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🐱 ⑤70年前の計画のため解体されるアーケード 

 

 

 

 

 

都営三田線板橋区役所前駅を出て途中丸亀製麺で「ぶっかけ 冷や 並み」などを食べながら「遊座大山」商店街を抜け、東武東上線大山駅ホーム横の踏切をわたり「ハッピーロード大山」アーケード商店街に入った

 

「ハッピーロード大山」は、ほとんどが飲食店だった「遊座大山」とは異なり、いろいろな店が並ぶいわゆる駅前商店街のノリであった

 

 

商店街に入ってすぐのところにある青果店の横のが気になったので見に行ってみたが……

 

 

 

 

 

 

 

 

タイトルバック写真の「魚猫」という居酒屋の他、いくつかの店があるだけで、すぐに住宅街の様相に変わってしまったので、アーケードの「ハッピーロード大山」に戻ることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅前付近では閉まっている店などほとんど見かけることはなかったのに、アーケード商店街をすすむにつれて、シャッターの閉じている店舗が目立つようになってきた

 

 

しかし、地方のシャッター街のように廃業してなかば廃墟化しているような店はあまり見かけず、どちらかというと営業時間が終わってシャッターを閉めている……

 

といった雰囲気で、前回の記事で推測したように飲食街の性格が強い「遊座大山」が今の時間がピークだったのに対して、こちらの「ハッピーロード大山」は、昼間の商売が多いからであろう

 

 

 

 

 

 

 


こちらのアーケード商店街の特徴としては、江戸時代からの旧川越街道をアーケード化しているため、台東区の佐竹商店街や吉祥寺のサンロードのように真っ直ぐではなく、旧道に特有のぐねぐねと曲がりくねっている道筋のままであることだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先が見えないというアーケード商店街には珍しい構造が「ハッピーロード大山」に独特の味わいを与えていて、個人的に東京のなかでも大好きなアーケード商店街である

 

アーケード商店街を半分ほどすすんだところに「Y」字型に分岐してる箇所があり、そちらも商店街の続きになっているので、新川越街道まで行って戻るときには、こちらの通りを見ることにして先にすすむ

 

 

 

 

 

 

 

 

パチンコ屋の前に謎の「にゃん丸地蔵」というオブジェが置かれていた

 

そういえば巣鴨のパチンコ屋の前にもこのようなオリジナルキャラクターが置かれていたが、パチンコというダーティなイメージを払拭したいのだろうが、パチンコがギャンブルであることには変わらない

 

 

日本ではカジノは禁止されているしブックメーカーもないので、ギャンブルが盛んといったイメージはないが、パチンコはギャンブル以外の何物でもなく、したがって世界でも有数のギャンブル大国と言えるだろう

 

国が胴元になり競輪競馬を大々的に行っているくせに、ギャンブルは禁止という矛盾は、人間にとって切実な性の問題を見なかったことにして、建前ばかりの売春禁止法をごり押ししたことによく似ている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Y字型交差点から先は再び営業してる店が増えてきて、商店街としての雰囲気がよくなってきたのに、前方を見ると何か様子がおかしい

 

アーケード商店街ならば、いわばある種の「屋内」なので、出口まで明るいのが当たり前なのに、前方に暗い部分が見えるのだ

 

 

はて、新しい川越街道の国道254号線は、もっと先なのにこれはいったいどうしたわけなのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

などと訝しく思っていたら、驚いたことに突然アーケードがなくなっていて、真っ暗な夜空が見えてしまっているではないか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーケードが突然消滅している地点の寸前までは、店舗の灯りがあるだけに、とてつもなく違和感のある光景にしばし戸惑う

 

もしかして老朽化のための改装工事なのかしらん……と、思っていたら、驚きの事実が判明した

 

 

どうやらアーケードをぶち壊して、その場所に何棟かのタワーマンションを中心とした再開発が行われていたのだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

調べてみると、この再開発はそれだけではなく、現在とは道路事情も都市の構造も完全に異なる70年も前に計画された、補助21号線という、それが敷設されたからといって、住民の利便性や渋滞解消などに役立つとはまったく思えない道路計画とセットになっているようだ

 

 

 

 

 

 

 

 


当然、商店街の関係者や地域住民は反対しているが、この国では無意味な開発計画でも一度決定したら、それがどんなに愚劣な行為だとしても決して止まらないことは、長良川河口堰や諫早湾干拓事業が証明している

 

しかも、そんな愚劣な行為を強引に推し進める土建べったりの保守政党に、国民が喜んで投票しているのだから救いようがない。まさに平和ボケした愚民の集合体だ

 

 

「広い道路は町を分断して結果として滅ぼす」

 

これは僕が常々唱えている格言だが、今のところこの格言が覆された例を一度たりとも見たことはなく、したがって大山の未来にも暗雲が立ち込めていると考えて間違いないだろう

 

 

ただし、武蔵小杉のグランツリーなどの例を持ち出すまでもなく、新たに計画されたショッピングモールなどは客を集めることになるものと考えられるので、やりようによっては商店街の活性化に繋がる可能性はなくはない

 

もっとも、タワーマンションの開発が地域住民との共存などは露ほども考慮していない独善的な計画であることは、地域住民や通行人の存在などは完全に無視しているアーケードの撤去という行為が物語っているように、その確率は天文学的に低いだろう

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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