私は自他ともに認める雨女だ。
と自虐するとこう言われる。
「雨女なんてあるわけがないじゃん」
私も正直そう思う。
別に信じているわけではない。
という前提を最初に書いておく。
雨女、というかそもそも
タイミングの悪い人間だ。
行事の度に熱を出す子供だった。
残り物争奪じゃんけんには
まず勝った試しがないし
旅行に行けば目当ての場所は改装中。
めったに乗らない飛行機に乗る日に
大雪が降ったりとか。
カラオケ屋でバイトしていた時は
従業員が私だけのタイミングで停電が起き
ほぼ満室のお客さんの相手を
1人で対応する羽目になった。
あぁ、またか
と思うから記憶に残りやすいだけで
きっとタイミングの良いことも起きてるが
忘れているだけなのだと思う。
極めつけ、雨の記憶は多い。
以前ゲーム屋でアルバイトを
していた時には
他の従業員からも雨女と認定され
「雨が降ってきたと思ったら
ペッターさんが出勤しました」
と何度言われたか分からない。
実際、片道15分の自転車に
乗っている最中に
降られることは多々あった。
1番笑ったのは数年前の7月末に
ソシャゲのイベントで友人と
幕張メッセへ行った時だった。
チケットはそこそこ狭き門にも関わらず
2日間とも取ることができた。
はしゃいで楽しみにしていたら
一度通り過ぎたはずの大型の台風が
華麗にUターンしてその2日間に
しかも千葉のあたりにぶち当たった。
何も戻ってくることないじゃないの。
それだけでも笑い話だが2日目。
朝、開場を待つまで
2時間ほど外に並ぶ必要があったが
私はどうしてもお手洗いが我慢できず
一度係員さんに頭を下げて
列を抜けさせてもらった。
屋根のある列から飛び出した瞬間
バケツをひっくり返したような
猛烈な雨に打たれた。
ヒィヒィ言いながら
トイレのある隣の建物へ駆け込み
用を足して、覚悟を決めて
また土砂降りの中を飛び出し
屋根のある列に戻った瞬間
晴れ間が出てきた。
友人にしこたま笑われた。
列が動き出して
屋根の無い場所へ
移動することになった。
私たちのいる列が
屋根から出ようとしたタイミングで
また土砂降りになった。
傘を持たずうろたえる私たちを見て
隣のお兄さん2人組のうち1人が
傘を貸して下さった。
こんな具合に私は
雨に関するエピソードに事欠かない。
なので周りは面白がって
「ペッターさんは本当に雨女だね」
と言ってくる。
しかしそれは冗談であり
仲間内のからかいであることを
私も分かっているので乗っかる。
実際、雨が降るからといって
約束を反故にされたり
会ってくれなくなるような人はいない。
だから私も話のネタにする。
たまに話す相手を間違って
「雨女なんてあるわけないじゃん」
とマジレスされるとムッとくる。
そんなことは百も承知だ。
しかし逆に考えれば
これだけ普段から
タイミングの悪い人生を
送っているおかげで
ここぞというときの運は良い。
上記のようにチケットが取れたり。
それに藤岡藤巻と
お近づきになれたことを
人生最大の幸運と言わずして
何と言おう。
そんなわけで、自虐ネタにするが
悲観しているわけでもない。
雨に降られるたびに
その分このあと良いことが起きる
とポジティブに生きる雨女だ。