■J WAVE
RADIO SAKAMOTO BTS特集
浅田彰氏
批評家 / 京都造形芸術大学大学院長
(病気療養中の坂本龍一による指名)
浅田彰氏
1957年生まれ。1981年京都大学大学院経済学研究科博士課程中退。京都大学経済研究所准教授を経て現在に至る。哲学、思想史、音楽、舞踏、芸術、映画、文学、建築ほかさまざまな分野で批評活動を展開している。主な著書に『構造と力』(勁草書房、1983年)、『逃走論』(筑摩書房、1984年)のほか、『ヘルメスの音楽』(筑摩書房、1985年)、『映画の世紀末』(新潮社、2000年)、対談集に『「歴史の終わり」を超えて』(小学館、1994年)、『20世紀文化の臨界』(青土社、2000年)、『憂国呆談』シリーズなどがある。『Inter Communication』や『批評空間』の編集委員も務めた。
2021/11/07(日) 24:00-26:00
タイムフリー聴取期限 11/14(日)
BTS特集
0:00:00~0:58:57
アカデミックで深い考察に基づいたBTSに対する批評
00:20 NO MORE DREAM / 防弾少年団
00:23 BUTTER / BTS
00:38 ON / BTS
00:55 PERMISSION TO DANCE / BTS
【#BTS をアカデミックに考察】
— J-WAVE 81.3FM (@jwave813fm) November 7, 2021
24時からは
『RADIO SAKAMOTO』
今回は、坂本龍一の指名を受け、批評家で京都造形芸術大学大学院長の浅田彰がナビゲート。アカデミックで深い考察に基づいたBTSの批評をお届けします。
🎧 https://t.co/qoi9yncNOW #jwave pic.twitter.com/EfXRWLDQty
浅田彰によるたっぷり約1時間に及ぶBTS講義。世界史におけるBTSの位置付けから日本のアイドルカルチャーとの比較まで、ビギナーズガイドでもありつつさすがの深度で感服いたしました
— 宇野維正 (@uno_kore) November 8, 2021
RADIO SAKAMOTO | J-WAVE | 2021/11/07/日 24:00-26:00 https://t.co/yJ7zFKSTYH #radiko
浅田彰によるBTS講義、全文書き起こし。ピアノを弾きながらの講義なのでタイムフリー視聴がお奨め。ゼミ論指導に役立つので有難い。ボンド、カニエウェストのマチズモ文化に対する大谷翔平的可愛い男子評価の潮流を肯定し、切り返してジャニーズとAKBの内向き批判https://t.co/DOOHmQy0Rd https://t.co/mTg0SpWjEr
— 長谷正人 (@mtokijirou) November 8, 2021
浅田彰さんがBTSについて語るとは。クールな分析と溢れんばかりの情熱で、ヒップホップ的反抗とアイドル路線との相克が生んだユニークな世界的スターの足跡が辿られていました。かわいさと強さを兼ね備えるBTSや大谷翔平が欧米でも人気者になることの意義など、脱線にも聞きどころが。 https://t.co/HIETsPY8FH
— 武田将明/Masaaki Takeda (@swiftiana) November 7, 2021
今夜の #Jwave #RadioSakamoto での浅田彰さんによる1時間にわたるBTS講義、番組サイトでテキストも全公開されていますね。私のように、あまり彼らの音楽に関心がない人間の耳をも惹きつける、浅田さんの批評と語りの力は健在でしたね。あらためて驚かされました。#BTShttps://t.co/gMkMr0t0bt
— Takimoto (@tkmttkmt) November 7, 2021
#Jwave #RadioSakamoto
— Takimoto (@tkmttkmt) November 7, 2021
浅田彰さんによる凄まじい情報量のBTS講義が進行中。この番組のファンと、BTSのファンがどれぐらい重なっているのか分からないですが…。これ、ぜひコアなBTSファンの人たちにも届いてほしいですねえ。#BTS https://t.co/RDB5C9SxLx
11月7日(日)深夜24時から坂本龍一さんのJ-WAVE番組『RADIO SAKAMOTO』。病気療養中の坂本さんに代わって浅田彰さんのBTS批評特集。凄まじい分析です💦
— 蓮沼執太 Shuta Hasunuma (@Shuta_Hasunuma) November 7, 2021
僕はU-zhaanと長嶋りかこさんとデモテープオーディションのお手伝いをしました。https://t.co/iLa2bahBLr
冒頭
「こんばんは。批評家の浅田彰です。 」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「普段は、京都芸術大学というところで、アートスクールの学生さんたちを教えているわけなんですけども。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「この時間は、坂本龍一さんが2ヶ月に一度お届けしているレディオ・サカモト。今夜の放送も、あの坂本さんは、残念ながら病気療養中であるために、お休みとなりまして、で、えーとてもその代役が務まるとは思えないんですけれども、えー私、浅田彰が、ナビゲーターを担当させて頂きます。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「それで、えーどうも恒例のようなんですけれども、えー坂本教授からメッセージが届いているということで、代読させていただきますと……」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
(教授から浅田彰さんへのメッセージ)
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
長い付き合いになりましたね。最初にお会いしたのは、
浅田さんが華々しくデビューされて割とすぐでしたから、ほぼ40年!
