夏目漱石を語る会 | ペッターの話

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

先週、夏目漱石を語る会が行われた。

お相手はYouTubeで文学紹介をされている方。




知り合いの知り合い、というか

YouTubeを始められる前から

何度か顔を合わせたことはあり

面識自体はあったのだけど

あまりお話した事はない。


YouTubeを始められてからは

夏目漱石回だけ何度か観ていて

よく練られた構成と

簡潔で分かりやすいあらすじ紹介と

声優のような朗読に

毎回すごいなぁと思っていたところ

先日、とある場所で久々にお会いした。


で、帰り際にご挨拶した際に

「行人、読みました!私も一郎派です」

と伝えたら

「そういえばペッターさんは

夏目漱石がお好きなんでしたね!

その話、今度じっくりさせて下さい!」

と言って頂き…さぁ、困った。


大前提としてそりゃあ滅茶苦茶嬉しい。

夏目漱石を語れる人なんて

周りに誰もいないので。

お誘い頂いてから当日まで

楽しみにしてたのもホント。


ただ、残念ながらニワカなので。

私のようなニワカ漱石先生ファンが

語る会なんてできるのか?

しかもあまり話した事ない人と?

2人きりで?コミュ障なのに?大丈夫?


しかも、最初に

「知り合いの知り合い」

と書いたけれど

その「知り合い」というのが

私が大変お世話になってる方なので

万が一失礼でもあったら…と思うと

不安が止まらなかった。


そして1番心配だったのは

一言で漱石好きといっても

私とこの方は種類がちょっと違っていたこと。

この方は物語の登場人物のキャラクターや

人間関係を楽しむタイプなのだろうな

とYouTubeを観ながら感じていた。

で、私ももちろん楽しむけれど

それ以前に漱石先生自身が好きなので

「この作品が書かれた時の漱石先生は…」

みたいに、作者を意識して読むことが多い。

その証拠に、1番好きな漱石作品は

「思い出す事など」

小説ではなく、漱石先生が明治43年8月に

修善寺で大量吐血して死にかけた時のことを

綴った随筆。これが1番好き。


文学好きからしたら

下手したら怒られるんじゃないかしら。

漱石先生の顔が好き、とか言ったら

怒って帰るんじゃないかな。

まぁとにかくそんな心配を抱えながら

迎えた当日。



めっっっっっっちゃ楽しかった。


いや、すごい楽しかった。

何より相手のコミュニケーション能力の

高いこと高いこと。

色んな角度から質問を投げてくれるから

こっちも聞かれたことを答えられる。

もちろん私も最低限のコミュ力はあるので

聞かれた質問から話を広げようと頑張ったし

合間に同じ質問を相手に振ってみたりもした。

こっちに話をさせるだけではなく

相手も積極的に話してくれて

そもそも話を聞く方が好きな私としては

めちゃ有り難い。

とにかく相手のコミュ力に助けられた。

同時に、気を遣わせて申し訳なく思った。


ただ、まぁそれを差し引いても楽しかった。

自分より夏目漱石に詳しい人なんて

周りにいないので

自分が知らないことや違った着眼点で

漱石作品の面白さや良さを聞けて

非常に興味深かった。

彼女は漱石以外にも詳しいので

私が読めていない他の文豪作品の話を

聞いているのも楽しかったし

オススメしてくれた江戸川乱歩の黄金仮面は

ちょっと読んでみたくて早速買った。




会場は文学カフェだったので

壁一面の本棚に様々な文豪作品が並んでたが

月替わりのコラボメニューが

漱石でなかったこともあり

漱石作品は本棚に並んでなかった。

わざわざ店員さんに

「漱石はありますか?」

と聞いて下さり

店員さんが奥から「こころ」を

持ってきてくれて、もうテン上げ。


家から持参した漱石先生のフィギュアを

出して良いものか分からず

しばらくカバンに隠していたが

流石に本と一緒に写真を撮りたくて

「実は今日、うちの子の漱石先生を

お連れしまして…」

と恐る恐るお出しすると

「えっ!可愛い!すごい!

どこで買ったんですか!?」

とめっちゃ食いついてくれて

ご自分でも写真を撮られていた。

良かった、こういう愛で方も大丈夫な人だ!



90分制の席をあっという間に追い出され

「ペッターさんこの後時間大丈夫です?

もう一軒行きません?」

と誘って下さった時には心底安堵した。

私のニワカすぎる低レベルな話でも

ちょっとは楽しんでもらえたのかな。

もしまた機会を頂いた時のために

もうちょっと勉強しておくか……。