オッケーである

 

 

いつも表通りの看板だけ見ていたので、こんな場所にあったのか……と、誰もいない道でひとり膝を打った

 

 

 

 

 

 

 

 

「古城」のあるビルの先の角を曲がると上野駅入谷口から浅草方面に向かう大通りに出た。写真の真ん中を横切っているのが首都高速、その奥のオレンジ色の明かりが上野駅入谷口前のペデストリアンデッキだ

 

この通りに来たら確認しておかねばならない物件がいくつかあるが、そのうちのひとつは、この写真を撮影している立ち位置の左側に見えていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの銅板葺き看板建築である。やけに間口が狭いのは、おそらく以前は隣にあるエンピツのように細いビルを建てるために、ニ間長屋の片方をぶった切って建てたからだろう

 

そこまでして無理やり建てたエンピツビルは、今はどう見ても使用されずに放置されてるようで、貴重な銅板葺き看板建築をぶった切ってしまったのに、まったく無意味な行為だったことが虚しい

 

 

ちなみに、看板建築の隣のビルの地下に「古城」があるので古風な袖看板が出ている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銅板葺き看板建築から1軒置いた並びにも戦前物件だと思われる入母屋屋根の建物が残っている

 

こちらは現在も蕎麦屋として使用されているので、とりあえずしばらくは無事だと思われるが、現在の東京の古民家破壊状況を鑑みると安閑としていられないというのが、厳しい現状であろう

 

 

目的地の町工場をリノベーションした町工場は、大通りの向こう側、上野警察署の裏手のほうにあるのでそちらに向かうが、この大通り沿いにはまだ確認しておかねばならない物件があるので、そちらに向かおう

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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