ところで浅田さんがこれほどBTSに詳しいとは!衝撃でした。 #jwave
今日のBTS講義、非常に楽しみにしています。
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
厚かましく番組のホストもお願いしてしまって、、。
よろしくお願いします。#jwave
一部略(教授と浅田氏の出会いについて)
「教授の代行させていただくということで、だいたいこの2時間の番組なんですが、主に前半、あの私がBTSに関してで、それを世界の中でどういうふうに見ていくかというような、やや堅い話をさせていただくと。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
まずは<浅田彰さんによる、BTS講義> です。 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
■本題 BTS特集
「私はたまたまアートスクールで教えていて、現に中国とか台湾、あるいは韓国なんかの留学生も多いものですから、たまたま音楽の話になったときに、今もう世界的な、世界のトップスターということになったBTSですね。まぁ、話をして……」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「それこそこんな感じでしたよっていうのをそのメールで坂本さんにご報告しましたら、今のようなですね、私は専門家としてBTSについて講義せよという、無理難題が舞い込んできたと。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「で、本当のところ、私は早い話コリアンもわかりませんし、ハングル読めないっていうことで、とてもそういうような講義をする資格があるとは思えないんですけれども、ま、坂本教授からの御下命とあれば、これはちょっと断れないというですね、そういう事情もありまして(笑)」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「ちょっと堅い話も交えながら、歴史の中でまた社会の中でこれをどういうふうに見ていくかと。皆さんが、その単純に音楽を楽しむ、あるいはビデオ楽しむときの補助線みたいな感じでですね、参考にしていただければいいのではないか、というふうに思っています。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
~~一部略されています~~
「それで、このBTSというグループは、2013年に結成されたので、まだ10年経ってないんですけども、あれよあれよという間に、世界的なスターになったと。で、ちょっとその前段みたいな話、特に日本との関係のお話を少ししておきたいと思うんですね。 」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
世界進出するK-POPの社会的背景について
- 韓国の経済と政治(第2次世界大戦~朝鮮戦争~冷戦時代)
- 韓国の経済改革(IT・ブロードバンド戦略などなど)
「あっという間に韓国は、日本なんかをはるかに上回る、今でも世界有数のブロードバンド大国になる……で、そのIT振興は完全に成功して、それと並んで、じゃ今度はコンテンツはどうなのかと。これは日本風にいうと、クールコリアですけど……」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「これがまた、国家による文化の振興というのはいいことかどうか、うまくいくか分からないんですけども、珍しく本当に当たった。20世紀末から特に21世紀にITで、あるいは文化で世界に雄飛する……で、それが成功してて、その波の一番こう最後のピークみたいなところに現れたのが、BTSだと。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「韓国という国は急速に高度成長し、そして今やグローバル資本主義の中で、日本を尻目にですね、本当に世界に羽ばたいているわけですけれども、その中でもやっぱり財閥支配というのは残ってるし、それから、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「ソウルに家があって、ソウル大学を出て……というふうなのがもうお決まりのエリートコースとしてあるわけですねで、地方に住んでる人と、それからソウルに家がある人、マンションがある人とかだと、もう本当に乗り越えられないぐらいの格差が開いてしまったという状況があります。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「で、その中で、このBTSのメンバーになった人たち、一番上が92年生まれで、一番下が97年生まれだと思いますけども、この人たちは、端的に言って一人もソウル出身じゃないんですね。全員田舎なんです。で、釜山とか大邱とかですね、そういうところからソウルに出てくるわけですね。 」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「Big Hit というちっちゃな独立プロダクションみたいなものに拾われて、で、先どうなるかわかんないんだけど、とにかくソウルに出ていく。で、2段ベッドの並ぶですね、安パートに押し込まれて、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「事務所の地下か何かのスタジオで、1日極端に言うと15時間と言われるような、無茶苦茶な猛練習を重ねて、ものすごい努力の果てにここまで来た……というようなことがあると思います。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「つまり首都のですね、いわば標準語を話すエリートたちのところに、まぁいわば地方から殴り込みをかけてきて、小さなところでずっと共同生活をし、地下のスタジオでみんなでこう……励まし合いながら猛練習に耐え、で今まで来たってなことだと思います。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
