ごっちゃん | ペッターの話

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

ごっちゃんは母の飲み仲間のおじさん。

おじさんって言っても母より10個くらい

年下だった気がする。

ここしばらくは会ってないから

私が顔を合わせていた頃はまだ

40歳くらいだったんじゃないだろうか。


スキンヘッドでガタイが良くて

一見怖そうなんだけど

愛嬌のある笑顔で、とても優しい人。

奥さんと2人で母のことを慕っており

母の舎弟みたいな感じ。

その流れで私と弟のことも

とても可愛がってくれた。


特撮戦隊シリーズの

ハリケンジャーの主題歌を

私だか弟が歌ったら気に入って

カラオケスナックでよく歌っていた。

私がニコニコ生配信を始めた頃

観に来てくれて、ハリケンジャーを

リクエストされたこともある。



そのごっちゃんが、昨年10月に

亡くなったと、正月に母から聞いた。


ここ数年会ってなかった理由は

ごっちゃんが腎臓を悪くして

透析が必要になってしまったため

飲みに来られなくなったからだった。

闘病中のことは知っていたので

とうとう亡くなってしまったのか…と

新年早々、寂しい気持ちになった。


聞いたら、透析が必要になったことで

仕事が続けられなくなり

生活保護受給のために

奥さんとも離婚していたらしい。

(その後も2人は仲が良かったそう)

加えて脳梗塞で倒れたこともあり

亡くなった原因も脳梗塞関係だったと聞いた。

そんな壮絶な状況だったとは知らなかった。


随分昔の話、私がバイト帰りの深夜に

夜食を買おうとセブンイレブンへ入ったら

偶然、ごっちゃん夫妻と会ったことがあった。

「なんでも好きなもの買ってあげるよ」

と言われたが

当然、遠慮して何もカゴへ入れられない。


すると、奥様が

「ペッターちゃん、これ食べたことある?」

とチルド食品の

「金のハンバーグ」を指差した。

「いや、食べたことないです…」

と答えると横からごっちゃんが

「これめっちゃ美味いんだよ!

買ってあげるから1回食べてみて!」

とカゴへ放り込んだ。


金のハンバーグって、めっちゃ高い。

これ1個でおにぎり2〜3個買えちゃう。

「そんな高いの、悪いですよ!」

と慌てる私に夫妻はニコニコしながら

「いいのいいの、気にしないで食べて!」

とカゴをレジへ持って行った。


あれから、自分で買ったことはないけど

(だって高いんだもの…)

売り場で金のハンバーグを見るたびに

ごっちゃん夫妻のことを思い出す。