あぶ刑事の話 | ペッターの話

ペッターの話

延々と1人でブツブツやってる

柴田恭兵にハマったのは2013年。

当時大学生だった私は、日曜劇場

「空飛ぶ広報室」

の鷺坂室長に心射抜かれた。

元々は原作者が好きで観始めたのに

回を重ねるごとに恭様に落ちて

終盤には出演シーンを繰り返し繰り返し観て

とうとうセリフを覚えたほど。

「ゴールデン!大人気特番、大人気俳優。

これを取らずして何が空幕広報室か。

勇猛果敢支離滅裂に恥じぬよう、何が何でも

ブルーインパルス、飛ばすぞおお!」

という、これは記憶だけを頼りに書いたので

流石に細かい言い回しは違うかもしれないが

この部分が大好きで何十回と観た。


時を同じくして、大学の授業で

ハゲタカというドラマを観た。

これも恭様が主要キャストに名を連ねている。

授業で観たのは一部分だったので

TSUTAYAへ行ってDVDを借りて

1週間で2周した。

映画も借りてきて観たあと

結局自分でDVDを買った。

ついでに原作も読んだ。


まぁ、なかなかにドハマリした俳優さんだ。


恭様といえば外せないのはやっぱりあぶ刑事。

あぶ刑事もTSUTAYAで借りて何本か観た。

若いころのイケメンっぷりがハンパないし

ドラマも面白かったのだが

私が好きなのは現在の恭様なので

イマイチ物足りなく(年齢が足りなく)

全部は観てない。

なのでニワカもニワカだが

ハマったあとに公開された前作も

しっかり映画館へ観に行って

パンフレットを買って帰った。


テレビで観る機会もすっかりなくなって

他の推しに夢中になっていた最近になって

突然あぶ刑事最新作の噂が

Twitterで流れてきた時には声が出た。

フェイクニュースだろう、と疑ったが

実際に横浜で撮影されたというのだから

期待が止まらなかった。

と同時に心配になった。

流石に2人とも70を超えて見た目も老けて

すっかりおじいさんなのに

タカとユージができるんだろうか?

恭様は全力疾走できるのか?

見てて痛々しい感じにはならないか?



ならないんだなぁ、これが!!

会社の懇親会を抜け出して

公開日初日に観に行ったが

カッコイイとしか言えない。

なるべくネタバレしないで書くと

2人とも確かに老いてるのだが

カッコよさが衰えてないんだからすごい。

タカは今でもダンディだし

ユージは今でも全力で走る。

タカは今でもハーレーに乗ってぶっ放すし

ユージもド派手にアクションをキメる。

それでも昔のまま、若いままではなく

タカもユージもちゃんと年老いていて

加齢も描きつつの渋さがあるので

「おじいちゃんが昔のノリで空回ってる」

という痛々しさもなく。

いやぁ本当に良かったな……。


今回は2人の娘(?)というキャラが出てくるので

孫世代の女の子とキャッキャしてる

オジサン2人が最高に可愛かった。

お父さんの顔してるタカとユージ、良過ぎる。

ゆるい私服で洗濯してるユージも良い。

戦闘で髪の毛が崩れるのは

全人類が好きなやつ、ありがとうございます。


昔からのファンへのサービスもすごかった。

ユージが走ればお馴染みのあの曲が流れるし

エンディングはもちろんジャンプするし

薫は薫だしトオルはトオル。


個人的に良いなと思ったのはタイトル。

前作の映画タイトルが

「さらば あぶない刑事」

だった。その時には本当にこれが

最終作になるのだろうなぁと思ったし

ラストで2人がニュージーランドで

探偵を始めたことからも

作品は終わるけど2人は生き続けるんだなぁ

なんて思ったりもした。


それが今回は復活して

「帰ってきた あぶない刑事」

になった。

2人の年齢を考えると

今度こそ次はないような気がする。

プロモーションを見てても

最後だから全部やっちゃえ

くらいの気合の入り方だ。


最後にするなら「さらば」の方が

合いそうなものだが

あえて「帰ってきた」と再び2人を

表舞台に戻したことで

「終わっちゃった」という寂しさよりも

「ワンチャンまたやるんじゃ?」みたいな

希望をファンの中に残してくれたのが

すごく良いと思った。


それはそうとあと80年くらい

あぶ刑事やってくんねぇかな。