ジミンとテヒョンの入所時のエピソード
「最初ですね、そのBTSという名前がつくんですけども、これは日本語で言うとBDSなんですよ、つまり防弾少年団なんですね。で、コリアンだと、これはバンタンソニョンダンというふうに発音するようで、B "T" Sなんですね。つまり、防弾仕様の少年団なんです。で、防弾って何かっていうと、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「まぁ彼らの言葉によると、その今、それこそ韓国ももちろん豊かにはなっていってるんだけど、すっごい狭小社会で、大人の世界から10代20代の若者たちにですね、遊んでばっかり言っちゃいかんと。ソウル大学に行って、弁護士になって活躍せよとかですね。あるいは、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「またそのアイドルになるんだったら、みんなに愛されるアイドルになれ、とかですね。何でもいい……にかくいろんなプレッシャーが降ってくる。これ、弾丸のように降ってくる。で、これを防弾するわけですね。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「10代20代のしなやかな感性を守り、で自分たちのやりたい音楽を貫くというふうなことで、防弾なんですよ。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「だからこれ要するに、大人の社会から飛んでくる、若者たちへのプレッシャーに対して防弾して、で、若者たちが自分の内面を守る。そして自分のやりたい音楽なり、何なりをやれるようにする、という主張なんですね。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
今回、浅田彰さんは鍵盤も使いながら、BTS講義してくださっています。 #jwave pic.twitter.com/mHRYgmte2I
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「「Butter」のミュージックビデオ、これ最初はもう本当にキンキラキンにキメて始まるんですね。まぁもう金色のシャツとか、ものすごい肩パットの入ったかっこいいスーツとかでやってるんですけども、途中で何か記者会見やってるようなとこで、後ろのカーテンがわって開きますと、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「全く一転して、学校の体育館みたいなとこで、全員が色とりどりのジャージを着て踊っているというね。だからまぁ、世界のトップスターとか言われてるけども、実際はその田舎の高校で踊ってきたときと、全然わかんないんだよ、というような感じ。しかもそれが格好いいわけですよ。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「体育館でジャージで踊ってかっこよければ、それはもう怖いもんなしですね。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
■ BTS (방탄소년단) 'Butter' Official MVhttps://t.co/srkd3uQeNC
「そういうわけで、ヒップホップ路線からアイドル路線になって、今、世界的スターへ、ということでずっと来たわけですが、今日はちょっとですね、その少し前……つまりパンデミックになる直前のところに、1回遡って、「ON」っていうですね、オー・エヌの「ON」っていう曲。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「これあの『MAP OF THE SOUL : 7』……魂の地図:7 っていうのの一番中心的な曲だと思うんですが、それをちょっと取り上げてみたいと思うんですね。なぜかというと、それまで一応このヒップホップ路線からアイドル路線へということで、ビジュアル的にもすごくかっこいいというよりは、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「結構重い曲ですので、そんなにこう再々聴くということはないと思うんですけども、ちょっとこういう場所でいろいろご紹介しながら聴くにふさわしい曲だと思いますので、ちょっとお話したいと思います。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「最初のね──(鍵盤を弾きながら) で、それの次の──これですね、なんとなく東洋的な感じしますよね、お聴きになると。で、これはこういう東洋的な、五音音階。