割り箸 | ペッターの話

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

無いと途端に窮地に陥るのが割り箸。


フリーターだった頃。

アルバイトの休憩時間に食べるご飯を

コンビニで買ってから出勤していた。


その日も、いつものように

豚カルビ弁当を携えて出勤。

働いて、休憩に入って

さぁご飯と思ったら箸がない。


店員が入れ忘れたようだ。

さて困ったぞ。


一応、制服から着替えれば

外に出ても良かったのだが

いかんせん面倒くさい。

コンビニへ行って箸だけもらうのも

気が引ける。

何よりも限られた休憩時間なのに

そんなことで時間を無駄にしたくない。


レンジで弁当を温めながら必死に考える。

手で食べるか…?

豚カルビ弁当を………?


と、目に入ったのはゴミ箱。

中をあさると、誰かが使った割り箸が

捨ててあった。

ナポリタンでも食べたのだろうか。

箸の半分くらいはオレンジ色で

汚れている。


覚悟をキメるしかない。


汚れた部分をティッシュで巻いて待ち

オレンジになっていない持ち手の方で食べた。

着色していない方で掴んだって

誰かが使ってゴミ箱へ捨てた箸だ。

ティッシュで巻いてるとはいえ

誰かが口に入れた部分を持つのも

良い気分ではなかった。

でも仕方ない。

背に腹はかえられぬ、とはまさにこのこと。


以来、私のカバンには必ず

未使用の割り箸が一膳入っている。