アズカバンの囚人 | ペッターの話

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

ハリポタを観直している。

何十回と観たアズカバンも、もちろん観る。


繰り返しになるけどアズカバンは

シリーズの中で最も好きな話で

本も映画も繰り返し浴びた。

人生でこんな何度も何度も

読んだり観てる作品は他にない。

それでも、やっぱり何度観ても面白い。


賢者の石、秘密の部屋では

まだ幼さが残るハリー達が

大人の入り口に立ったと感じるのが今作。

ビジュアルも大人びているし

吹き替え声優さんも声変わりをした。

キレておばさんを膨らましたり

マルフォイにストレートをキメたりと

思春期だなぁ、と思う。

当時、パンフレットだったか何かで

ハーマイオニー役のエマ・ワトソンが

「今作はジーンズを履いてるのよ!」

と話していたのが印象的だった。

ピンクのパーカーに虹色のベルトの装いは

確かに前作までと雰囲気が違う。


というか、全体的に前作までと

雰囲気がガラッと変わった。

監督が変わったので制服のデザインや

クィディッチのユニフォームなど

特に衣服は一新されている。

マルフォイやフレッド&ジョージの髪型も

全く違うので最初は驚いた。

フリットウィック先生にいたっては別人。


それも含めて、私はアズカバンが好き。

キャラクターのビジュアルは

アズカバンが1番好き。

自分の中の"ハリー"のイメージと

1番合ってる。



秘密の部屋以前は記憶にないけど

アズカバン以降は間違いなく

本→映画

の順番で触れた。

なので本を読んで、ある程度自分の中で

各キャラクターや場面のイメージが

作られている状態で映画を観た。

今回の新キャラ、占い学の

トレローニー先生は

自分の想像と全く違った。

私が1番好きなキャラ、ルーピン先生も

イメージと全く違ったけれど

そのうえでビジュアルを見た時に

一目惚れをしてしまったのだから不思議。

自分のイメージとは違ったけど

ルーピン先生としては100点満点と思う。


アズカバンは話のボリュームも大きくて

これを1本の映画にまとめるのは

そりゃ無理だろうとは思う。

それでも綺麗にまとまっていて

映画も大好きなんだけど

やっぱり原作ファンとしては

ここの描写を省かないでくれ!!

と思うところもある。


何と言っても親世代推しとしては

ルーピン先生たちが学生時代の頃の話が

バッサリカットされてしまったのは残念。

映画だけ観た人は

・なぜルーピン先生は忍びの地図の

使い方を知っていたのか

・忍びの地図の作者の正体は誰なのか

・叫びの屋敷や暴れ柳が存在する意味

・シリウスは何故動物もどきなのか

が、分からないわけだ。

でも続編の映画では当然のように

ピーター・ペティグリューを

「ワームテール」と呼んでる。

だから映画だけじゃなくて

頼むから本も読んでくれって話…。

映画だけじゃ何もわかんないのよ…。

シリウスがどうやってアズカバンから

脱獄したのかも分からないままでしょ…。


何十回も観て、やっぱりこの辺が

モヤモヤする部分だけど

・ルーピン先生が忍びの地図を知ってた理由

について、もしかしてこういう理由かも

という新しい発見が今回あった。


スネイプが没収した羊皮紙を

「君の言うとおり、私の専門分野だからね」

と言って持ち帰る場面がある。

ルーピン先生は闇の魔術に対する防衛術の

専門家=忍びの地図を知っていた

みたいな理由にしたのかもしれない。

本当は地図の作者なんだけどな。


私はいまでも疲れた時に

チョコレートを食べることがよくある。

(職場に常備してある)