ペンタトニックなんですね。つまり普通は七音音階。八音目でオクターブで元に戻るという、まぁいわゆるマイナースケールです。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「短音階という、まぁこれ、あのだから、A minorの曲。イ短調の曲なんですけども、しかしその中で、かなりの部分この──つまりあの、五音階。七音ではなくて、五音だけでできた音階を使っていて、だからその一応歌詞は、これ韓国語と英語、混合なんですけれども、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「音楽としてはですね、まぁ一応、その西洋音楽で言えば、A minor=イ短調の曲でありながら、ある種その東洋的なペンタトニック=五音音階というのを、非常に強く意識させるような曲になっていて、その部分もとても面白いと思います。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「これ、ミュージックビデオだと、どうしても圧倒的なダンスなので、ダンスを見ちゃうんですが、そういうことも含めて、音楽として1回ゆっくりラジオで聴いていただければいいかと思います。BTSの2000年の頭ですね。つまりパンデミックが始まる直前、その「ON」っていうのを聴いてみます。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「(「ON」)…いかがでしょうか。まぁ、これ日本で言うといわばそれこそジャニーズ事務所のボーイズバンドなんですけど、それがですね、"俺に苦痛を持ってこい" というテーマで、これだけの…ちょっと交響曲のような広がりのあるようなね、音楽をやってると、これはやっぱりちょっとすごいと。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「(「ON」)…いかがでしょうか。まぁ、これ日本で言うといわばそれこそジャニーズ事務所のボーイズバンドなんですけど、それがですね、"俺に苦痛を持ってこい" というテーマで、これだけの…ちょっと交響曲のような広がりのあるようなね、音楽をやってると、これはやっぱりちょっとすごいと。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「「ON」っていうのは、いろいろミュージックビデオご覧になっていると、ある種、画仕立てというんでしょうか、その近未来の、あるいは中世かもしれないんですけども、一種幻想小説的な感じのビデオがありまして、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「これは一番最後ですね、なんかすっごい切り立った岩みたいなところ上っていって、 "NO MORE DREAM" と出るんですね。これ要するに、デビュー曲の「NO MORE DREAM」……もう夢なんかない、なんですよ。で、NO MORE がスーッと消えてって “DREAM" が残るんですね。で、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「素直に見ると、「もう夢なんかない」っていうのから出発して、「いま夢を語れるところまで来た」と言ってもいいです。しかし、もうちょっと過激に読むとね、「もう夢なんかない。だから夢見るんだ」と言ってるようにも見えますね。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「そういう意味で、ある種、最初のときに戻って、それからずっとこう長い雌伏のときの後、かなりアイドル路線で、まぁスイートなみんなに愛される路線を行ってるんだけども、見ようによってはですよ、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「そういうアイドルだからみんなに愛されるようにとかいう球も避けたいんだ、と。自分たちの本当にやりたい音楽は、こういう音楽なんだというのをこういう形で出している。で、それが彼らの「DREAM」だというふうにも見えます。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「アメリカのですね、いわゆるお笑いトークショーホストの番組にもよく出てるんですね。それで、ジミー・ファロンの「ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン」というのに出たときの、このパフォーマンスはすごく面白くて、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「ここ数年、やっと改修工事が終わったニューヨークのグランドセントラルステーションというですね、巨大な駅で、多分あれ朝の3時ぐらいに撮ってるんですよね。床もツルツルでしょうし、あれは大変だったと思いますけれども、見事なかっこいいパフォーマンスなんですけど。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「そうすると、カランカランという音が、巨大な駅のホールに響くという……これはなかなかいいよね〜と思いました。