ファンレター | ペッターの話

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

随分前から世間では手紙離れが進んでいて

年賀状すらも送らない現代に

私はよく手紙を書いている。


大抵はファンレターだけど

会社の人へのちょっとした書き置きや

プレゼントをあげる時に一言添えたり

借りた漫画を返すときに

簡単に感想を書いて渡したりしている。


以前は便箋を用意しておらず

ルーズリーフに茶封筒で用意していたが

最近は会社帰りに寄れる文房具屋があり

ちゃんとしたレターセットを

手に入れやすくなった。



特にファンレターを書く時は

便箋選びから始まる。


送る相手はどんな柄が好きだろう。

何色が好きだっけ、何が好きだっけ

猫よりは犬が好きだよな

これじゃちょっと子供っぽいかな、なんて。

この時点で既に楽しい。


私の場合はまず、スマホのメモ帳に

下書きを作る。

書きたいこと、伝えたいことを

全部書くと滅茶苦茶長いから

そこから削りつつ

長くても便箋4枚までにおさまるようにする。

毛利元就じゃあるまいし

冗長な手紙は有り難迷惑になりかねない。


ボールペンは、ちょっとカッコつけて

黒以外の色を使う。

最近はニュアンスカラーとかいって

黒に近い青とか、黒に近い紫とか

そういうのが出ている。

私がよく使うのは黒に近い緑。

一見普通の黒だけど、光に当たると

ちょっと緑がかって見える程度だから

文字を読むのに支障はない。


字が下手なので、なるべく丁寧に書く。

相手が読むかどうかは分からないけど

ちゃんと読める字を書く、というのは

最低限の礼儀なのでゆっくり書く。


書き終わったら一通り読み返して

問題がなければ、最近は写真に残しておく。

誰に見せるでもないけれど

何度か送るような相手の場合は

「前回なに書いたっけ」

とならないように残している。

漱石先生の周りの人たちの中には

自分が書いた手紙と同じ内容をもう1枚書いて

手元で保管している人がいた。

そのおかげで往復書簡集が

発刊されたりしてる。

ちなみに漱石先生はもらった手紙を

処分するタイプの人だから

往復で残っているのはマジでそういう

マメな人のおかげ。


脱線した。


自分の住所は必ず書く。

返事を期待していなくても、これも

マナーとして必ず封筒の裏に書く。

逆の立場で考えて

どこの誰だかわからない人から

突然手紙が届いたら怖いし。


切手は足りないと

先方負担になる可能性があるため

必ず多めに貼ってる。

まぁレタースケールを買えば良い話なんだが。

郵便局で量ってもらうのも恥ずかしいから

高めの切手を貼って出す。


ポストへ投函するときもドキドキする。

あわよくば自分の感想が、感動が、感謝が

相手にも届いて、それが少しでも相手にとって

嬉しいと思ってもらえるものだったら良い。



そもそも、ファンレターは

読んでもらえない前提で書いている。

何かの気まぐれで読んでもらえたらラッキー。

そういうものと思っている。

その人が出演した、作った、行った何かが

自分に強く響いたのだという想いを

書いている時がピークだから

そこがメインであって1番幸せな時間。

正直その後のことは、もう自分では

どうにもできないことだから

考えても仕方ないし。


推しのことを考えて

どうやったら伝わるだろう、と

考えている時間が幸せだから

私は自分の推し活の一環として

昔からファンレターを書き続けている。



っていうスタンスだけど

本人に届いたらやっぱり嬉しいよ。

そりゃもう、嬉しいなんてもんじゃないし

よりファンになっちゃう。


けど、それでも返事は期待しないし

ファンレターは読まれなくて当然

という考えは変わらない。

返信用封筒も同封しない。

流石に、お返事頂いたあとに送る時は

ご負担頂いた分の切手を同封して送るけど。

負担させるの申し訳なさ過ぎて。