それはハリーがディメンターに襲われたあと

「食べなさい。元気になる」

と言って繰り返しルーピン先生が

チョコレートを食べさせたのが原点な気がする。


ルーピン先生といえば、そういえば

作中の年齢は今の私よりも

若干年上くらいだった気がする。

生徒に寄り添い、楽しい授業を行い

同じ目線で笑える、良い先生だ。

うーん、やっぱり何年経っても最推しだな。


それはそうと実写映画で

どうしても許せないところもある。

開始早々、ハリーがベッドの中で

「ルーモス」

という灯りをつける魔法を使って

教科書を読んでいる点。

これは映画オリジナルの場面だ。


というのも、本来未成年の魔法使いは

学校の外で魔法を使ってはいけない。

だから秘密の部屋でドビーが

ケーキを浮かした時にも

速攻で警告文が届いたというのに。

(そういや、それも映画ではカットだった)

だから今作でマージおばさんを膨らまして

ハリーは退学どころか逮捕されると

ビクビクしていたのに。

そこの大事なルールを破るのはどうなんだ

と正直思う。

まぁ秘密の部屋でも、ダイアゴン横丁で

ハーマイオニーがハリーの壊れたメガネを

レパロで直してたけどさ…ダメだぜそれ。



アズカバンの1番面白いところは

終盤の怒涛の伏線回収にある。

初めて本を読んだ時は衝撃だった。

秘密の部屋では終盤活躍できなかった

ハーマイオニーが大活躍するのも良い。

それまで散りばめられていた謎や

ちょっとした要素までが全部絡み合って

考えられる最良の終わりを迎えるのが

本当に見事だと思う。

映画でもそれはしっかり描かれていて

ちょっとした石や、音や、行動が

全部関係してくるのだから堪らない。



それと、アズカバンは音楽が良い。

これは私が特別好きで、何十回も観ていて

サントラも聴いてるからかもしれないけど

音楽の演出が本当に良い。

場面に合わせて曲が流れるのは

他の作品でも当然なんだろうけど

特にTwitterでも散々言った冒頭の

マージおばさんのシーンはほんと素晴らしい。


母親を馬鹿にされてハリーが激怒すると

立てていたマージおばさんの人差し指が

ぷくっと膨らみ始める。

と、同時に音楽がスタートするが

ここではまだ木管楽器で静かに

「なんか不思議なことが起きてるな?」

くらいの、ちょっと陽気な雰囲気。


それが段々と身体が膨らむにつれて

ストリングスや金管も入り音が厚くなっていく。

マージおばさんはとうとう

風船のように丸くなって

天井に浮かび上がってしまうと、もう大惨事。

曲も一転、低音をバリバリきかせて

恐ろしい雰囲気に変わる。

バーノンおじさんとペチュニアおばさんは

大慌てで大パニックになる。

弾け飛んだマージおばさんの服のボタンが

ダドリーのおでこに当たって倒れる。

鳩時計は狂ったように鳴き続ける。

宙に浮くマージおばさんが

テーブルクロスを引っ張って

食器類が床に落ちる。

カオスである。


と、天井で弾んでおばさんは

ベランダから庭に飛び出す。

音楽もまた愉快な曲調に戻り

これでもかというくらい焦らしながらも

どんどんテンポアップしていき

パーンと明るく解放されたタイミングで

マージおばさんも空へと飛んで行き

庭に残されたバーノンおじさんが

なす術もなく見送る姿が

まるでコメディのように描かれる。


曲の雰囲気と場面の切り替わりが

こんなに合うものなのか、と驚く。

バーノンおじさんたちや

当事者のマージおばさんにとっては

とても愉快な場面ではない。

だからこの曲はハリーの心境なのかな、とか。

色々考えられる。


話はズレるけど、数年前にアズカバンの

シネマコンサートに行ったことがある。

舞台上のスクリーンで映画を流しながら

音楽はオーケストラの生演奏で行われる

というイベントだ。

この時も、映画と曲の演奏がピッタリ合って

見事なタイミングで

マージおばさんが飛んで行った時には

会場から拍手が起きた。

あれはすごかったなぁ。