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「あのBTSはそのヒップホップグループとしての限界を超えるために、アイドル路線に大きく切り替わって、で、それが今のそれこそ、「Butter」とか「Permission to Dance'」とかに繋がるわけですけども、しかし、最初のヒップホップグループだったときの闘争心というか、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「Angry young menってやつですよね。怒れる若者たちの、ある種の……炎のように燃えるものっていうのは、ずっと持ってるんだということをね、2000年の段階でこ、ういう非常にバージョンアップされた、ほとんどシンフォニックな広がりのある形で示したというので、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「僕、実はここで、あ、これはすごいと思ったんですね。アイドル路線で売れるっていうのは、もちろんそれは簡単なことじゃないですし、世界的なアイドルになるのは大変なことですからすごいですけど、しかしそうなりながら、その自分たちが今その世界的なアイドルとして抱えているような、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「ある種アンビバレンスですよね。で、その中で引き裂かれてあることを受け入れる。で、その苦痛を、いわば血肉化して、それで生きる、で歌う。それが今の私達の闘争の音楽だっていうですね。これはまぁ、さすがBTSと、防弾少年団という感じはしました。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「レディオ・サカモト。前半、やや堅苦しいレクチャーということで、やってきたわけですけれども、後半は恒例のオーディションコーナーなどもありまして、まぁ他の人たちにそろそろバトンタッチする時間かと思いますので、私、浅田彰の話は、ここまでということにさせていただきます。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「坂本教授の無茶振りに応えられたのかどうか非常に心もとない……ある種、アマチュアですね、の話になったかもしれませんが、アマチュア=amateurというのは、愛する人……っていう意味なんですよね。音楽を愛し、ミュージシャンを愛し、そういう立場として、」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「BTSというものに対する今の僕のいろんな考えていることを話させていただいたということになります。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
「長くお付き合いいただきまして、ありがとうございました。ダンスをするのに許可は要らない。この曲でお別れしたいと思います。」 #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
■ BTS (방탄소년단) 'Permission to Dance' Official MVhttps://t.co/U9iWR8KMgc
坂本龍一の指名を受け、今回は批評家 / 京都造形芸術大学大学院長:浅田彰さんがナビゲート。浅田さんによる #BTS講義 は、スタジオに鍵盤を持ち込んでの解説です。 #BTS
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 8, 2021
■聞き逃した方、もう一度お聞きになる方は ▶
RADIO SAKAMOTO | #JWAVE | 2021/11/07/日 24:00-26:00https://t.co/amVHQoEXfe
(今回の浅田彰さんのBTS講義は、オンエア後、番組サイトに全文掲載します) #jwave
— RADIO SAKAMOTO (@radiosakamoto) November 7, 2021
以上はツイッター社の規約に基づく運用です
■公式全文:書き起こし
※上記記事の転載は権利侵害に当たります
■WEB版 雑誌ソトコト2021年9月号
連載 | 田中康夫と浅田彰の憂国呆談 season2 |
憂国放談 seazon2 volume125
>ITとエンタメコンテンツで日本を抜き去った韓国。
>韓流ブームも、ポン・ジュノの『パラサイト』が2020年のアカデミー賞を制覇し、BTS(防弾少年団)が世界一のポップスターになるところまで来た。最初から世界のマーケットを意識し、20年で見事に制覇してみせたわけ。
>浅田 BTSのメンバーは全員地方出身の野性児で、2段ベッドを並べたソウルのアパートで共同生活し、地下のスタジオで猛練習を重ね、デビューから8年でここまできた。だけど、彼らを世界的スターにしたビッグヒットあらためハイブを創立したパン・シヒョク社長はソウル大学出身で、作詞・作曲は多国籍チーム、さらにアメリカ留学帰りの優秀なITエンジニアを集めてる。BTSとジャニーズ(や秋元康)の差は、世界に雄飛する韓国と自閉する日本の差の象徴でしょう。
WEB版
本誌
テキストもアップされていますが、音声で聞くと浅田氏のBTSへの理解が単なる分析ではなく、好意的な姿勢が溢れていますのでぜひエリアフリーで聞いてみてください。
浅田彰氏といえば「構造と力」(1983)で思い出す世代も多いでしょうけど、まさかBTSまで把握しているとは驚き。
BTS批評となっていますけど、どちらかというとBTS解析といった内容ですね。
또 봐요