転職をしようと思っている。
心に決めたのは2月だったが
自分の諸々の事情を考えて
ゴールデンウィーク明けに
"転職エージェントへ登録する"
という予定を組んだ。
目標は夏には現職を辞めること。
転職エージェントというサービスを
利用するのは初めて。
どこのサービスでもそうだが
登録をするとまずは担当がついて
転職理由だとかについて
面談を行うらしい。
現在はコロナの影響でリモート。
昨日は初めて
エージェントとの面談だった。
リモートといっても今回は
zoomなどではなく電話。
相手の顔は見えない。
電話面接にあたり
自分の経歴を振り返って準備をした。
私が現職に就いてから夏で6年になる。
この6年間、私は一体
何をしてきたんだろう。
何を身につけてきたんだろう。
考えてみると、何も浮かばない。
誰でもできるような仕事を
ただただこなしていただけの日々。
自己PRに書けるようなことがない。
無価値さに軽く絶望するも
「面談までに職務経歴書を
アップロードしてください」
と催促が来てしまったので
無理矢理それっぽい言葉を並べる。
面談予定時刻の15分前から
自部屋の椅子に座り
好きな音楽を聴きながら
ドキドキ電話を待った。
時間ピッタリに知らない番号から
スマホへ電話がかかってきた。
慌ててとる。
慌て過ぎて切る。
最悪の第一印象を与えてしまった。
どうしよう、かけ直そうか。
アタフタしている間に
もう一度かかってきた。
開口一番謝罪する。
グッダグダである。
担当の人は声だけで判断すると
若い女性という印象だった。
しっかり私の話を聞いて
「それは嫌ですよねぇ」
「そう思えるって素晴らしいですね」
などと、表面上だけだとしても
寄り添った相槌を打ってくれたので
コミュ障の私も難なく話せた。
なんかもっと、否定とかダメ出しとか
されるのかなぁって思ってた。
実は私は転職活動どころか
就職活動もしたことがない。
6年前、フリーターだった私は
流石に就職しようと一念発起し
バイトを辞めてハロワへ通った。
担当の人と面談を重ねて
「いよいよ次回から応募しよう」
という時に
現職の社長と母が酒の席で
話をつけてしまって
面接、断れないまま入社
という経緯がある。
この事情については
話せるように準備していたのだが
「なぜ大学生の時に就活しなかったか」
ということまで聞かれた。
用意していなかったので慌てた。
なんでだったんだっけ・・・。
話ながらおぼろげな記憶を遡る。
そうだった。
私はゲーム関係の仕事に就きたかった。
しかし、そのことに気付いたのが
大学3年生の時だった。
ゲームの専門学校に
通っていたわけではなくて
何か突出してできることもなかった。
とりあえず手当たり次第に
プログラミングだとか音楽だとか
ゲーム制作に関する本を買って
勉強してみたけれど
独学では上手くいかなかった。
加えて大学4年生の時に単位が危なく
卒業の不安もあった。
無事卒業できたあとは
昼夜バイトをして
専門学校へ通うお金を貯めようと
思っていたのだが
その話を母にした時に
「だったら最初から大学じゃなくて
専門学校へ行けば良かったじゃん」
と一蹴されて心が折れたんだった。
それでもゲーム業界を諦めきれず
就職をしようと決意した時に
ハローワークでは
「ゲーム業界の事務職」
で仕事を探してもらっていた。
なのに母が仕事を持ってきて
死ぬほど悩んだけれど
結局断り切れなかったんだ。
で、それを踏まえると私は
不本意のまま入社している。
仕事に興味もないし、好きじゃない。
「それなのに6年も続いたのは何故」
と聞かれた。
この答えは明白である。
元上司Aさんの存在だ。
ここでつい悪い癖で
Aさんの自慢を鼻高々にしてしまった。
とにかく世話になったし
この人のために頑張ろうと
モチベーションになった、と。
一通り自慢してから
バカにされるのでは、と急に不安になった。
「それじゃあ転職しても
人事異動のたびにモチベーションを失う」
と指摘を受けるだろうか、と構えていると
「ペッターさんは仕事内容というよりは
尊敬できる人がいる、というような
社風が合うかどうかを見極めながら
探すと良いかもしれませんね」
とアドバイスをしてくれた。
なるほど。そうかもしれない。
だけどそれって結局
働いてみないとわからない
ってことじゃないかしら。
来週は別のエージェント会社の担当と
初面談がある。
その人は何て言ってくるのかな。
少しだけ楽しみになってきた。